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2010年8月5日 10:00
アウンのグローバルマーケティング動向
アウンのグローバルマーケティング動向 アウンコンサルティング(あうんこんさるてぃんぐ)メールホームrss
日本国内でいち早くSEOを事業化し、検索エンジンマーケティング(SEM)によって上場企業を中心に多くの支援実績がある。2007年から海外向けマーケティング事業を展開し、現在海外に5拠点の現地法人を持つ。本コラムではグローバルマーケティングの最新動向を紹介。

今後重要となる SEO の方向性について

2010年7月27日、Yahoo!JAPAN が Google の検索エンジンおよび検索連動型広告システムを採用すると公式に発表した。

本コラムでは、今回の提携が国内の SEO 業界にもたらす影響から、今後重要となる SEO の方向性について考察したい。

今回の提携が SEO 業界にもたらす変化の中で最も注視しなくてはならない点は、当然アルゴリズムの変更であろう。

Yahoo!JAPAN は公式リリースの中で、「Google のアルゴリズムに独自のカスタマイズを加えるため、両者の検索結果がもたらすユーザエクスペリエンスは異なる」と発表しているが、Yahoo!JAPAN が Google のアルゴリズムを実装した暁には、Yahoo!JAPAN の検索順位に大規模な変動が起きることは明白である。

現時点で断定はできないものの、Google のアルゴリズムを採用した後、Yahoo!JAPAN の自然検索結果が Google のそれに近づくことは十分に想定可能な事象である。

また、今回の発表の中に「検索エンジンの移行はなるべく早く完了させる」と明記されていたことからも、現在 Google で上位表示できていないサイトについては、少しでも早く対策を検討する必要があるだろう。

では、今後の SEO におけるポイントとは何だろうか。

筆者が考えるに、Yahoo!JAPAN によるカスタマイズの詳細が不明である以上、現時点では「Google に評価される SEO」を実施することが、唯一の確実な対策ポイントではなかろうか。

つまり、世界最高峰の精度を誇る Google のクローラを意識した、“質の高い SEO”が必要とされるだろう。

Google が持つ世界最高の検索技術を求めて今回の提携が結ばれている点からも、上記観点を考慮したアプローチが、今後の SEO に求められることは想像に難くない。

“質の高い SEO”について、さらに具体的に述べるならば、筆者としては以下の点が今後のポイントになるのではないか、と考えている。

まず、第三者からの客観的な評価という指標においては、単に被リンクの数が増えることでサイトへの評価が高まる時代は終わり、ページランクの高いページや、充実したコンテンツを持つページ、適度なコンテンツの更新が行われているページ、テーマ性の近しいページなどからの評価が重要性を増してゆくと考えられる。

SEO の効果のみを目的として作成された Web サイトが無数に存在している現状からも、「量から質へ」という流れはしごく当然な傾向であると言えるだろう。

次に、サイト内部における“質の高い SEO”については、サイト自体のユーザビリティ向上がポイントになる可能性が高いだろう。

なぜなら、Google は今年の4月にサイトの表示速度をアルゴリズムとして採用するなど、サイト内部におけるユーザビリティ向上に対して、少なからず評価している傾向が強いからだ。

また、そもそも「ユーザーにとって価値の高いサイトをいかにして算出するか」という検索アルゴリズムを追求してゆく以上、第三者からの客観的評価に注目が集まる昨今でも、サイト内部への評価がその重要性を保ち続けることは確実である。

最後に、サイトの内部・外部を問わず、SEO に取り組む上で普遍的に重要となる点について記載したい。

それは、「ユーザーにとって有益なことは、検索エンジンからの評価においても有効である」という視点である。

前述したように、SEO とは検索ユーザーにとって有益か否かという視座である。そのため、ユーザーにとって有益なサイトを上位に表示させるべく、アルゴリズムは日々その精度を磨かれている。それゆえ、ユーザビリティの向上に寄与する事象は、検索エンジンからの評価においてもプラスに働き、ユーザビリティを阻害する事象は、検索エンジンからの評価においてもマイナスに働くのである。

非常に基本的な視点ではあるが、世間で SEO の認知が広まるにつれて、小手先の手法論や新しいアルゴリズムにばかり注目が集まり、このような基本的な視点が軽視されている傾向は否めない。

温故知新という言葉があるように、SEO の行く末に迷った際には、「ユーザーにとってのメリットに繋がるか否か」という基本的な視点に立ち返り、ゼロベースで SEO を捉えなおすことが大切である。

(執筆:アウンコンサルティング株式会社 マーケティンググループ)


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