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2008年10月14日
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Webビジネス コラム2006年9月22日 15:40
プレイしないでもわかる日本のネトゲ事情
プレイしないでもわかる日本のネトゲ事情 オンラインゲームビジネス研究チーム(オンラインゲームビジネスけんきゅうチーム)メールホームrss
プレーヤーの立場から、ビジネスマンに向けてオンラインゲームの実態を紹介。

究極のロールプレイ

国内国内internet.com発の記事
第1回ではゲーム外コミュニケーション、第2回では RMT と、ゲーム外の話題を中心に紹介したが、今回は少し深くゲーム内に足を踏み入れてみよう。

MMORPG の「RPG」は「ロールプレイングゲーム」の略だ。職業訓練や精神医学で使われる「役割演技」=「ロールプレイ」が元になっている言葉で、さまざまな場面を想定し、プレーヤーがそれぞれゲーム内のキャラクターを演じることを示す。

RPG は元は海外のボードゲームでプレイされていたが、国内においてはコンピュータ RPG が先に流行してしまったため、本来の RPG であるボードゲームは、国内においては一般的に「TRPG(テーブルトーク RPG)」と呼ばれている。

ゆえに、我々がこのコラムで「ネトゲ」と呼ぶ MMORPG を含む「RPG」では、「ロールプレイ」を行うことが美徳であるとする議論がある。

● どの程度の「リアル」さがいいのか

国内でネトゲをしていると、キャラクターを演じきるような、本格的なロールプレイ(RP)に出会うことは少ない。

だが、MMORPG には多彩な職業やスキルが用意されており、これらの組み合わせによって自分の役割がある程度決まる。この役割に沿った行動をとりながら、パーティやギルドの中で自分にしかできない行動で協力していければ、それを RP と言っても良いだろうという考えもある。

また、ネトゲの中では、プレーヤーはヴァーチャルに行動する。戦闘などの典型的なゲーム的な行動だけではなく、アイテムを生産したり、売買するといった、生活感のある行動がネトゲには欠かせない。

RP を実感するには、それぞれの行動にはある程度のリアルさが必要だ。材料を用意しなくともアイテムが生産できてしまってはおかしいし、何もかも一人で実現できてしまうのもおかしい。適度のリアルさを持って、現実世界ではできないことをするのがネトゲだ。

このようなネトゲ世界では、能動的に「ロールプレイ」を行わなくともリアルになるものがある。それはゲーム内の「経済」だ。プレーヤー同士がゲーム内で露店を開き、アイテムを販売する「バザー」の相場は、まさに「需要と供給」のバランスで変動する。

高性能なレアアイテムがあるとしよう。高性能なため人気は高いが、レアアイテムだけに供給量は少ない。そういった場合には、需要が多く供給が少ない状態となり、そのレアアイテムの価格は上がる。そのレアアイテムが過剰に供給されれば、相場は下がっていく。

バザー相場を扱う攻略サイトは多く、ユーザーの関心はとても高い。バザーやトレードの駆け引きなどは、もっともリアルに近い感覚が味わえるものだ。

だが時には、「ヘンなとこだけリアル」なゲームシステムにより、運営側がプレーヤーに負担を与えさせてしまうケースもある。

とある MMORPG において、「隣の町に行くのに飛行機で3時間」もかかってしまうようなことがあった。世界観や生活をリアルに構築していくことはネトゲの醍醐味だが、これは本当にいただけなかった。

ちなみにその飛行機には、酒も食事も用意されておらず、ただ飛行機の上で風に吹かれ、ひたすら目的地への到着を待つのみであった…。

● 究極のロールプレイ

ロールプレイの話題といえば、必ず出てくるのが PK=プレーヤーキラー。彼らは、プレーヤーを襲い、彼らの貴重な財産を奪っていくゲーム世界の荒くれ者だ。

彼らの存在理由は、「憎まれ役を演じたい」という RP 欲求への回答である、というのが善意的な受け止め方だ。また、「海賊」や「盗賊」といった、ダーティなキャラクターの RP がしたいという欲求もあるだろう。

しかし、残念ながら PK に関しては、プレーヤー同士の気持ちが一致するケースは少ない。上記したように、国内で本当の意味の RP(キャラクターを演じる)を見かけることは少なく、さらに「やられ役を演じる」RP など、やりたいと思うプレーヤーはもっと希だ。

これに対して、PK 討伐を生業とする PKK=PK キラーも存在する。彼らが一般プレーヤーを護衛するなり、あだ討ちを請け負うなりしたときには、一般プレーヤーも PK RP の醍醐味を知ることになる。

PK が可能であるゲームでは、PK を避けるシステムや、PKK が活躍できるようなゲームバランスはとても大事なのではないだろうか。

PK に襲われた場合、ゲーム内の財産を奪われたり、目的遂行を邪魔されたりといった、ゲーム内での実害がある。しかし、実害とはあまりかかわらない RP に、とてもポピュラーなものがある。

男性がゲーム内で女性を RP する「ネカマ」だ。

ネカマという言葉は、パソコン通信の時代から使われている言葉で「ネットおかま」の略である。パソコン通信の BBS、テレホ時代のインターネット掲示板や Web チャット、そしてネトゲと、時代が移り変わっても顔の見えないオンラインコミュニティには必ず登場する存在だ。

彼ら(彼女ら?)のネカマ行動には、さまざまなケースが存在する。

まず、女性のキャラクターを RP したいという、正統派 RPG 的なケース。ただたんに、男性を騙すことを喜ぶケースもあるだろう。

そしてもっともネトゲ的なネカマといえるケースは、貢物目的のネカマだ。

ネトゲにおいては、女性プレーヤーは圧倒的に少ない。もともとの男性の習慣でもあるが、貴重な女性プレーヤーはまずチヤホヤされる。女性キャラクターを使用しているだけでも、男性キャラクター使用時より声をかけられることが多い。

そしてそればかりでなく、気前の良い男性プレーヤーは、女性プレーヤーに対してアイテムや通貨などを貢ぐようなことがある。ネカマはまさに、趣味と(ゲーム内ではあるが)実益を兼ねた究極の RP といえるのではないだろうか。

ちなみに女性プレーヤーが男性キャラクターを RP する「ネナベ」も存在する。こちらは RP 以外に、「女性だからチヤホヤされるのがウザイ」といった事情もあるようだ…。
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