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任天堂が、大画面の「ニンテンドーDSi LL」を発表。欲しいと思いますか?
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死ぬ気か?就職戦線が回復してきている。リストラに次ぐリストラ、長く採用を絞ってきたために、企業内の基礎的なマンパワーが不足しているようだ。
転職の現場でも、その状況が如実に感じられることがある。常識では信じられないような生活を送っている人たちが、相談にやってくるのである。 「先週、家で寝たのは一度だけ。あとは会社で寝泊まりしました」 「先月の残業時間、200時間をゆうに超えてます」 「今年になって、まだ三日しか休んでいません」 めったにとれない休みを、転職相談にあてるほどせっぱ詰まっているのだから、こういう方々を前にすると、我々も気合いが入る。 エンジニアリング会社に勤務するTさん(35歳)は「この前の休みが取れたのは、いつでしたかねえ」と手帳をめくった。そのくらい長い間、休日がなかったのである。 「いつまでも、こんな生活は続けられないと思います」 多忙を極める生活を、Tさんは、濃縮ドリンク剤でこみ上げる眠気をおさえ、ドリンク剤でやられた胃腸をクスリで癒し、減退した食欲をサプリメントで補い、病院にいく時間を節約するため移動時間に家庭の医学を読みながら乗り切っていた。 「人間らしい生活がおくれる会社にいきたいだけです」 Tさんの悲鳴にちかい要望にこたえるべく、我々は企業紹介を始めた。 といっても、Tさんのような多忙な方の場合、面接のための時間を作るのは身を削るような努力が必要になる。無駄につながる応募はできるだけ減らさなくてはならない。 詳細に仕事内容を聞き、Tさんのキャリアに適合した求人を厳選した。 面接は、早朝・夜静まったオフィス・駅内の喫茶店など、時間・場所を融通してなんとか消化し、一か月という短期間でTさんはメーカーA社で内定にこぎつけることができた。 これでようやくTさんもまともな生活が送れるようになる、そう思っていた我々だが、意外にも、当のTさんの方から不満の声があがった。 「正直、給与がちょっと…。年収にはこだわらないつもりでしたが、三割ダウンとなると、さすがに考えちゃいますよね」 確かにTさんの言うとおり、これまで、彼が究極なまでに過酷な仕事量をこなしてこれたのは、残業代含めてそこそこの給料をもらえているというモチベーションがあったからなのだろう。 しかし、A社の給与水準は特別に低いわけではない。 我々は問うた。 「Tさん、死ぬ気ですか? お金のために、命懸けるんですか?」 電話の向こうのTさんは押し黙っていた。 「多くの転職者を知っている我々からみても、今のTさんの生活は異常ですよ。A社に入社するかどうかはともかく、体をこわして仕事ができなくなってからでは遅い。その点だけは、よく考えて下さい」 ときに、現職にとどまることを奨めることもある我々だが、このときは、強く決断を迫った。いまは健康を維持しているTさんも、あと数年したら、それもどうか分からないと感じたのだ。 「そうですね。今は、いくら稼いでも使うチャンスがないですから、年収高くても意味ないですよね。すみませんでした、一番大事な優先順位を見失うところでした」 Tさんは笑ってそう返答した。 B社入社後、Tさんのアンケートにはこう書かれてあった。 「死ぬ気か? っていうのは、横っ面をひっぱたかれた気持ちでした」 ※このコラムは、事実を元にしたフィクションです。 |
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