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コモディティ化の次の波は?

著者: Steve Andriole プリンター用 記事を転送
2006年9月1日 12:40 付の記事
■海外internet.com発の記事

リモートバックアップ/リカバリーサービス会社を経営している友人がいる。とてもすばらしい小さな会社で、黒字経営で、価値の高いサービスを顧客に提供している。

1年ほど前、私の大学でこの会社の技術を試験的に運用してみた。結果はすばらしかった。同社の価格は、1ユーザーあたり月々14ドル程で、ほとんど無制限に自動バックアップサービスが受けられ、数時間内にあらゆるファイルのリカバリーが約束されていた。スタッフも優秀だった。しかし先月、大学は1ユーザーあたり月々2ドルでほぼ同様のサービスを提供する競合他社と契約した。

この1年という短い期間で、価格は14ドルから2ドルに下がった。どうしてそんなことが可能なのか? 2ドルでサービスを提供するベンダーは、この商売で利益を出せるのだろうか? これは、リモートバックアップ/リカバリーサービスが、この業界の他の多くのサービス同様、コモディティ化したということに他ならない。

もっといい例がある。1999年、私はフォーチュン500社のクライアント企業に対して Web サイトを構築する会社で仕事をしていた。当時、このような会社は Web サイトの開発とあわせて、e ビジネスのマーケティング戦略を提供しようとしていたため、“代理店”と称されることが多かった。

こうした契約によって、100ページのサイト構築およびマーケティング戦略の対価として、数百万ドルが支払われていた。現在、100ページのサイト構築であれば、1万ドル以下でフリーランス契約者を雇うことができる。

さらにいい例をあげると、今は誰でも RFP(提案依頼書)を Web に掲載し、世界中からサイト開発の入札を受けることが可能だ。入札および交渉の過程を経て、同じ100ページのサイト開発を、間違いなく3,000ドル以下で購入できるはずだ。最近ある友人が、東ヨーロッパの Web 開発者を相手に、このような取引をしたばかりなので、自信をもって言える。

大きな挑戦

他にコモディティ化が進んでいるものは何だろうか? すでに PC やサーバーはコモディティ化した。またデスクトップやノートパソコンのサポートから、レガシーシステムのメンテナンス、データセンターマネージメントまで、各種サービスもすでにコモディティ化している。

さて次は何だろう? このコモディティ化の次の波を予測することこそが、挑戦である。今、専門的なサービスとされているものに対して値段交渉をしている人にとっては特にそうだ。

あなたはどう思うだろうか? ここ1、2年(または3年)で実現する可能性のある5つの事項を以下にあげる。可能かどうか見極めてほしい。

バックアップとディザスタリカバリサービスは、2008年までに完全にコモディティ化されるだろう。ストレージや SAN(Storage Area Network)技術の費用が劇的に下がるため、おそらくセキュリティや SAN 会社は、バックアップとディザスタリカバリサービスを無料で提供するようになるだろう。もちろんそのかわりに、セキュリティアーキテクチャ開発のような高マージンのサービスを販売することになる。

デスクトップパソコン、ノートパソコン、そして特にシンクライアント用のコンピュータ価格が、ここ1、2年で急降下するだろう。200ドルから300ドルのパソコンの時代が再来し、高マージンのサービスを販売することになる。実際、今でも多くの企業や組織が、100ドルのパソコンや使い捨てのシンクライアントコンピュータを使用している。

データベースマネージメントのプラットフォームがコモディティ化し、そのかわりに現在お金が集まっており、おそらく今後もその状況が続くであろう DW(データウェアハウジング)、BI(ビジネスインテリジェンス)、そしてDM(データマイニング)といったサービスの長期契約が進むだろう。 DW/BI/DM の長期契約を獲得できるのであれば、私は喜んで DBMS(データベースマネージメントシステム)を無償提供する。あなたもきっとそうだろう。

ERP(企業資源計画)アプリケーションも同じ運命をたどるだろう。サービスとしてのソフトウェア(SaaS)を販売する時期は終了し、最終的には無料になり、この無料のプラットフォームに、好みに合わせてあらゆるサービスをアドオン形式で追加できるという完全なコモディティ化が進む。ここまでには、1、2年以上の時間を要するが、間違いなく5年以内には、SAP や Oracle に1億から3億ドル(またはそれ以上)支払うという会社は、皆無ではないとしても、非常に少なくなるだろう。

ブロードバンドサービスもおそらく無料の商品になり、もちろんそのかわりに、収益性の高いコンテンツベースのサービスが販売される(そう、コンテンツはコモディティ化されないのだ)。

あなたはどう思うだろうか? 他に何がコモディティ化していくのだろうか?

近い将来に非常に安くなるかもしれないハードウェア、ソフトウェア、サービスの長期契約だけは避けたほうがよさそうだ。


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