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2週間で開発したアプリで月収1億円を稼ぐ人々 〜Facebook アプリに学ぶ mixi アプリ成功の秘訣ソーシャル・プラットフォーム上で稼動するソーシャル・アプリケーションが増え続けている。
Facebook では5万以上、Myspace では5,000以上。さらに OpenSocial がその勢いに拍車をかけている。mixi もその流れで、2009年4月にアプリ API を公開し、オープン化を宣言した。 しかしながら、そのアプリの多くは、非常に貧弱な広告収入のみに頼り、収益を生み出すにいたっていないのが現実だ。その最大の原因は、ソーシャルメディアが従来型広告に不向きで、広告効率が悪いためだ。 特に SNS のユーザーは友人との交流にアテンションを集中しているため、バナー広告のような一方的配信情報への反応は非常に鈍い。そのため SNS の広告効率は一般サイトと比較してもかなり低い。例えば1,000ページビューあたりの広告単価でいうと、Google Adsense の約100円に対して、Facebookでは10円〜30円程度と言われている。 一攫千金を狙って参入するデベロッパーの多くは、広告単価の低さから、夢が幻想であったことを知ることになる。 しかしながら、中には確かにいるのだ。月収1億円以上稼いでいる人たちが。アフィリエイトと同じように、一握りの人たちには莫大な収益が入りはじめている。 ■ Facebook のインディー開発者、月額70万ドルの広告収入を得る(TechCrunch Japan) http://jp.techcrunch.com/archives/20090306some-indie-facebook-developers-pulling-in-over-700000-a-month/ ■ 毎月100万ドル稼ぐ Facebook アプリは何かな?…分かったぞ!(TechCrunch Japan) http://jp.techcrunch.com/archives/20080825can-you-guess-which-facebook-app-is-making-a-million-dollars-a-month-i-can/ ■ たった4人で月間1億円を稼ぎ出す! 成功モデルに学ぶ MySpace アプリケーション開発の秘訣とメリット(CodeZine) http://codezine.jp/article/detail/3178 特に印象深い CodeZine 記事から、「Mobsters」の事例をピックアップし、サマリーしてみよう。
・Mobsters はシンプルな RPG ゲーム。HTML と JavaScript で構成され開発期間はわずか2週間。バイラル効果により、公開わずか3か月でユーザーは1,100万人に増殖した。 ・マネタイズのキーは、小額課金かアフィリエイト広告誘導によって獲得できるゲームアイテムだ。(これはモバゲー・GREE モデル。詳しくは第6回コラムを) なお、Facebook アプリはその多様性のためにさまざまな特徴があり、巨大なユニークユーザーを持っているアプリが必ずしも収益性が高いわけではない。Facebook ウォッチャーサイトの中でも最も老舗である Adnomics の収益性評価に基づくと、儲かっているアプリのランキングは次のようになる。 「Adnomics Valuation」で最も価値の高いベスト50アプリをピックアップしたもので、調査日は2009年4月29日である。 なお、カテゴリ分類は、Facebook のものではなく、より本質的な観点で独自考案したものだ。ただし、米国 No Man's Blog の“Facebook Applacations Trends”を参考にしている。 ()内の金額は、その分野に該当するベスト50アプリ「Adnomics Valuation」の合計値である。 ■ ゲーム ・セルフゲーム(3,088万5,629ドル):ユーザー交流もあるが、主として個人で遊ぶゲーム。シンプルなものが多い。 ・ソーシャルルーム(3,534万6,465ドル):アプリ参加ユーザー同士で競うゲーム。今回のカテゴリ分類では最も価値が高い。 ■友人関係 ・デジタル・ギフト(1,711万9,210ドル):友人に贈るコンテンツ。軽い挨拶、バッチ等の画像、クリスマスや誕生日、キャラクター等。 ・社会貢献ギフト(1,279万9,320ドル):植物コンテンツを友人に送ると温暖化対策に寄付する等、収益が社会寄付するギフト。 ・友人ネタ(696万9,478ドル):友人をペットにする、友人を評価する、友人に自分の評価を聞く等、友人をネタにしたアプリ。 ■コンテンツ ・SNS(772万7,390ドル):Flixster(映画)、iLike(音楽)等、特化型 SNSが Friendster ユーザーにコンテンツ提供するアプリ。 ・掲示板(1,019万6,790ドル):Wall と呼ばれる共有掲示版を機能拡張。動画や音楽等を共有できるようにしたアプリ。 ■自己アピール ・自己アピール(922万5,355ドル):友人分類、家計図作成等、自分自身のアイデンティティ確立と自己アピール。 ■出会い系 ・出会い系(501万6,420ドル):自分と面識のない Facebook ユーザーとの、主として男女の出会い系アプリ。 ■機能拡張 ・機能拡張(1,654万7,140ドル):モバイルや IM 等、Facebook のコミュニケーション機能を拡張するアプリ。 ■コラボレーション ・コラボレーション(114万4,040ドル):ベスト50では Translations(ユーザーが他国語対応するアプリ)のみ。 さて、これらの天上アプリに共通する「成功の秘訣」はあるのだろうか? ひとつ言えることは、成功の要因は「コンテンツ・クオリティ」ではないということだ。そこにはソーシャルメディアならではの、今までと異なる「ゲームのルール」があるのだ。 では、その成功の秘訣とは何か?そのルールを3つにまとめてみよう。 1.人気の出るコンテンツを創る。 2.多くの人々の目に触れる工夫をし、登録を促進する。 3.効果的な収益モデルを組み込む。 当たり前だ。考えてみると、どんなビジネスにも共通するシンプルな成功のエッセンスだ。ただし従来と異なるのは「舞台がソーシャルである点」だ。つまり裏返すと 1.コンテンツの価値は、そのクオリティより「友人」や「同好の人々」との体験共有にある。 2.多くの人の目に触れるには、「告知パワー」より「クチコミ誘発パワー」がキーとなる。 3.効率的な収益を生み出すのは、「バナー広告」ではなく「マイクロペイメント」や「アフィリエイト広告」だ。 このような「ソーシャル・アプリケーションにおけるゲームのルール」をよく理解したうえで、コンテンツを企画開発することが成功への近道と言えよう。しかし、言うは易く、行うは難しである。 では次回、具体例を交えながら、このシンプルであるが奥深いテーマを掘り下げてみたい。 執筆:株式会社ループス・コミュニケーションズ 代表取締役 斉藤 徹 監修:株式会社ワールド・カフェ 代表取締役 笠原 造 |
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