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japan.internet.com 編集部 |
米国 Jupitermedia が運営する IT マネジメントに特化したサイト。
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航空料金が安くなるタイミングを予測する
著者: Brian Livingston プリンター用 記事を転送
▼2006年7月14日 13:30 付の記事
■海外internet.com発の記事
航空会社が販売する最安値の航空料金を表示する旅行検索エンジンがあることは知っているだろう。このたび、航空会社の「心」を読むことができるサイトが登場した。
Farecast.com
は、現在最安値の航空運賃を教えてくれるばかりか、高等数学を使ってその運賃が数日以内に値上がりするか値下がりするかを予測する。運賃が値下がりしそうならば、値下がりするのを待って購入すれば、経費を節約できる。
数年間の開発期間、そして2003年に開始した非公開のβ版のテスト期間を終了し、先月下旬 Farecast は初めてサイトを一般公開した。このサービスはまだ初期段階で、完成には程遠い。しかし、現在提供されている機能は、将来のコンピュータプログラムに魅力的な展望を示し、単にデータを提供するだけではなく、手引きとなり、助言を与えるものになるだろう。
Farecast で自信を持って購入する
Farecast が登場するまでは、旅行を計画するとき Orbitz
や Travelocity
などで、特定の日付を指定しない“flexible dates”機能を使っていたかもしれない。例えば、7月1日から7月30日の期間のいずれかの日の、
Boston から Los Angeles
までのフライトを検索するといった方法だ。この条件で検索してみたところ、最安値が
Orbitz では7月18日発の367ドル、 Travelocity
では同日発の371ドルという結果が表示された。
Farecast
では、さらに新しく改善された方法で旅行の計画を立てることができる。以下のように検索は進む。
・1か月間の運賃を表示
Farecast では、指定した日から30日間分の最安値の航空運賃が表示される。まず、
Farecast のホームページで“Plan Trips”タブを選択する。利用空港に Boston と
Los Angeles を選択し、7月1日から7月31日の Boston 発と指定すると、 Farecast
がその期間の毎日の最安値を表示する。米国ではこの期間は、繁忙期の独立記念日に重なるため、価格は7月1日には577ドルに上がり、7月15日には362ドル、7月18日には361ドルまで下がる。
・旅行に最適な日と購入に最適な日を通知
出発日を7月18日に決めたとして、今度はその日までに航空会社がその運賃を値下げするのでは、という疑問が起きる。帰着日を出発日の1週間後の7月25日にすると、
Farecast
が“自信度80%以上”という表示で、最安値が今後7日間以内に50ドル以上値上がりすると通知。これは、時期を待たずに即チケットを購入するもっともな理由になる。反対に価格が下がると予測されたら、2、3日待って購入すると経費を節約できる。
・航空会社の運賃 VS 旅行検索エンジンの運賃
旅行プランが決まったら、日程を選択して Farecast
から航空券を購入できるサイトに直接移動することができる。例えば、7月18日 America West
Airlines の4フライトについては362ドルで購入できる、と Farecast に表示される。
Farecast は、航空会社と旅行検索エンジンの Web
サイトの両方の価格を表示するという点で、他と異なる。旅行検索エンジンは座席をまとめて購入しており、利用者にとって都合のいい価格や時間帯を提供できる場合がある。
Farecast
のビジネスモデルは、(通常航空会社は支払うことのない)紹介手数料を旅行検索エンジンから回収することだ。
Farecast
には、都市と日付の選択だけでなく、驚くほど多くのオプションが用意されている。
Farecast
の結果ページの左下に表示されるチェックボックスから、出発到着時刻、乗り換え回数、航空会社を選択して検索結果を絞り込むことができる。まさに、旅行計画者の夢が実現した。
Farecast を支える技術
Farecast の CEO の Hugh Crean
氏は、同社の手法は、ワシントン大学コンピュータ科学部の Oren Etzioni
教授が実施した航空運賃の調査から進化して誕生したものだ、とインタビューで答えた。このひらめきを賞賛し、
