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株式会社 Qript |
BizIM(企業向けインスタントメッセンジャー)製品をメインとした各種メッセンジャーの開発・販売をおこなう。本コラムでは、企業内コミュニケーションにおける IM の役割・活用術などを様々な角度から展開する。
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IM はキラーアプリケーション
著者: 株式会社Qript COO 森本泰久 プリンター用 記事を転送
▼2007年3月22日 10:00 付の記事
□国内internet.com発の記事
インスタントメッセンジャー(IM)は、遠く離れた相手と、会話をするような感覚でリアルタイムなコミュニケーションができるツールである。相手がパソコンの前につながっているかを確認するステータス機能、メッセージングやチャット、ファイル転送などを行なうことができるアプリケーションソフトだ。電子メール、ブラウザやグループウェアなどと同じようないわゆる IT のツールの一つである。
■企業 IT コミュニケーションの変遷
いまやパソコンを利用してブラウザ、グループウェア、そして電子メールを用いながら仕事をするのは、当たり前になっているが、1990年代以前は手紙、郵便、宅急便、電話と FAX というツールが中心だった。1990年後半になると、企業にもインターネットが導入されるようになり、インターネットメール、いわゆる電子メールが通信手段として利用されるようになり、また情報共有のツールとして、グループウェアが積極的に活用されるようになった。
これらのツールを包括的に見ると、企業のコミュニケーションの大きな目的は、「情報の共有化」と「情報伝達の迅速化」の2つに絞られる。最近企業で導入されている、Blog や SNS というのも、グループウェアの一つにカウントされる情報共有のツールの一つであるのに対し、IM は離れている相手のステータス(状態)が把握できる「相手の状態の共有化」とリアルタイムなコミュニケーションによる「情報伝達の迅速化」を同時に行うことができる特徴をもっている。したがって、電話や電子メールなどと同じように、企業内でも日常的に利用されるコミュニケーション・ツールになっていくだろう。
企業 IT コミュニケーションの歴史
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・電話 1876年
・ファクシミリ 1929年
・テレックス 1931年
・インターネット(ARPA) 1969年
・電子メール 1971年
・携帯電話サービスの開始 1979年
・ISP 商用サービスの開始 1987年
・グループウェア 1989年
・Web ブラウザ 1993年
・インスタントメッセンジャー 1996年
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これらコミュニケーション・ツールというのは、それまで企業のビジネス目的での利用というものが先にあってから、一般コンシューマへと広がっていくのが一般的だったが、インターネットが爆発的に普及した2000年以降からは、Blog、SNS などコンシューマで広がったものが、企業のビジネスへと利用されていくという一つの大潮流の変化が起こるようになった。IM も同じく、コンシューマサービスからビジネスサービスへという流れは今後ますます加速していくと考えられる。
■IM はキラーアプリケーション
インスタントメッセンジャーは、インターネット時代の IT における第3のキラーアプリケーションといわれている。
キラーアプリケーションとは、サービスやコンピュータを大きく普及させるきっかけとなる特別に人気の高いソフトウェアのことを言う。特にインターネットにおける情報技術のキラーアプリケーションは、電子メール、ブラウザ、IM の3つであるといわれている。ここで、情報技術におけるキラーアプリケーションの役割について考えみよう。
電子メールを利用したいというニーズが高まり、マーケットがそれに応える形でインターネットの普及を加速させ、全世界的にそのインフラが整っていった。電子メールを書くという習慣によって広がったテキストを利用したインターネットコミュニケーションという文化は、後のウェブ上で情報交換などができる電子掲示板や、日記感覚で利用されている Blog などにも大きく影響していると考えられる。
より快適な利用環境を追求し周辺の技術、例えばルータやスイッチなどの IP という幅広い技術も同調するように進歩してきた。従来の情報ツールとして存在する印刷物や TV の品質向上と同じく、ブラウザ上(画面)のデザインや表現の向上を追求した結果、Flash や JavaScript+XML 、Ajax などの 技術が生まれ、それらの技術は1日単位で進化し続けている。
ブロードバンドによる常時接続が可能になると、インスタントメッセンジャーは「相手の状態の共有化」「情報伝達の迅速化」におけるリアルタイム性でEメールより優位に立ち、普及が加速する。IM でリアルタイムなコミュニケーションを実感することで、どこにいても、いつでもつながる「ユビキタス」の世界観が一段と広がったともいえるだろう。また、相手のステータス(状況・状態)を知りたいという欲求は、携帯電話に搭載された GPS などのサービスを生みだしている。
上記は鶏が先か、卵が先かという議論もあるか、アプリケーションという視点からの切り口で纏めた図であり、実際には同時平行的に広がったものである点をご了承いただきたい。
このようなキラーアプリケーションというのは、単なる便利なソフトウェアというだけではなく、その周辺のサービスなどを巻き込んで広がっていくため、我々の意識、生活スタイル、環境そのものを変えていく力を持っている。
次回は、インスタントメッセンジャーがコンシューマの分野でどのように広がっていき、そしてビジネスの分野で今後どう広がっていくのかを見ていこうと思う。
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