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事業仕分けによる次世代スーパーコンピューターの開発予算削減について、どうお考えですか?
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営業の天才逆転の内定。我々の紹介で教育ビジネスA社に応募したHさんは一度不採用になったが、後に決定がひるがえり、内定をもらうことができた転職者だ。
しかし、今回の話はHさんのことではない。彼に逆転をもたらした、第一の内定者Sさん(31歳)が主役である。 Sさんの現職B社はA社と同じ教育ビジネスを手掛けており、両社はライバル関係にあった。そして、SさんはB社のトップセールス、それも他の営業を遙かにしのぐ断突のトップセールスであった。 A社の面接でも、Sさんの存在は飛び抜けたものとなった。目標に対する行動計画の立て方、数字に対する意識の強さ、ロジカルな話の組み立て、相手を引き込む話術…、彼は営業に必要な全てを兼ね備えていたのである。 Sさんの一次面接が終わると、他の全ての候補者は二の次という扱いになった。すぐに役員面接が組まれ、Sさんの正式内定は健康診断の結果を待つばかり、SさんもすぐにB社に辞表を出した。 それに対して、B社も黙ってはいない。「猛烈に引き留められている」という連絡がSさんからA社にあった。Sさんは「いろいろ言われて困っていますが、私としては転職の意志は変わりありません」と繰り返していたのだが…。 A社に連絡を入れてきたのはB社の人事だった。同じ業界ということで、両社はお互いに面識のある社員がいたのである。 「Sさんの件なんですが、うちで大分問題になっているんですよ」 「しかし、本人が転職したいと言っているんですから、それを無理矢理引き留めることは出来ないはずですよ」 「もちろん、会社としては退職を認めざるを得ないのですが、我が社の社員と金銭問題があることが分かりましてね。そちらの方が原因で、A社の内定は辞退することになると思います」 金銭問題。SさんはB社の同僚・上司ら多数から個人的に金を借りていた。 ただ、Sさんが「貸し借りのことは内密に」と頼んでいたので、貸している人は「自分だけがSさんに金を貸している」と思ってきたのである。転職でそれらの諸問題が一気に噴出し、Sさんの借金額は全体で相当なものになっていることが発覚。一部の社員は「転職するなら、法的手段に…」と言い出したのだ。 B社は現在、取引先でSさんに金を貸している人がいないかどうか確認してまわっているという…。 これを聞いては、さすがにA社も採用を考えなおすしかなかった。数日後、Sさんから入社辞退の申し入れがあり、A社もそれを粛々と承諾したのだった。 Hさんの内定が決まった後も、A社人事は我々にSさんの話をしきりにしていた。 「金銭問題はありましたが、彼の実績にはウソは一切なかったんです。ですから営業としては、相当優秀だったですよね」 「なんで、彼はお金を借りなければならなかったんですか?」興味本位ながら我々が聞くと、A社人事は首を振った。 「本当のところは知らないのですが…。なんでも、人によって違う理由をいっていたようです。儲け話があるとか、家族の借金で困っているとか。彼には人を惹きつける、何とも言えない魅力がありますからね、ひょっとしたら私でも貸していたかもしれません」 「本当に営業の天才だったんですね…」 「そう思います」 天才的な能力がある人には、意外な欠点があったりするものだが、それにしても人を見るプロである人事にここまで言わせたSさん、実に惜しい話である。 ※このコラムは、事実を元にしたフィクションです。 |
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