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2008年10月7日
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Webビジネス コラム2006年7月21日 12:50
IT マネジメント
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RSS リーダーは CSS には未対応

海外海外internet.com発の記事
かつて、 Web ブラウザごとに異なる HTML マークアップや“タグ”をサポートしていた時代があった。当時は、ブラウザが変わるとサイトの見栄えが悪くなることがあった。

幸いにも、数年前からブラウザは、“Web 標準”として知られる共通のマークアップスタイルを採用し始めた。現在の Web サイトは、ブラウザが異なってもほぼ同じスタイルで表示できる。ユーザーは「すばらしいこと」と感じている。

こうした痛みを伴った進化が、RSS(Really Simple Syndication)を使ってオンラインで発行されたコンテンツを集約する“フィードリーダー”に影響しているようだ。現在 RSS リーダーは、旧式の HTML タグについてはかなりうまく表示できるようになったが、“スタイル”という語でより馴染みのある CSS(Cascading Style Sheets)にはほとんど対応していない。主要フィードリーダーをテストした結果を 下記の表1に示す。

RSS リーダーがスタイルに未対応とはいっても、大したことではない。数か月前まで、人気の高いフィードリーダーのほとんどが、“表”などの非常に基本的な HTML 要素にさえ対応しておらず、金融データなど行列を用いた表を RSS コンテンツに含めることはできなかった。

しかし、RSS リーダーが基本的な HTML に対応するようになった今、リーダーメーカーがスタイル対応に向けて次のステップを踏み出すのを妨げている要因は何だろうか。その答えを見つけるため、私は RSS アグリゲーターや Blogger がリーダーメーカーの No.1 を決めるために毎年集まる Gnomedex 6.0 に参加した。

なぜスタイルだとコンテンツが読みやすくなるのか?

HTML コードをあまり書かない人は、なぜスタイルのサポートが大事なのかわかりにくいかもしれない。

簡単に言えば、 Web コンテンツ作成者は文字を太字体にしたいときは旧式の HTML タグの < b > 、イタリック体にしたいときは < i > を好きなところに挿入する。しかし、 Web サーファーにもっと複雑なコンテンツを理解してもらうためには、ヘッドラインの文字サイズを変えたり、画像の横にキャプションを付けたりといった細かいスタイルが必要になる。

Web コンテンツの発行者にとっては、このような関係を定義するのに“スタイルシート”を一度だけ挿入する方が簡単だ。そうすれば、キャプションを付けるたびに設定をいちいちハードコーディングするといったことなく、必要なときにそれぞれのスタイルを効果的に適用させることができる。

もっとも簡単なスタイル形式である CSS Level 1 は、1996年12月に標準化された。 Microsoft の Internet Explorer 5 などのブラウザは、2000年までに、ほぼこのスタイルを採用した。

それから6年経った今、ほとんどの RSS リーダーはまだ CSS Level 1 に対応できていない。しかし、 Web 標準のスタイルを RSS で使えるようにするのに、多くのアグリゲーターメーカーからの協力が必要なわけではなさそうだ。ブログサービスを提供する Pheedo.info が発行した Pheed Read Spring 2006 ReportPDF 版)によると、たった4つのアグリゲーターが、 RSS フィードの全ダウンロードの76%を占めているとのこと。その4つとは、 BloglinesMyYahooFirefox(および他の Mozilla ベースの製品)、および NewsGator Online(および Mac 版 NetNewsWire )である。

Firefox の場合、 RSS についてはブックマークツールバー内に、ニュースフィードの見出しのみが表示されるようになっている。 MyYahoo も同様で、見出しと(場合によって)記事の冒頭の数語のみが表示される。こうした見出しや本文からの限られた抜粋方式は、スタイルに対応していない。記事の全文を読むには、ユーザーは見出しをクリックして、スタイルをサポートしているブラウザより、フィードの Web サイトを訪ねる必要がある。

これとは対照的に、 Bloglines と NewsGator Online などのオンラインアグリゲーターは、ユーザーがページ内でニュースフィードの全文を読むことができるような豊かな環境が整っている。したがって私は、 RSS のダウンロードの約40%を占めるこの2つのアグリゲーターに的を絞ってテストを行うことにした。比較するために、 Windows のビルトイン HTML レンダリングエンジンを使ってフィードを表示している、 BlogExpress というアプリケーションもテストした。 BlogExpress は、 HTML タグと CSS スタイルの両方に十分対応している。

表1に示したように、現在のところ Bloglines と NewsGator Online は、どのスタイルもサポートしていない。これは CSS の定義をフィードの body 内の一角で行う「エンベディッド(埋め込み)スタイル」と、使用時に毎回行う「インラインスタイル」についても同じことが言える。

どちらのアグリゲーターにも、奇妙な癖がある。 Bloglines はフィードのニュースアイテムひとつおきに、灰色の背景色を用いている。これにより、発行者自身の Web サイトでは問題なく表示されるコンテンツが、フィードで見ると、視覚的に気が散るようなことが起きる。NewsGator Online の場合は、ハイパーリンクが標準のテキストより小さく表示され、ポインタを当てるとけばけばしい赤色に変わる。

