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2010年3月5日 10:00
クラウド/SaaS ビジネス参入の成功法則
クラウド/SaaS ビジネス参入の成功法則 天毛 伸一(てんもう しんいち)メールホームrss
ブレイン株式会社代表取締役。
10年前から SaaS の可能性に着目し、ゼロから事業化に成功した業界のパイオニア。顧客企業数は3,000社。日本ではめずらしい SaaS ビジネスの成功例として注目されている。

SaaS 事業は究極のビジネスモデル!?その7つの強みとは

「SaaS ビジネス」をひとことで言えば、営業支援や財務会計、顧客管理などのソフトウェアをインターネット経由で多くの企業に安価でレンタルして収益をあげる事業のことです。

ソフトウェアの受託開発等とは異なり、毎月売上が積み重なっていくストック型事業のため、いったん月次で損益分岐点を超えれば安定的な売上と大きな利益を得ることができます。ある意味究極のビジネスモデルと言えるでしょう。

前回簡単にご説明しましたが、SaaS のビジネスモデルには大きく分けて7つの強みがあります。

(1)毎月安定的・継続的に売上があがる
SaaS 事業は毎月売上が積み重なっていくストック型のビジネスモデルです。一度契約をしてくれた顧客は数か月から数年にわたりソフトウェアのレンタル料を毎月継続的に支払ってくれます。自社に毎月一定の金額が自動的に入金されるというのは大きなメリットです。

(2)売上の変動幅が小さい
少数の大口顧客に依存せず、小口の売上を多数の顧客から集めているため、毎月の売上変動リスクが低いのもこのビジネスの特徴です。仮に月の売り上げが1,000万円と仮定した場合、顧客1社から1,000万円をもらうのではく、顧客1,000社から1万円づつ頂くわけです。仮に契約解除率が5%ととしてもその月に失う売り上げは50万円であり、売り上げが一気に崩れることはありません。

(3)前払いなのでキャッシュフローが有利
SaaS では原則として顧客が利用料を支払った時点からサービスが利用できるようになります。つまり事業者側からすると、販売代金を常に現金前払いで回収できるわけです。当然ながら代金の未回収リスクはありませんし、キャッシュフローを潤沢に維持することができます。

(4)資金繰りの心配が不要
SaaS 事業は大きな設備投資の必要がなく在庫をもつ必要もないため、原則借り入れが発生しません。また前述のとおり代金は現金前払いで回収できるため、まったく資金繰りの心配がいりません。

(5)商品の製造原価はゼロ円
いったんソフトウェアを開発してしまえば、あとはそれをコピーしてレンタルするだけなので商品の製造原価はほとんどかかりません。原価ゼロ円の商品を売ってようなものです。

(6)粗利益率80%以上の高い利益率
顧客の数が増えて月次の売り上げが損益分岐点を超えれば、商品原価がゼロ円のためそれ以降の売上は全て利益になります。SaaS は粗利益率が90%を超える高収益モデルなのです。

(7)少ない初期投資で事業が始められる
事業立ち上げに必要なのはソフトウェアの開発費用だけです。大きな設備投資の必要がなく、新規参入のハードルは低いといえます。もともと自社でパッケージソフトなどを持っているのであれば、ソフトの開発費用すらかかりません。

上記のとおり SaaS 事業は様々な強みをもった魅力的なビジネスモデルです。しかし他方、SaaS 事業ならではの難しさもあります。次回は事業に取り組む上での注意点や越えるべきハードルについてご説明します。

(執筆:ブレイン株式会社 代表取締役 天毛伸一)


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