Silicon Valley の Greylock Partners、Washington 州の Madrona Venture Group
および WRF Capital から850万ドルのベンチャー投資資金が集まった。
マーケティング VP の Mike Fridgen 氏によると、現在 Farecast
には22名のスタッフがおり、そのうち4分の1が博士号を持っている。また航空業界で運賃設定を任される立場で働いたことのある専門家が数名いる。
その中の一人に David Pelter
氏がいる。彼は、主に米国の西海岸、カナダ、およびメキシコで一日に約1,000フライトを運行する主要航空会社の
Alaska Airlines で、収益管理を担当するマネージングディレクターだった。
Pelter 氏は現在、 Farecast のサプライヤー開発および収益管理を担当する VP
だ。
同氏は、航空券は通常最大330日(11か月)先まで航空会社から購入可能だが、それはもっとも安く買えるときではない、と指摘する。
Pelter
氏は、「航空会社は需要が具体化する様子を見て、需要の少ない路線や年間で需要の少ない時期の旅行を促進し、見込み乗客量を“微調整”するために、セールを行うことがある。このようなセールは、出発前90日以内の時期に行うことがほとんどだ」と説明する。
Fridgen
氏は、「(フライトの)15〜35日前に価格変動が起きることが多い」と言う。
Farecast
は数百万の運賃の記録を持っていて、これには会社のサーバーにテラバイト単位の記憶容量を要するほどだ。このデータベースを分析することで、
Farecast は運賃が数日以内に値上がりするか値下がりするかを予測できる。
訳あってβ版
Farecast
は実際人間の意思決定を促進するすばらしい技術であるが、ようやくβ段階から抜け出るか否かのところだ。このサービスには、いくつかの制限があり、開発が進んで問題が解決できるまでは、利用者はイライラするかもしれない。
・出発空港は2つだけ
現在の初期の段階で、 Farecast が運賃を予測できるのは、 Boston と Seattle
の2空港を出発にした場合のみだ。 Crean
氏は、2006年末までには、米国の主要空港のほとんどが追加させる見込みだと言う。
・国内線のフライトのみ
Farecast
は、米国内の他の都市へのフライトの運賃のみ予測可能で、この制限はしばらくの間続く可能性がある。現時点では、国内線の価格のみ予測可能で、国際線は除外されている。
・3か月後まで
主に航空会社はフライト日の90日前から価格を下げるため、 Farecast
では旅行日が3か月以上後の日付では検索できない。
・2〜8泊まで
次週運賃が値上げされるか値下げされるかの予測結果を手に入れるためには、現在のところ2〜8泊までの旅行計画でなければならない。長期間の旅行の価格を知ることはできるが、海や山への日帰り旅行の予測はできない。
上記の面倒に加え、Farecast のユーザーは、運賃が値下がりすると予測された場合、ジレンマに陥る。購入に最適な日をどうやって知ることができるのだろうか? 現在のところ、24時間ごとに
Farecast で検索を繰り返す以外方法はない。
Farecast が旅行者の日程で航空券を“保留”できれば、理想的だ。 Alaska
Airlines
など航空会社数社では、航空券の購入手続きをせずに座席を24時間保留しておくことができる。もし次の日に価格が上昇したら、保留の期限が過ぎる前に
Farecast
が航空券を購入する。もし上昇しなければ、一旦保留を解除し、新たに保留し直し、価格が上下どちらかに変動するのを待つことができる。
この手順は、おそらく航空会社のあらゆる規定を侵すことになるだろうが、私は違法だとか、モラルに反するとか、とんでもないことだとはあまり思わない。
Fridgen 氏はその代わりの策として、 Farecast
がメールなどの手段で運賃の変更や、行動を起こすべきときを知らせてくれる通知サービスを計画していると教えてくれた。
結論
Farecast
には制限はあるが、一般の人が購入手続きの主導権を握ることができるようになるための大きな一歩だ。予測能力が見た目通りいいものなら、
航空会社が運賃設定のコンピュータ化を導入したときに消費者から取り上げた“収益管理”能力を、一部を消費者に返還することが可能になるかもしれない。
航空券の購入は、科学というより芸術のように思えるときがあるようだ。それゆえ私は、次回フライトを予約するときに、不合理をなくすために
Farecast のコンピュータ化されたツールを活用してみるつもりだ。
もし試してみたいと思うのであれば、
Farecast.com を訪ねてほしい。
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