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2008年4月4日 10:00
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IT の予算編成にはビタミン剤か鎮痛剤か

著者Steve Andrioleオリジナル版を読む海外海外発
景気は依然として後退している。ドルもまだ低迷している。インフレは悪化し、企業各社は苦悩している。筆者は前回この問題に言及した。そこで今回は、IT 予算の割当先や不況時の予算の使い方にまで話題を広げたいと思う。

多くの IT の神様や賢者がビタミン剤と鎮痛剤の違いについて語っている。言い換えると、節約や収益を生み出すためのプロジェクトがすべて順調に進んだと仮定すれば、収益を生み出すための投資と節約のための投資には明らかな違いがあるということだ。最も単純なレベルにあるのが、コスト管理投資(鎮痛剤)と収益を生み出す投資(ビタミン剤)の間の関係だ。

では、今はどれになるのだろうか?そして、1年後や2年後はどうなのだろう(筆者は、今回の景気後退はここ何度かのものより長く深刻なものになると思う)?そう、間違いなく鎮痛剤の出番である。

コスト削減に寄与するプロジェクトは多くの企業で受けがよいが、収益を生み出すもの(ビタミン剤)は細かく吟味される。ほかにもたとえ話を持ち出すと、金メッキの成長が期待されるのでシャベルで商売した方が良いかもしれないということになる。

では、Cisco 株や EMC 株、あるいは Oracle 株や SAP 株の買い時なのだろうか? もしインフラを鎮痛剤だと考えるなら、Cisco や EMC は理にかなう。また、Oracle や SAP をビタミン剤だと考えるなら、これらの製品やサービスに投資するのはもう一度よく考えた方がよいかもしれない。結論としては、インフラ関係のプロジェクトは鎮痛剤に近く、鎮痛剤はアプリケーションプロジェクト、ビタミン剤、あるいは収益を生み出すプロジェクトよりもコスト管理に近い。

ただ、唯一の問題はこれらがすべて間違っている点だ。

インフラプロジェクトは節約になる(そして苦痛を緩和する)ことも多いが、低迷する企業はアプリケーションプロジェクトに賭けたい。たいての場合、低迷する企業が守りに入るより攻撃に出なくてはならないのと同じ理由だ。これはつまり、コスト管理プロジェクトは常に魅力的だが、厳しい時期は将来の収益につながるプロジェクトに投資をしたい。フォースダウンの残り1ヤードでロングパスを投げるのは冒険だが、勇敢な行動であり、多くの場合は賢い選択なのだ。

前回も述べたように、景気が後退期にある場合、プロジェクトはコストを節約するか、収益を確保するかのいずれかを行う必要がある。しかし、これらのプロジェクトを相対的にどのように分散するかは慎重に吟味する必要がある。節約になるプロジェクトにだけ投資をするのが無理のないやり方だ。何らかの形で苦痛を和らげるインフラプロジェクトになることが多い。しかし、売上成長への寄与が可能ないわゆるビタミン剤のアプリケーションプロジェクトにも、同様もしくはより多く投資を分散するのが賢明なやり方だ。

これは、株式市場で逆張りをする、あるいは直感に反したトレンドを読む投資家のようなものだ。これでうまくいくのだろうか? われわれが認める以上にうまくいく。そこで、2008〜2009年度の技術予算案を提出しようとしている方のために以下にいくつかアドバイスを紹介する。

1. まず鎮痛剤から使えば見事なまでにコストが削減できる可能性が高い。そして、これが信頼を築くことになる。

2. 節約になるよりも収益につながることを理解した上で、節約になるプロジェクトと収益につながるプロジェクトを選択的に提案する。

3. これらのプロジェクトを完ぺきに管理する。もしそれが失敗しそうになったら早急に中止して、(着るものを節約して)売上高につながる別のプロジェクトで仕切り直しする。

なかにはちょっとした手間と、大がかりな宣伝が必要なものもある。しかし、この景気後退から抜け出してヒーローになりたいなら、ライバルを抑え込んでフィールドゴールを目指すのではなく、売上高の獲得を目指すシステムにしたい。

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