財布に入れて持ち歩ける USB ドライブ新しい USB フラッシュドライブを再三見せられても、
それで興奮するようなことはめったになかった。
銀色に光った弾丸型のものからかわいらしい漫画の動物たち、その中間のものまで、
すべてを見つくした。
しかし、 先週米国ラスベガスコンベンションセンターにて開催されたハイテクトレードフェア「 CES」(Consumer Electronics Show:家電見本市)で、 USB ドライブの未来を見た。おそらくこれはみんな気に入るだろう。 Walletex Microelectronics 社製 Wallet Flash という名前の、 “財布にやさしい”USB ドライブだ。 このデバイスは1枚の板ガムより平らで薄く、 クレジットカードが入る場所ならどこでもぴたっと収まるので、 いつも持ち歩くことができる。 中身を見てみる もちろん、
これまでの USB フラッシュドライブも相当小型化されているが、厚みがある。
レンガ型のデバイスを複数持ち歩かなければならないとなると、叫びたくなる。
Wallet Flash(写真を参照)は、 たいていのフラッシュドライブにはないものがすべてがそろっている。 ・横に向けるとかろうじて見ることができる程度の薄さ 厚さはたったの1.9mm(0.08inch)で、 これはまさに財布にはさめる薄さで、 上に載っても心配ない記憶装置だ。 ・ 硬質ポリマーを使用 たいていの曲がりやすいクレジットカードと違って、 Wallet Flash は曲がりにくい強度な材質でできている。 だから、 重要なデータを保存するデバイスに望ましい、 耐久性という特性が備わっている。 ・両面コネクタ カードを USB ポートに挿入する方向は、どちらでもいい。 カードのコネクタの両面が金メッキになっていて、 どちらの面が使用中なのかはカードが自動的に見分ける。 USB ドライブを挿入するのに、 どうして“正しい向き”と“誤った向き”があるのか、ずっと疑問だった。 今やそんなものはなくなった。 ・耐水性・耐熱性 このデバイスは、熱くなった車のダッシュボードに放置しても、 完全に水浸しになっても大丈夫だ。 この点については、 Walletex の CEO Alon Atsmon 氏が、 CES の会場で、 私の目の前でデバイスを氷水の入ったグラスに落とし、 見事に証明してくれた。 ・ドライブの動作状態を示すライト付き 同社は、この小さなデバイスに緑色の LED ライトを組み込むことに成功した。 ドライブが動作中のときは、 (フルサイズドライブ同様)ライトが点灯するのだ。 ・磁気ストライプが可能 カード面に磁気ストライプを貼り付けることができるので、 あらゆるカード読取り用のアプリケーションに門戸を開いた。 唯一 Wallet Flash について疑問に思った点は、 USB コネクタ部が少々突出しており、 現時点でこのデバイスは標準のクレジットカードの幅より少し大きい、ということだ。 コネクタを折り曲げたり引っ込めたりするデザインよりはいいように思う。 そういうデザインだと、 デバイスの耐久性が必然的に劣るだろう。 しかし、いつかデバイス全体の大きさが縮小され、 現在のクレジットカード同様の形になることを望んでいる。 データそしてそれ以上のものを運ぶ Wallet Flash がまったくクレジットカード同様のサイズになったとして、 新たな疑問がわき起こる。 それは、 このデバイスが磁気ストライプを搭載し、 フラッシュドライブとしてだけでなく、 クレジットカードとしてもなりうるか、ということだ。 そうなれば、財布に入れるものをひとつ減らすことができる。 電話インタビューで、 Walletex のマーケティング VP Zvi Gam 氏は、 「このデバイスを使ってみたいかどうか確かめるために、 クレジットカード会社とはまだ接触していない」と答えた。 これほど見事なほどに薄い Wallet Flash でも厚さは 1.9mm で、 厚さ 0.8〜1.0mm の標準のクレジットカードにくらべるとかなり厚い。 これほど差があると、 Wallet Flash はほとんどのクレジットカードリーダーに通すことができないだろう、 と Gam 氏は語った。 しかし Wallet Flash は、 クレジットカードの代替として作られたものではない。 分厚い USB フラッシュドライブの代替として作られ、 その点では抜きんでていると思う。 クレジットカードの代替をも Wallet Flash に期待するとは、 高望みしすぎというものだ。 グローバルなハイテク企業 Walletex は、 小規模のわりに国際色が豊かな会社だ。 経営陣はイスラエルを拠点とし、 製造部門は中国、マーケティング事務所はニューヨークにある。 同社は 64/128/256/512MB、1/2GB 容量の Wallet Flash デバイスの発売を約束している。現時点では 128MB デバイスのみで、 主に同社 Web サイトで販売中だ。 直販価格は29米ドル。 最新の技術にしては極めて妥当な価格だ。 Walletex の Gam 氏は、 2GB モデルが発売予定だが「発売開始まで2、3週間かかる」と言う。 同社サイトでは、 2GB モデルを280米ドルとして、注文を受け付けている。 通常の 2GB の USB フラッシュドライブはもう少し安いが、 財布に入る大きさではない。 世界最薄の USB ドライブを作ったことが認められ、 Walletex は CES で2006年イノベーションアワードを受賞した。 この受賞により、Wallet Flash は2、3の blog で高評価を得たが、 もっと広く知られ、使われるようになるべきと思う。 USB ドライブをキーホルダーにぶら下げたくないし、 データを移動しなければならなくなるたびにかばんの中をあさたくもない。 ただ財布からカードを引っ張り、 終了したら元の位置に差し込んで安全に保管したい。 私も自分の Wallet Flash がほしい。 詳細は、Walletex Microelectronics で商品と最新の価格を参照。 |