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事業仕分けによる次世代スーパーコンピューターの開発予算削減について、どうお考えですか?
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金券とキンピラしばしば、転職相談に『贈り物』を持参される方が居るが、失礼ながら我々はそれらを受け取ることはしない。転職アドバイザーは担当する全ての転職者に公平に接しなければならず、何か手心を加えているかのように誤解されることは厳に慎まなければならないからだ。
ただ、なかにはお断りしても簡単に納得してくれないことがある。例えば、相談者とアドバイザーが学生時代からの友人で「お前のボウズ、もうすぐ誕生日だったよな。ちょうどいいからプレゼント買ってきたよ。立場上ダメ?堅いこと言うなよ」といった場合。 あるいは共通の知人を通しての紹介で、「紹介してくれたXさんからこれを預かってきました。そんな、ダメって言われても私も困ります、私のモノじゃないですし。これから仕事に戻らなきゃいけないのですから、大きな荷物をもって行くわけにはいかないんです。受け取って下さい」なんていう場合。そして、これから紹介するSさん(32歳)のような方の場合も…。 転職相談のはじめ、Sさんはバッグから封筒を取り出し、そっと置いた。職務経歴書かと思って中をあけた我々は、そこにビール券が入っているのを見つけた。 「ほんの心付けです」 微笑む彼女に我々は慌てて封筒を返した。 「いえいえ、こういうことは許されていませんので」 「そんな。少額ですし、お世話になるのですから気にしないでください」 「お気持ちは有り難いのですが、規則で禁止されていますので」 「誰も見ていませんよ」 「いえ、本当に困りますから…」 それを聞いたSさんは金券をしまい、その後は何ごともなかったかのようにキャリアの話をはじめたのだった。我々は内心『ずいぶん剛胆な女性だなあ』と驚いていた。 Sさんの転職活動はそれほど大した山も谷もなく、それまでのキャリア通りの企画職でメーカーA社の内定を決めた。入社決定後、A社がすぐ近くにあるということもあって、我々のオフィスに挨拶に来てくれた。 「まずはよかったですね。」 「おかげさまで無事に転職できました。ありがとうございます。それであの…」 初回面談時のビール券のことをほとんど忘れかけていた我々だったが、Sさんは軽く一礼し、一瞬躊躇しながらも、トートバックから明らかに『贈り物』と分かる包みを我々の方に差し出した。 「これはほんの気持ちです」 「Sさん、受け取れないという話はしたはずです」 「でも、転職後なら便宜をはかったということにはならないでしょう?」 「とにかく…」 「そう言わずに、もらって下さい」 Sさんはそれを受付カウンターの上に置いて帰ってしまった。 いちおう何かの書類である可能性もあるかと思い包みを開けたが、それは見た目通り贈答用の商品券だった。再度お断りするのも失礼かもしれないが、お礼の手紙と共にいただいた商品券をSさんの住所に送り返すことにした。 後日、Sさんからメールで連絡があった。 「お礼の品のことですが、返送いただいたものを受け取りました。かえってお手間をとらせてしまってすみませんでした。そのことで、ひとつ言い訳をさせて下さい。 私のこと、拝金主義者だと思われているかもしれませんが、決してそんなことはないつもりです。私は『もし、少しのお金を払って人生が楽になるのならケチってはいけない』と考えることにしているんです。転職は重大なことですし、もし、贈り物をして私の人生が少しでもハッピーに傾くのなら、その方が良いと考えたのです。エージェントさんに関して言えば、『次』があるかもしれないですし(ちなみに、A社の人事は私からの贈り物を受け取って下さいましたよ)。 今回はお世話になり、本当に感謝しています。ああいうものが受け取っていただけないのなら、キンピラゴボウを持っていけば良かったです。わたしの得意料理なんですよ!」 金券を受け取るわけにはいかない我々だが、キンピラゴボウなら、ちょっとツマむくらいはしたかもしれない。少しばかり残念である。 ※このコラムは、事実を元にしたフィクションです。 |
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