NewsGator は自分の使っているスタイル以外はすべて除外する

Gnomedex で行ったインタビューで、 NewsGator の CEO Greg Reinacker 氏は、「意図的にスタイルは除外している。スタイルを使うと、画面全体を覆ってしまう可能性がある。われわれは、旧式の HTML 形式で作った表は受け入れるが、インラインスタイルのものは受け入れない」と語った。

一部の CSS コードには、プログラムをダウンロードしたり、さもなければユーザーのモニターをめちゃくちゃにしたりする可能性があることは、よく知られている。しかし、例えば Blog 発行者があるテキストを黄色のマーカーで強調させたいというときに使う“背景色”のような無害な CSS スタイルをサポートしても、ほとんど危険はないのではないかと思う。

Reinacker 氏は「強引すぎるようだが、フォントを変更し始めると、テレビ画面で読み取りできないようなフォントが使われる恐れがある」と言った。そうはいっても、NewsGator Online は、フォントを指定するために使われる旧式の HTML の“フォント”タグはサポートしている。新式の CSS でのフォント指定のみを除外しているのだ。しかも、テレビ画面上で Web の閲覧している人を、オンラインニュースフィードの真のターゲットとしているのだろうか?

NewsGator Online がハイパーリンクにおかしなサイズと色を使っていることについては、 Reinacker 氏は「弊社の CSS のバグのようだ」と認めた。「私がわかる範囲では、 NewsGator Online のWeb サービスは、ユーザーインターフェースのリンクを管理するために、 CSS スタイルを使っており、このスタイルが、ニュースフィードのリンクにも悪影響している」ということだ。

Bloglines がより多くのスタイルに対応できるようになる見込み

Bloglines のシニア開発者 Paul Querna 氏は Gnomedex で、現在のところ同社の Web サービスはスタイルを除外しているが、サポートする方法を検討中だ、と私に話してくれた。最大の課題は、発行者の CSS を見て、プログラムをダウンロードしたり、デスクトップ上をゴミだらけにしたりといったことのないスタイルだけを受け入れることだ。

Querna 氏は「まだ誰もやり遂げたことはないが、 CSS のプロセッサが出来上がり簡単に使えるようになるのをある意味待っている状態だ」と説明した。

オンライン RSS アグリゲーターは、本質的にはブラウザ上で動作するもので、ブラウザ上ですべてのスタイルを表示するだけなら難しくはないはずだ。しかし、 Bloglines のような RSS リーダーは、CSS Level 1 の安全なスタイルを受け入れ、危険なスタイルは除外するためのルーチンを書かなければならない。

RSS フィードにとって前向きな流れがある。 Bloglines が Macromedia Flash をサポートしたことだ。現在 NewsGator Online は、まだ Macromedia Flash をサポートしていない。シニア商品マネージャの Robyn DeuPree氏によると、 Bloglines は数か月前から Flash ビデオはサポートしていたが、先月下旬 Flash オーディオのサポートも開始したとのこと(同社はまだこれについて発表しておらず、この記事が初めて伝えることになった)。 Flash ファイルには理論上不審なコードが存在するが、 Bloglines は安全確保のため、 Flash スクリプトコマンドを起動させない制限を付けている。そのため、 Flash ファイルはビデオコンテンツの表示またはオーディオトラックの演奏しかできない。

ブラウザから E メールへ、そしてまもなく RSS アグリゲーターにも同様の進化が訪れる

Web ブラウザが標準化し、 Web マスターやサーファーたちがオンラインコンテンツをどのブラウザで見ても同じように表示されると期待できるようになるまで、数年かかった。オンラインの電子メールリーダーも同じような進化の道を歩み、徐々に最新のスタイルに対応してきた(メールサービスプロバイダの Campaign Monitor が徹底的に調査したテスト結果を発表した。そこには、現在 Gmail、Hotmail、Yahoo Mail、および Microsoft の新しい Live Mail などの Web メールが、どの CSS スタイルをサポートしているのか示されている。手短に言えば、 Gmail のスタイルのサポートはまずいが、その他のサービスはまずまずだということ)。

前途有望な RSS ニュースフィードが、 Web 標準のスタイルをサポートするようになるまで、あまり多くの年月がかからないことを祈ろう。コンテンツの中には、飾りのないシンプルなレイアウトでは魅力がなくなるものもあるからだ。

CSSスタイルのサポート BlogExpress Bloglines NewsGator Online
外部スタイルシート X X X
<body>内の<style> O X X
インラインスタイル O X X
文字色 O X X
背景色 O X X
フロート O X X
パディング O X X
マージン O X X
フォントファミリ O X X
O X X
配置 O X X
HTML タグのサポート
テーブル(表) O O O
テーブル幅 O X X
セル(td)幅 O O X
テーブルの枠線 O O X
テーブルの背景色 O O O
テーブルのセル幅 O O O
テーブルのセル内のパディング O O O
入れ子テーブル O O O
<img align="right"> O O O
Flash O O X

表1:オンライン RSS フィードリーダーは、基本的な HTML タグについては十分サポートしているが、概ね CSS スタイルはサポートしていない。

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