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Webビジネス コラム2007年1月9日 11:40
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SEM(検索エンジンマーケティング)専門企業として国内ベストサービスを目指す。SEMコンサルティングで培った業界最先端のノウハウと、国内外からの最新情報の蓄積を基に、一歩先を行く情報をお届けします。

2007年の Google アドワーズ広告を予測する

国内国内internet.com発の記事
2006年は、マス広告と SEM の連動や、モバイル SEM の本格始動など、SEM もさまざまな進化を遂げ、広がりを見せた事は記憶に新しい。中でも様々な話題を振りまいてくれた Google アドワーズ広告だが、2007年はどうだろうか?特に注目をしているポイントについて予測をしてみた。


■各種ツール/機能

・Website Optimizerのローンチ
Website Optimizer とは、Google が提供する LPO(Landing Page Optimization、ランディングページ最適化)を支援するツールだ。現在は、ベータ版(英語)が一部のユーザのみに限定してリリースされているが、今年辺り、日本語版も含め正式にリリースされるのではないだろうか。特に中小規模の広告主によって使い勝手の良さが認められれば、LPO の更なる普及を推進するだろう。

・各種設定機能の自動化
掲載順位、配信時間帯などをコントロールできるのは素晴らしいが、正確にデータを分析し、効果的な設定を導き出し、設定の作業や管理をすることは、やはり並ならない時間と手間を必要とする。これらの機能に関して、目的に応じて自動的に設定を調整してくれるような仕組みがリリースされる可能性がある。

つまり、暫く運用すると“「SEM」というキーワードは、順位が3位、月曜〜金曜の10時〜18時での配信が、コンバージョン数の最大化という観点からは最も効果的だ”などのように判断し、自動的に設定を調整してくれるような仕組みだ。実は、既にクリック数を最大化する機能(Budget Optimizer)が存在するのだが、そのような機能が、更に拡張して行くと予測する。更に、季節に応じた検索クエリ量の変化まで考慮に入れてくれれば、もはや言う事はないのだが。


■モバイル広告

昨年の KDDI との提携により、検索ボリュームは大幅に増やす事ができた。では今年はどうなるだろうか?他媒体社と比較しても、モバイルにおいては頭一つ抜け出た感のある Google ではあるが、必ずしも、まだ磐石とは言えないのが現状のように感じる。

・Google は覇者となるか
キーとなるのは、検索結果の質だ。その点に関しては、Google のみが突出して優れているわけではなく、比較的各社共に似たり寄ったりの状況だ。ほかに良いモバイル検索を提供できる会社が現れれば、その会社が覇権を握る可能性は、まだ充分にあるだろう。つまり、諸々の理由はあるだろうが、KDDI は Google の今後の可能性に賭けた、という側面もあるはずだ。その期待に Google がどう応えて行くか、今年は勝負の年となるのではないだろうか。

・モバイルの可能性
音声検索の可能性や、携帯が持つ位置情報を反映したローカル性の充実など、技術を基盤にした携帯電話ならではの利便性・広告配信精度の向上が見込まれる。圧倒的な技術力を持つ Google が、それをどう料理するかが楽しみだ。また、インターネット接続において、携帯の数が PC を追い抜いたのは耳に新しい。Google のみならず、モバイル広告業界にとっては追い風となる要素が多く、今年のうちに、SEM の中心が PC からモバイルへシフトする可能性すらあるだろう。


■Click-to-Play 動画広告

動画広告に関しては、私は昨年、当コラムにて「今後は、中小企業や個人が出稿するに足る媒体力を Google が準備できるかが、更なる普及の分かれ道となるだろう。また、効果的な動画を安く簡単に作成できる環境が広告主側に整う事も重要だ」と書いた。仮にそれが正しいとして、果たして Google は、どのようにしてそのハードルを越えていくだろうか?

・媒体力の確保
媒体力という点では、現状の配信ネットワークだけでは少し弱いように感じる。やはり YouTube というプラットフォームを活用するのであれば、以下のような予測はいかがであろうか。

1.YouTube にアップされている動画を指定、もしくはタグをキーワードに見立てて入札し、比較的ユーザの抵抗感が弱いと言われるポストロール広告などをオークション式で配信できるようになる。

2.YouTube の動画投稿インターフェースを、アドワーズ広告の管理画面と同期させる。YouTube への動画投稿のハードルを下げ、ユーザーによる共有・伝播を狙ったマーケティング活動を後押しする。

2の方が、YouTube の本質的な存在意義に沿っているのではないだろうか。いずれも実現すれば面白そうだが、まだ日本では、現実的ではないかもしれない。

・動画制作環境
動画制作環境に関しては、さすがの Google も直接的には如何ともしがたいところだ。しかしこの点に関しては、もしかすると、広告主側の少しの勇気で解決できる可能性があるのではないかと予測する。ここで一つ、広告主の方には、少し考えていただきたい事がある。

YouTube で人気のある動画は、お世辞にも映像技術が高かったり、画質が綺麗とは言えないものが少なくない。つまりこれは、ユーザーにとっては、技術や見た目よりも、本質的な内容、伝えたいメッセージが、面白いか/面白くないかの方が重要であることを示唆してはいないだろうか?幸い我々は、携帯電話や、デジカメなど、ハイエンドではないものの既に多様な動画撮影デバイスに囲まれている。それらを活用することによって、アイデア次第では、低コストで効果的なマーケティングが展開できるかもしれない。

しかし、やはり普及と言う意味では、今年1年では難しいように感じる。動画広告に関しては、Google にとっても、試行錯誤の年となるだろう。


■サイトターゲット広告

一般的な広告主にとって、「アドワーズ広告」とは「検索連動型広告」であり、「クリックされて初めて課金されるモデルの広告商品」として認識されているのではないだろうか。確かに大筋はその通りではあるのだが、いつまでもそのままの認識の場合、Google にとっては、将来的にはやや困る事態が待っているはずだ。

アドワーズ広告における Google の意図は、あらゆる種類の媒体を一括して管理運用できるマーケティングプラットフォームの構築にある。その場合、広告主には、「アドワーズ広告」とは「クリック課金の SEM 媒体」から「マーケティングプラットフォーム」へ、いずれ認識の転換を行ってもらう必要がある。優れたツールも、理解され、使用されなければ意味が無いだろう。

訴求にテキストを使用でき、手軽に始められる CPM ベースのサイトターゲット広告は、その認識転換のきっかけとして最適な商品ではあるだろう。よって、今年辺りからそろそろ、サイトターゲット広告周辺が更に充実し、同時に Google による広告主への啓蒙活動も本格化していくのではないかと予測する。


主には以上であろうか。ほかにも、マス媒体への取り組み、クオリティスコア開示のトライアルなど、気になるポイントは多くあるが、ひとまずは筆を置かせていただく。常に予測の一歩先を行く Google は、今年はどのような驚きを見せてくれるだろうか。非常に楽しみだ。

(執筆:株式会社アイレップ 戦略グループ 山本光)

記事提供:アイレップ
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