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2009年5月13日 10:00
韓国のインターネットビジネス最新事情
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日本、韓国、中国の Web サイト分析/評価専門サービス。最新の韓国インターネット市場の特徴やニュースなどを紹介していく。

今、韓国のポータルサイトが変化している

2009年、韓国ポータル業界は大きな変化を迎えている。それは業界全体におよぶ変化ではなく、一社のサイトメインページのリニューアルによるものだが、その会社が韓国最大のインターネットポータル「Naver」であったため、インターネット業界全体の関心を引き寄せた。

Naver のリニューアルの中でも特に目立つのが、メインページのニュース編集権を各メディアに渡した「ニュースキャスト」だった。ニュースキャストは、各メディアがメインページに表示する見出しに対する編集権を持つことで、ポータルサイト自身が表示記事を選んでいた形式と比べて、言論社に大きな権利と自由を与えた方式である。

このニュースキャストの実施後、韓国インターネット業界における、その結果への関心度は当然大きかった。まず、参加各社のサイトのトラフィックが大きく増加した。

Rankey.com の調査結果によると、2009年1月1週目の各メディア44社の訪問者数は2008年1月1週目に比べ313%増加、ページビューは400%増加している。急激なトラフィック増加についていけず、一部のメディアのサイトは停止するなど、円滑な運営が難しくなり、一時的に Naver 内部に記事を提供するインリンク方式に変更していた。

莫大なトラフィックが手におえなくなった一部のメディアは、ニュースキャストのリンクをアウトリンクからインリンクに変換した。また、より多くの訪問者を誘うための激しい競争が心配されていたが、実際に、各社の刺激的なニュースヘットライン競争は非難を浴びている。

「Naver」を皮切りに、韓国主要総合ポータルサイトのリニューアルが続いたが、その中でも目を引くのが、ブロガーニュ−スの強化とメインページでの AGORA リングを削除した「Daum」と、SK コミュニケーションズが持つ2つのポータルサイト「Nate」と「Empas」の統合だった。

2000年初頭、韓国ポータル界に「自然語検索」を始めて投入し、一躍インターネットポータル4大強者の1つとなった「Empas」は、2006年「Cyworld」と「Nate」を運営していた SK コミュニケーションズに合併された。

「Empas」は、検索サービス部分で常に一般ユーザーの信頼を得ており、SK コミュニケーションズに引き取られた後も、「Nate」とともに全体サイト順位10位圏内を維持していた。しかし「Nate」に統合され、Empas という名は韓国インターネット界から姿を消した。

SK コミュニケーションズは、「Empas」の検索技術と「Nate」のメッセンジャー利用者、そして「Cyworld」の SNS 利用者のシナジー効果を活用して、現在の総合ポータル順位3位から、2位の「Daum」を追い抜いて、最終的には「Naver」と競争するという計画だ。

しかし、統合から2か月が経過しても「Nate」の利用者規模に大きな変化はない。Empas 利用者の吸収により、2月に16.9%だった小分類内シェアは3月も19%まで増えてはいるが、シェア26.9%の「Daum」と42%の「Naver」を追い抜くには、まだ時間がかかりそうだ。

SK コミュニケーションズ内部では、ポータルサイトのオフシーズンと言われる3月にある程度の成果を出した事に意味を見出している。業界では、「Nate」が優良なコンテンツやサービスを提供できなければ、改革的な傾向でユーザーの支持を受けている「Daum」や、検索において絶対強者である「Naver」と競争するのは厳しいとみている。

2009年上半期の韓国ポータル業界には、大きなニュースが絶えることなく続いている。また、それらのニュースは韓国インターネット産業全体に影響をおよぼしている。

ニュースキャストの施行による各メディアのサーバー購入やインターネットインフラの拡充、ポータルメインページの広告位置・サイズの変化によるインターネット広告のトレンドの変化、メインページの UI・デザイントレンドの変化などだ。

今もなお変化し続けている各ポータルサイトが、今後インターネット業界全体にどのように影響していくのか注目していきたいと思う。



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