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XP 打ち切りは Microsoft にとって致命傷

著者: Mike Elgan プリンター用 記事を転送
2008年4月15日 10:00 付の記事
□国内internet.com発の記事

Microsoft は6月30日にごく普通の行動に出る。同社は発売から7年が経過した旧製品の販売を終了する。

Microsoft は、これまでも多くのバージョンの Windows の販売/サポートを打ち切ってきた。しかし、Windows XP の販売終了はこれらと異なる。大半のユーザーが後継製品の「Windows Vista」を嫌っているのだ。

Microsoft は、その DNA に焼き込まれた文化的欠点に常に苦しめられてきた。同社にはとにかく「簡潔性」というものがない。Microsoft  は、オプションを隠す、埋設する、もしくは無効にするユーザーインターフェイスによって過度な複雑性を遮断することが簡潔性だと考えている。Windows Vista は、この欠陥のあるビジョンを象徴する存在なのだ。

まさしく過度に複雑であるためにユーザーが嫌う Vista を出荷したとき、Microsoft は Vista を(数えられないほど)多くのバージョンに分割してそのミスを一段と悪化させ、混乱と買い控えを招いた。

そして、Microsoft は今、いつまで、どこで、どの XP のサポートが継続されるのか、サポートされないのか、それとも一部サポートされるのかを不確実かつ複雑にして同じ行為を繰り返している。

先ごろも、「Asus Eee PC」のような超小型コンピュータや「Intel Atom」ベースのデバイスにインストールされた Windows XP については例外として認める計画だとの報道(というか実際はうわさ)もあった。Microsoft は以前、中国、インド、あるいはロシアといった「新興市場」で XP を販売することを発表している。「新興市場」版 XP は、どことなく横柄な「Windows XP Starter Edition」という名前が付けられた専用バージョンの Windows となる。超小型ノート PC に通常版が搭載されるのか、Starter XP が搭載されるのかは明らかでない。

これまでのところ、「ウルトラポータブル」が6月30日の打ち切り期限の例外であることは正式に表明されていないが、これまでの Microsoft の声明は、ノート PC やデスクトップのバージョンに関する同社の計画をあいまいにしている。同社の広報担当は数週間前に、「OEM 各社は2008年6月30日まで XP を販売し続け、システムビルダは小規模企業市場に対応して XP を2009年1月まで販売できるようになる。XP Starter Edition が販売される新興市場では、2010年6月30日まで販売が継続される」と Computerworld に語っている。

したがって、自分の好きな OS を Microsoft から買えるかどうかは自分がどこのだれなのかによって決まってくる。そして、この内容もまだ明らかではない。「システムビルダ」をうたう会社を探し、彼らから購入することはできるのだろうか? 「小規模企業市場」に参入しなければ購入できないのだろうか?  中国製ノート PC を購入すれば XP Starter Edition が付属してくるのだろうか?  スーパーポータブル機のうわさだって本当の話なのだろうか? 

非常に混乱する。

XP を打ち切ることが致命傷な訳

超小型ノート PC 市場と「新興市場」の共通点は何だろうか? どちらの場合も、安価でシンプルであることなどから、顧客が Linux を使いたがっている点だ。

では、ここで Microsoft の判断を明確にしておこう。Microsoft は、Vista ではなく Linux が XP の代替製品として好まれている市場に XP を残そうとしている。

だが、XP を現在使用中の数百万人のユーザーはどうなるのだろうか?  彼らはどの代替製品が好みなのだろうか?  Microsoft では、彼らが Vista を選ぶと仮定している。でも、筆者はここでそれに異議を唱える。

筆者自身の場合は、デスクトップでもノート PC でも Windows XP を使っており、Linux が動く Asus Eee PC もある。別のシステムを購入することにして、そのとき XP が販売されていなかったら、筆者は4つある代替製品のどれかを選ぶことを余儀なくされる。1) Linux、2) Mac OS X、3) Vista、そして4) XP の違法コピーだ。筆者にとって、3と4の選択肢は検討にも値しない。そこで、Linux か Mac を選ぶことになる。そして、自分が安心できるよう、残りのシステムも新しい方に変更し、Windows の使用を一度にやめてしまうかもしれない。

だが一方で、もし XP が販売されているなら筆者はそれを購入する。Microsoft はひともうけできる。Windows アプリケーションへの投資を続けるし、Microsoft がうまく Windows 7を出せたらこれにアップグレードする。

XP を販売し続けた方が、ユーザーが Windows を全く使わなくなるよりも Microsoft にとって良いことではないだろうか? 

6月30日の XP 販売打ち切り予定を固持することは、XP から離れようとしない顧客は2つ目の選択肢として全員が Vista を選ぶ、という疑わしい予測に Microsoft が金の卵を産む OS の運命を賭けることになる。

Microsoft はこの賭に負けるだろう。Windows から少しつずつ出ててきている欠陥は大量に発生するようになり、同社が Windows 7を発売するまでには、数百万人のひいき客をいたずらに、そして永久に失うことになる。

Microsoft がすべきこと

Microsoft は、Windows XP の一般向け販売でも既にマーケットシェアを失いつつある。このような破局を迎えても、Microsoft はユーザーが唯一好んで使うバージョンの Windows を今のところは予定通り打ち切る方向だ。

Microsoft はそろそろ、2010年か Windows 7の登場か、どちらか早い方のタイミングまで Windows XP を全種類の PC 向けに用意し、希望者全員に提供することを発表すべきである。

Microsoft は Vista を助けることはあまり心配しなくて良い。それよりも、Microsoft を助けることを考え始めた方がよい。

 


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