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Gada.be、Google リスティングから締め出される

著者: Brian Livingston プリンター用 記事を転送
2005年12月27日 09:00 付の記事
■海外internet.com発の記事

10月 Gada.be という一風変わったメタサーチサービスが、 パブリックβ版を Web に公開した。 この斬新な検索アプローチは、 11月には Google のリスティングから締め出しをくらった。

締め出しは現在解除され、 Gada.be は Google のインデックスに再登場している。

しかしこの一連の経験、 そして Gada.be が目指す目標は、 検索エンジンのリスティングからトラフィックを得ているすべてのビジネスに、 重要な教訓となる。

サブドメインのためなら王国さえ惜しくはない

Gada.be は、 ワシントン州シアトルに拠点を置く Lockergnome.com の経営者 Chris Pirillo 氏と、 カリフォルニア州チコのプログラマ Shayne Sweeney 氏の発案により創立された。 当初よりこのサイトは、 大画面付きの PC のみならず、小型携帯電話向けにも作られていた。 そもそも Gada.be(“gotta be”と同音)という名称は、 テンキーパッドを押す回数が少なくてすむという理由で付けられた。 たいていの携帯電話で 4232.2233 と押せば、 Gada.be と表示できる。

Gada.be は RSS フィードを対象とするメタ検索エンジンだ。 気になる話題のフィードを検索すると、 結果が PC や携帯端末に送られてくる。

しかしまさにこの点で、 Gada.be は Google とトラブルを引き起こすことになった。 創立者の2人は、 携帯電話で簡単に検索ができるように、 サブドメインに検索用語を入力できるようにした。

例えば、 "pink elephant" という用語のフィードを検索したいなら、 次のように Web ブラウザに打ち込めばいい。

http://pink.elephant.gada.be

順不同で、ひと続きの語句であってもなくても pink elephant を検索するには、 次のように2語の間にピリオドではなくハイフンを使えばいい。

http://pink-elephant.gada.be

このようなサブドメイン(カノニカル名とも呼ぶ)の使い方は、 Gada.be に始まったことではない。 多くのサイトがカノニカル名をいろんな機能で使っている。

しかし、 検索結果を得るためにサブドメインを使った Gada.be の方法は興味深い。 検索ページを読み込み、入力ボックスに進み、 さらに結果ページが表示されるまで待たなくても、 ただユーザーは URL を入力するだけでいい。

これもまた Google に警戒心を抱かせ、 11月18日頃インデックスから Gada.be のページが(おそらく自動的に)外れた。

Google に嫌われるほどの天罰はない

Google は名称に検索用語が含まれているサイトを重視する。 これをうまく利用してあぶく銭を稼ごうとたくらむ Web サイトの運営者は、 大量のジャンクサイト(Google は“検索エンジンスパム”と呼ぶ)を作成した。 これらは、 中身がほとんどないかまったくないサイトで、 カノニカル名やメタタグ、ページ内のテキストなどに、 様々な検索用語をちりばめている。 すべて Google からただでトラフィックを奪い、 Google アドワーズから利益を得るためのものだ。

Google の検索品質エンジニア Matt Cutts 氏は、 (Gada.be がリスティングから外されたことついての David Naylor Blogへの返答として) 「どんな語句に対しても、 ダイナミックサブドメインをまったく作らないのなら、まだよかったのだが」とコメントした。

Gada.be はより一般的な URL 構造に検索を変え、 先週 Google のインデックスに再登場した。 現在(Gada.be のデフォルト設定を使って)pink elephant を検索すると、 Web ブラウザは次のアドレスにリダイレクトされる。

http://gada.be/d/pink-elephant

このような形のページなら、他の Web サイトがリンクしても、 Gada.be がジャンクサイトの証拠である大量の異なるサブドメインを作っている、 と Google に勘違いされないですむ。

「Google から外される前は、1日9,000人のユニークユーザーが訪れていた。 Google の検索結果に再登場するようになり、現在その数は1日6,000人である」 と Pirillo 氏は言う。

ジャンクか、そうでないのか

Gada.be は、 サブドメインの不正使用サイトだと疑われるかどうかはともかく、 あぶく銭を稼ごうとたくらむ運営者が自動生成した中身のないサイトによく似ている。 例えば Gada.be の検索結果ページはシンプルで、 検索トピックについての実際の情報はまったく表示されない。 リスティングには唯一、 他のページへのリンクだけが貼られている (もちろん Google の結果ページにも同じことが言える)。

スポンサー付きの広告に囲まれ、 自動生成されただけの Google のリンクより、 Gada.be のほうがはるかにいろいろなことができる、と Pirillo 氏は強調する。 RSS フィードのインデックスで大事なのは、 ユーザーが自分の RSS アグリゲータに結合できるということ、と同氏は言う。 次のように検索アドレスに /opml を追加すると、統合できる。

http://gada.be/d/pink-elephant/opml

すると検索結果の画面に、 OPML (Outline Processor Markup Language)があらわれる。 簡単に言うと OPML とは、 異なる動作環境で使うことができるように、 リストをフォーマットするための XML ベースの仕様だ。 Gada.be の場合、 特定のトピックについて購読したいと思うさまざまなフィードがリストアップされる。

選択したトピックについて最新版を入手するには、 OPML テキストを RSS アグリゲータにインポートすればいい。 大半のアグリゲータは、 すでにこの種のデータのインポートに対応している。 (しかしこれは最前線の特性で、 Gada.be の最新情報ページによると、 「(OPML のインポートを)適切にできるのは FeedDemon だけ」ということ。

Wynia.org というまったく別のサービスも、 Gada.be を使ってどんなキーワードを入力しても、 カスタマイズされた RSS フィードを提供することができるように、 “実験”を行っている。 これは、この技術を使って行える拡張機能のほんの始まりに過ぎないと思う。

Gada.be の未来

Pirillo 氏と Sweeney 氏は、 特に Gada.be の拡張性を誇りにしている。 このサービスの“非同期フェッチ”機能では、 現在1リクエストあたり1万ソースもの解析が可能だ、 と両氏は説明する。

Gada.be はすでに何百というソースからの結果を表示しているが、 Google や Yahoo など“オーガニック”検索エンジンの結果は含まない。 現在のところ、 blog とニュースのインデックス、 そして RSS のようなその他のサービスをいろいろ行っている、と両開発者は言う。

これについて両氏は、 検索エンジンが検索結果を RSS で出力するための標準的な仕様である OpenSearch を導入するようになれば変わる、と考えている。 現在 Amazon.com の A9 や他の検索エンジンがこの仕様を推進している。 Pirillo 氏によると、 じきに発売予定の Microsoft Internet Explorer 7.0 の検索ボックスに統合するには、 検索エンジンは OpenSearch に対応することが必須だ、とのこと。

1日に6,000ユーザーをひきつけるとは大したものだが、 現在 Google や他の Web の巨人ユーザーのほんの一角に過ぎない。 それにもかかわらず Gada.be の開発者は、 負荷を分散した大量のサーバーに対応するために、 サイトの規模を拡大しなければならなくなる日を思い描いている。

「すでにベンチャー投資会社4社からアプローチがあった。 彼らはサービスに注目し、展望ありと見込んでいる」と、 Pirillo 氏は言う。

実際 RSS フィード、OPML、 OpenSearch、これらはすべて多くの展望を示している。 これがすべてどのように集結し、 誰が最終的に勝利者になるのかは誰にもわからない。 現時点では、 Gada.be はその可能性を秘めたおもしろい例だ。 今はまだダイヤモンドの原石のようなものだが。


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