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リクルートエージェント |
誰も知らない、語らない転職裏話。エージェントを通じて転職した人、やっぱりやめた人。転職を考えていない人でも、真面目に考えている人でも楽しめる、日替わりコラムです。
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転職ブログ
著者: リクルートエージェント プリンター用 記事を転送
▼2008年3月3日 12:20 付の記事
□国内internet.com発の記事
Blog の広まりはとどまることを知らない。誰もが日記感覚で Blog を書き、それを公表するのが当たり前のことになっている。検索をしてみると、転職に関わる Blog も数多い。
自 Blog のページビューを増やす快感を知ってしまった人にとって、転職体験談は読者を増やせる格好のテーマであろう。しかし、その書き方には、それなりに注意が必要だ。
我々がNさん(26歳)に面接後の感想をメールで聞くと、URL が一行書かれた返信があった。クリックしてみると、ブラウザはNさんの Blog へと飛んだ。
たしかに、その日のコメントには「A社の面接にいってきた」と、面接の感想が載っていた。すでにいくつかレスポンスのコメントもついていて、Nさんは Blog を使って活発に友人らと交流をしているらしい。しかし…。
Nさんの Blog は、まったくプライベートなものなので、とやかく言う筋合いではないのかもしれないが、そこに書かれてある言葉は、やたらと子供っぽかった。「うみゅ〜」「〜したのれすます」「頑張リンコ」etc
Nさんの本名は出ていないので、ネット上でのお遊びなのだろうが、スーツ姿のNさんが割と堅い印象だったので、我々は面食らってしまっていた。どうやらNさんも、我々を Blog に誘導したのは失敗だったと後から思ったらしく、「あの Blog は、あくまでネット上での交遊のためのものなので、応募先の企業には内緒にしておいて下さいね」と、わざわざ一言連絡があったほどである。
我々は、少なくとも面接を組んでくれたA社の実名を出すべきではないと釘を刺し、削除をした方が望ましい旨を伝えて、彼との電話を切った。
ところが、件のA社の選考が最終段階に入ろうかというところで、採用担当者から「Nさんは、 Blog をやってらっしゃるんですね?」という質問が出てきた。
当初Nさんは、我々が約束を破ったことを疑ったようだが、A社は「知り合いから、『こんなところにA社のことが書いてあったよ』とメールが来たんです」と、Blog を知った経緯を説明した。
Blog には日付がしっかり記録されている上、一部、Nさんにだけした質問のことが書き込まれていたので否定のしようがない。Nさんは気恥ずかしい思いをした上に、不採用の連絡を受け取ることになってしまった。「子供っぽい」書き込みもさることながら、Blog に書き込んだこと自体が不採用の決め手になっていたのかもしれない。
Sさん(31歳)は、転職相談に来た時、会社で使うビジネス用名刺とは別に、プライベート用名刺を一枚置いていった。
「趣味関係で会う人に渡すために作ったものですけど。その名刺に Blog のアドレスもついていますので、よかったら見て下さい。」
Sさんの Blog には、彼の趣味(クルマ)・仕事・家での生活が私小説風にまとめられていた。
かなり頻繁に更新をしており、読み応えは十分。さまざまな出来事を通じて、Sさんの価値観・仕事観がにじみ出てくる文章は、見やすいレイアウトも手伝って、気がつくと何十分も彼の Blog を読んでしまう秀逸なものだった。
「驚きました。素晴らしい文章力ですね」我々はSさんを賞賛した。
「ありがとうございます。普段自分が思っていることを書いているだけなんですが、趣味関係の友達には、けっこうウケがいいんですよ。」
「この文章力は、応募先の企業にも知ってもらった方がいいかもしれませんよ。大きな武器です。」
「どうですかねえ。ちょっと気恥ずかしいから(笑)」
そう言いながら、Sさんはまんざらでもない様子だった。
Sさんは、その後、第一志望だったエンジニアリングB社で最終の社長面接まで進み、そこで初めて Blog の存在をB社にあかした。「社長だけなら、まあいいだろう」と思ったのだ。
ところが、無事に内定をとってSさんがB社に入社すると、社員の誰もが Blog のことを知っていた。入社前、社長が全社員に向けたメールで、「今度、入社する人物の Blog だが、素晴らしい内容だ」と告知したのだという。
社長がわざわざ送ってきたメールなので、社員としては見ないわけにもいかない。そして、見てみると、案外ハマってしまう。ということで、多くの社員が Blog を読み込んでいた。
彼の人を引き込む文章力は誇れるものだが、 Blog には仕事・転職のことだけでなく、趣味そして私生活についても色々と書かれてある。
「初対面の人ばかりなのに、向こうは私のこと、すごくよく知っているんです。新人社員に『恋人のミサキさんって、Blog でしか知らないけど、なんか素敵そうな人ですよね』とか言われて…。やりにくいったらないですよ。」
応募先に知ってもらったらとアドバイスした我々も大いに反省した。自 Blog を転職に活かすというのは、なかなか難しいことのようだ。
※このコラムは、事実を元にしたフィクションです。
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