|
事業仕分けによる次世代スーパーコンピューターの開発予算削減について、どうお考えですか?
|
するどい観察眼転職活動中の方から面接後に送られてくる感想メールには笑ってしまうような内容のものがある。たとえば…。
「部長の左腕のロレックスは、どこからどう見ても偽物でした。指摘したくてしたくて仕方がなかったけれど、のど元でグッとこらえました」 「受付の女性(推定年齢31歳)のメイクが、気合いが入りすぎていて怖かった。マツゲの一本まで完璧に整えられていて、まるでマネキン。合コンデーだったのだろうか…」 「会社パンフレットの社長の写真は、実物とあまりにも違いすぎます。お見合い写真なみの修正がなされていると思われます」 人生を賭けた面接の席で、よくもそんな細かいところに目がいくものである。 Sさん(30歳)は、するどい観察眼の持ち主で、面接後にいつも読み応えのある長文メールを送ってきてくれていた。 彼は、ちょっとした面接官の表情・しぐさから、会社の雰囲気を捉えることに長けていた。「あの役員とマネージャーは仲が悪そう」とか、「この会社、実は副社長のワンマンでは?」など、一回の面接で、会社の内情をズバリ言い当てるのである。 我々はSさんのするどい眼力には毎回驚かされていたのだが、企業がSさんを採用するかどうかは、また別の話。一般的な購買キャリアのSさんは、それなりに苦戦をしながら、約二か月かかって転職先A社をみつけたのだった。 ところが入社日からわずか2日、Sさんは「A社を辞めたい」と我々のところに連絡をしてきた。 「配属の同僚に挨拶したのですが、現場はあきらかに私を歓迎していません。きっと現場の意向を無視して、経営が採用を決めてしまったんですよ」 「何か、必要ないといったようなことを現場の人から言われたのですか?」 「直接的なことは言われていませんが、空気でわかるんです……」 わずか2日で辞めるなんて大げさなとは思ったが、なにせSさんは、これまで見事な観察眼で会社の体質・人間関係を見抜いてきた猛者である。本人も、雰囲気を察知するちからには自信をもっており、「もう少し様子をみては?」というアドバイスは効きそうになかった。 「こうなった以上、出来るだけ早く辞表を出した方がいいと思うのですが…」 Sさんは、社会保険などの手続きが完了する前に退職した方が、後々面倒にならずにすむ、と考えているようだ。 「Sさんのお気持ちはよく分かりました。ただ、我々の方でどういう事情があるのか、早急に確認してみますので、とにかく明日辞表を出すというのは思いとどまってください」 我々はSさんをなだめ、翌日朝一番でA社採用担当に連絡をしたのだった。 「Sさんのことなのですが、現場が彼を受け入れるムードになっていなくて、戸惑っている様子なのですが…」 「え?そうですか?そんなことはないと思いますが…。まあ、でも、とにかく購買の方に話を聞いてみますよ。ちょっと待っていて下さい」 一時間後、A社の採用担当者から折り返しがあった。 「すいません。どうも現場の方で、勘違いがあったようです」。どういうことかと訊ねると、Sさんはコネ入社の人物と思われていたというのだ。 A社では、一年ほど前、取引先からの紹介で、人を受け入れなくてはならないことがあった。ところが、その転職者が横柄だったため現場は猛反発。結局、その人物は退職することになったのだが、取引先との関係もあり、数か月にわたって社内が混乱に陥ったのである。 そして、Sさんの採用の直前、再び同じ取引先から人を引きうけて欲しいという話が持ち上がった。社長の決断でその紹介は断ることにしたのだが、社員にまでそのことは伝わっておらず、逆に「今度は、コネと分からない方法でうちに入ってくるらしい」という噂が広まっていた。 「では、誤解が解ければ問題はないんですね?」 「ええ。私からしっかり話しておきましたから、もう大丈夫ですよ」 観察眼が鋭すぎて、あやうく勇み足をしてしまうところだったとは。長所はうっかりすると短所に早変わりするものだ。 「ただ…」A社の採用担当者は続けた。 「ただ、なんでしょう?」 「購買の方ではこうも言っているんです。前に入ってきた人は確かに酷い人だったが、今回もそうとは限らない。だから、取りあえずは様子見をしようと申し合わせていたそうで、Sさんに対して、特に冷たい態度はとっていないというのですが…」 ひょっとして、Sさんは職業を間違えたのではないだろうか。刑事か探偵にでもなっていた方が大成したのかもしれない。 ※このコラムは、事実を元にしたフィクションです。 |
japan.internet.com 10周年記念
インターネットコムマーケティングセミナー ROI を最適化するパフォーマンスマーケティングの最前線 【12/16(水)13時〜 東京・赤坂】 申込はコチラ>>
|