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ファンサイド AG(ふぁんさいど エージー) |
SEO をはじめとした検索エンジンマーケティング(SEM)、アクセス解析、ユーザビリティリサーチ、CMS を活用した SEO サイト構築、クリエイティブ&エディトリアルデザインなど SEM クロスメディア事業を展開。広告・マーケティング、制作・デザイン、開発をワンストップで提供するインタラクティブエージェンシー。
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インターネットユーザーの“品格”
著者: ファンサイド AG プリンター用 記事を転送
▼2008年2月12日 09:00 付の記事
□国内internet.com発の記事
■ ネットモラルの向上
いまやインターネットは、私たちの生活に欠かすことのできないツールになりました。
たとえば、海外の同窓生とのやりとりが以前はエアメールだったのに対して、いまはインターネットを介してのリアルタイムなメッセージのやり取りになりました。
また、今話題の特産地グルメも、自宅にいながらにして注文、即日配達してもらうことができ、さらに私の小学生になる甥っ子は、昆虫採集用にカブトムシが生息する場所をネットで検索したりと、子供から大人まで“インターネットを活用している”状況になりました。
これは、インターネットを利用する機会が増え、また触れる時間が長くなり、“慣れる”ことでインターネットに対する理解、リテラシー、マナーを含めたモラルが向上したことによります。
以前はインターネットというフィールドが眼前に広がり、無限の可能性を感じざるを得ない状況下で、自由のもと破天荒な行動を示すユーザーも多く見受けられました。
しかしそれは、ユーザー自らの成熟とそれによるモラルの底上げにより、迷惑行為に関らない、また犯罪行為に巻き込まれない、といったインターネット防壁をユーザー自らの中に築くことにもつながりました。
良きにつけ悪きにつけ、インターネットのモラルは向上したといえるのではないでしょうか。
■ 再び現れたモラルの“上げしろ”
さて先日、「Second Life で取り付け騒ぎ」などというニュースがネット上で話題になりました。セカンドライフとは、アメリカの Linden Lab が運営する仮想空間サービスのことです。
インワールドと呼ばれる仮想空間に作られた箱庭で、参加ユーザーは提供される様々なツールを使用し、オブジェクトと呼ばれるアイテム(建物や絵画、服や装飾品など)を作り出すことができ、これを商品として自由に取り引きすることでリンデンドル(Second Life 内の共通通貨。US ドルとの相互換金が可能)を得ることができるインターネットサービスです。
このインワールドに存在した銀行(ここではインワールドで銀行業を行っていた組織や個人を総じて“銀行”といいます)が今年1月、Linden Lab 社の新規定により業務を停止しました。Linden Lab 社は詐欺などを避けるために、公的な政府登録届出書あるいは金融機関設立許可書のない組織(または個人)による金融関連業務を禁止としたのです。
同社の声明によると、一部の銀行は20%〜60%という高金利をかかげその金利に対する証明も示さずに、あたかも最初から倒産目的で預金者をたぶらかしたものだとしています。
この Linden Lab 社の“新規定”により業務停止に追い込まれたインワールドの銀行で、取り付け騒ぎが起こったのです。この騒動は、世界中のメディアで報道されたので、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。
この件について一番の問題は、20%〜60%という高金利をかかげその金利に対する証明も示されないままユーザーは預金(投資)をしてしまったというところにあるのではないでしょうか。その銀行が公的に認められたものではないにも関らず、です。
そもそも現実世界では考えられない高金利での運用になぜ疑問を持つことができなかったのでしょう。
そこには、やはり Second Life という新しい世界があったからだと考えています。仮想空間に存在するもう一人の自分。時間や距離の制約を越えたコミュニケーションやビジネスの可能性にあふれた Second Life には、インターネットの上級者が多いとも聞いています。
しかしインターネットが普及しはじめたころ、不慣れなユーザーが安易に詐欺に引っかかってしまうというケースが多く見られたのと同じようなことが、サービスが普及しはじめた Second Life でも起きていました。
そう、成熟したと思われていたインターネットユーザーは今、目の前に新しいツールが現れたことで、さらなるモラルの向上を求められているのです。
■ モラルは想像力により補完される
Second Life に見られた一連の騒動は、日々変化するインターネットのあり方を考えると、インワールドだけの問題と片付けるわけにはいきません。新しいツールがどんどん開発され投入されるネット社会には、例えば、石畳のスキマがちょっとだけ大きなものも存在します。
スキマに落ちれば痛みを伴います。しかし、そこにスキマがあることを事前に知ることができたなら、想像することができたなら、落ちることは避けられますよね。ちょっとだけ想像力を働かせることで、もしくは最初からスキマがあることを知識として知っていたなら、事故は未然に防げるのです。
インターネットは、よく海に例えられます。ユーザーは、刻々と変化し進化するネットという海を難破も遭難もせずに渡ることのできる“知識と想像力”という名の船をつくり、そして企業は、ユーザーに対して法という絶対的価値観を大前提としながらもそれを感じさせることのない“信頼と安心感”という名の風を送る。
お互いがそう努力することで、“石畳のスキマ”は小さくなり、また落ちることは少なくなります。それは、すべてのネットワーク利用者にとって、ハッピーなことです。なぜならインターネットのモラル向上になっているのですから。
■ そして人間力
総じて考えると、すべてがデータであるインターネットの世界において必要なのは、データの解析能力のみにとどまらず、感受性や想像力など、今までインターネットにはあまり必要とされなかった部分です。そういった部分でモラルを補完するということが今後必要になってくるといえるのではないでしょうか。
冒頭でお話したとおり、インターネットはとても便利なものです。しかし、使用者によって毒にも薬にもなり得ることも事実です。知識と経験、そこから派生する感受性と想像力。こういったものをユーザーと企業が手にしたとき、本当の意味でモラルが向上すれば、そこには新しいインターネットの世界が広がるのです。
インターネットは、私たちが幸せに生活するためのツールです。そしてそれは、私たちのモラルによって成り立っています。言い換えると、人としての、人間としての成長が、これからのインターネットの成長となるということです。
結局モラルって、人そのもののことだったのですね。
(執筆者:Xathan Noel)
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