「ながら」検索をつかまえる総務省が6月28日に発表した「情報通信に関する現状報告」(情報通信白書)によれば、2004年のインターネットの1日の平均利用時間は「37分」となり、前年より5分(15.6%)増加したとのこと。また各種調査によれば「テレビを見ながらインターネットをしている」という人は全体の6割以上にのぼる、と報じられている。つまりTVを見ながらネットも利用する「ながらネット利用」がいっそうの増加傾向にある、と考えられる。
TVを見て、気になった情報を Just In Time で検索するユーザーが増えるからには、事前にマスコミの情報を把握する事により、検索連動型広告をマスコミ連動型広告として活用しない手はない。TV番組の事前調査によって、扱われるトピック・商材、出演者等を把握すれば、少なくともビッグキーワードを押えるところまではハンドリング可能だ。 しかし、最も安く、かつコンバージョン率の高いと思われるスモールキーワードまでは事前調査だけではつかみにくい。そこでお勧めしたいのが「ながらネット利用」に対応した「ながらキーワード追加」だ。つまり、一般の視聴者と同じ番組を見ながら、その中で登場した事柄についてキーワードの入札やクリエイティブ変更を行うわけだ。 残念ながらオーバーチュア「スポンサードサーチ」には事前審査が存在するため、「ながらキーワード追加」には不向きである。だが(一部のカテゴリーを除いて)事後審査であるグーグル「アドワーズ広告」であれば、TVを見ながら視聴者の目線でキーワードを追加・反映させる事ができる。 例えば、旅行会社の担当者の方であれば、旅行番組で取り上げられた建造物、歴史的人物、地域名、珍しい動植物名や、レストラン名、特産物、料理名等々……スモールキーワードを上げていけばきりがない。 タイトルや説明文には、さりげなくそのTV番組名を入れてしまえばいい(例:「☆☆旅行記で放送!」)。一見、そのキーワードとコンテンツの適合性が低く見えたとしても、そのTV番組を見ていた視聴者であればむしろ、かゆいところに手が届くような絶妙な気配りを感じるはずだ。もちろんスモールキーワードは、おおむね競合も少なく、単価も安い。 なかなか検索連動型広告に予算を割けないご担当者の方々も、「ながらキーワード追加」のようなちょっとした工夫で、思いがけない効果が得られるかもしれない。 (執筆:コンサルティンググループ 神田真幸) |