バッテリ戦争――パナソニックのオキシライドか Energizer のリチウム電池か私とバッテリとは愛憎関係にある。
すべてのモバイルデバイスに使われているバッテリは、
使い切って交換するタイプか充電式かのどちらかだ。
この“一緒には生きていけないが、それなしでは生きられない”という力関係は、 バッテリーメーカー間に、 消費者をひきつけようとする死に物狂いの競争を引き起こしている。 例えば、1月5日〜8日にラスベガスで開催された「CES」(Consumer Electronics Show:家電見本市)で、 一番長持ちするバッテリについてプレス向けに出された資料には、 猛烈な勢いがあった。 ・Panasonic は、 “新型・改良型”オキシライド電池が、 Energizer のe2 チタン電池や Duracell の Ultra 電池より2倍の枚数のデジタルカメラ写真を撮影できる、とプレスリリースで発表した。 ・同会場で数ブースはなれたところの Energizer は、 同社の e2 リチウム電池(“e スクエアドリチウム”と発音)は、 Panasonic のオキシライド電池より3倍の枚数の写真が撮影可能だ、 というテスト結果のチャートを配った。 ・Consumer Reports 誌は2006年1月号で、 バッテリブランド3社をテストした結果、 オキシライド電池は競争相手 Energizer と Duracell “写真10枚につき、 16枚撮影可能”、と公表した。 さて誰が正しいのだろう? バッテリ購入者にとっては、 この答えいかんで、 バッテリにかかる経費に大きな差が出る可能性がある。 Panasonic によるバッテリ業界の見方 まず、それぞれの会社の実際の主張を明確にすることが大事だ。 Panasonic は、 業界標準のテストを行ったところ、 それぞれのバッテリで撮影できる写真の枚数は以下の通りだと、 プレス向けの資料で主張した。 ・Duracell Coppertop : 71ショット ・Duracell Ultra : 104ショット ・Energizer Max : 59ショット ・Energizer e2 チタン: 85ショット ・Panasonic オキシライドエクストリームパワー: 153ショット ・Panasonic “新型・改良型オキシライド”(2006年春米国発売予定): 187ショット 上記内容を示す Panasonic のテスト結果の縮小画像が、 同社の1月4日付プレスリリースに掲載されている。 Energizer はライバル社の結果を甘んじて受け入れはしない Energizer のバッテリ関連スタッフは、自らのテスト結果で反撃した。 この画像は、 それぞれのメーカーのバッテリで撮影可能な写真の枚数には、 さらに大きな差があることを示した。 この結果には、 1ショットあたりの見積コストが併記されていた。 コストは“電池パックの標準価格”をもとに算出した、と同社は説明している。 ・Energizer e2 リチウム: 600ショット、 17セント/ショット ・オキシライドエクストリームパワー:200ショット、24セント/ショット ・Duracell Ultra : 120ショット、40セント/ショット ・Duracell : 90ショット、42セント/ショット Energizer のテスト結果のチャートは、 Web に掲載されていないが、 そのコピーが Datamation の Web サーバーで見つかる。 Panasonic と Energizer 両方の資料は、 同じ“ANSI デジタルカメラテスト”にもとづいた結果だと主張している。 もしそうなら、なぜこのような食い違いがテスト結果の順番に起きてしまったのか? ANSI、助け舟を出す 本当に ANSI デジタルカメラテストというものが存在することはわかっている。 ANSI とは、 American National Standards Institute(米国規格協会)の略だ。 Panasonic、Energizer、 そして Duracell を含む主要バッテリーメーカーのすべてが、 ANSI のバッテリ規格委員会の会員だ。 行き過ぎた広告をしないように、 実際これらの競合会社は、 決められた本数のバッテリで撮影可能なデジタルカメラ写真の枚数をテストするのに、 統一した方法を採用することに合意している。 Energizer の商品テクニカルサポートマネージャの Tony Mazzola 氏は、 テスト結果のばらつきをなくすため、 ANSI デジタルカメラテストはサーキットボードを使った自動撮影を義務付けている、 とインタビューで説明した。 「フラッシュと液晶画面をオンにした状態で、30秒ごとに1枚の写真を撮る。 そして10枚の写真を撮影し、 30分間カメラの電源を落とす」と同氏は言う。 実際のカメラの使用方法を真似て、 決められた本数のバッテリで撮影できなくなるまで、 このサイクルを繰り返し行う。 これはまったく結構なことだ。
このような規格委員会がもっとでき、
例えばチューイングガムの味がなくなるまで何回かめるかとか、
ウッドチャックはどのくらいの木を放り投げることができるのか、
といったことがわかるようになればいい、と願う。
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