japan.internet.com
japan.internet.com メンバーID
Twitter
Facebook
RSS
ピックアップ
2006年3月30日 12:50
アウンのグローバルマーケティング動向
アウンのグローバルマーケティング動向 アウンコンサルティング(あうんこんさるてぃんぐ)メールホームrss
日本国内でいち早くSEOを事業化し、検索エンジンマーケティング(SEM)によって上場企業を中心に多くの支援実績がある。2007年から海外向けマーケティング事業を展開し、現在海外に5拠点の現地法人を持つ。本コラムではグローバルマーケティングの最新動向を紹介。

ネット広告の効果はすべて可視化できるのか

検索連動型広告はアクセスログ解析によって広告効果を可視化でき、費用対効果が明確になるといった理由から、現状では企業の販促費がその運用に当てられることが多い。そうなると、当然のことながら検索連動型広告の運用には至上命題としてユーザーの商品購入や会員登録といったコンバージョンの追求や運用の効率化が求められてくる。

しかし、そこで思うのは、果たして検索連動型広告の存在意義としてブランディング効果は無視できるのか、ということだ。検索連動型広告は潜在意識のあるユーザーに訴求できる、といった大きな魅力を秘めているので、ブランディング効果は決して少なくないと言えるはずだ。例えば、ブランディングのためにビッグキーワードを上位で入札したとする。テキストでの訴求になるため、画像や動画に比べればインパクトは少なくなるかもしれない。しかし、クリックさえされなければいくら広告が表示されても無料であるため、検索結果の一番上に訴求することも可能である。

また、新たに発売されて、世間に知れわたっていない商品・サービスを、関連するキーワードで出稿することで潜在的に興味を持つであろうユーザーに訴求するといった観点もある。

実際に最近では、au の新サービス「リスモ」がオーバーチュア「スポンサードサーチ」に出稿しているケースがある(2006年3月29日現在)。この企業の場合は、「Yahoo! JAPAN」などの出稿サイトで「新発売」と検索すると、

au の新サービス「リスモ」
au リッスンモバイルサービス開始!でもリスモって何なの?

というキャッチーな広告が表示される。

リンク先は完全なプロモーションサイトで、コンバージョンは存在しない。この広告の目的は明らかにブランディングであり、「リスモ」というサービスを意図しないで検索してきたターゲットユーザーに興味を持たせ、自社サイトへ呼び込もうといった戦略である。

この他にも、トヨタ自動車の「レクサス」も販売開始時点から検索連動型広告を導入している事例として知られている。もちろん、ウェブ上で高額な自動車がおいそれと売れるはずもないので、この広告もブランディング効果を狙ってのものである。

こうしたブランディング目的の広告は概して効果が可視化しにくいため、まだまだ一部の企業、特に戦略性に長けた企業のみが行っているのが状況であると言える。しかし、可視化できるものだけが広告効果とは言えないだろう。

2006年3月にアメリカの調査会社 comScore Networks 社が発表したデータによれば、実際にユーザーが検索エンジン経由で特定商品の情報に触れた後、オンライン購入ではなくオフラインで購入に至っている例も全体の63%にも及んだそうだ。

こうした数値は当然のことながら広告効果としては可視化しにくいため、検索連動型広告の成果としては計算されない。しかし、企業が本当に広告効果をベースに広告媒体を選び、効率的な予算配分を行いたいと思うのなら、今後はこうした可視化できないデータにもしっかりと目を配っていく必要があるのではないだろうか。

(執筆:コンサルティンググループ 伊藤聡一郎)


プリンター用
記事を転送
この記事をクリップ!
【特別連載企画】大艦巨砲主義にして卓越したレスポンス--GALAXY S II WiMAX
【特別連載企画】大艦巨砲主義にして卓越したレスポンス--GALAXY S II WiMAX 1月20日より販売が開始されたサムスン製スマートフォン「GALAXY S II WiMAX」。カタログスペックでは、他メーカーのハイエンド機と同じように見えても、実際に使うと卓越したレスポンスに驚かされる。
⇒詳細記事はこちら
⇒連載記事一覧はこちら
注目のトピックス
最新コラム一覧
百式のネットビジネス研究
百式のネットビジネス研究
次のフライトでお好みの座席が空いたら教えてくれる「Expert Flyer」
アウンのグローバルマーケティング動向
アウンのグローバルマーケティング動向
Web プロモーションにおいて大切なこと―年度末編―
週刊-サイト別アクセス状況データ
週刊-サイト別アクセス状況データ
12月の主婦層、ベルメゾンが首位を維持(VRI 調査)
多言語×Web×海外マーケティング情報
多言語×Web×海外マーケティング情報
海外発、注目 AR プロモーション
エンジニア転職ノウハウ開発室
エンジニア転職ノウハウ開発室
楽天が目指す変革──Globalization、Agile、Big Data
中国・台湾ネットビジネス情報最前線
中国・台湾ネットビジネス情報最前線
中国から Web を見てもらいたいならば
マーケティングに活用できる最新トレンド
マーケティングに活用できる最新トレンド
改めて、「導線」最適化に目を向ける
次世代マーケティングチェーンの視点
次世代マーケティングチェーンの視点
ソーシャル時代における BtoC 型 Eコマース成功のポイント
Copyright 2012 internet.com K.K. (Japan) All Rights Reserved.