Career
キャリア
ITで与論島を復興!元エンジニアたち10年の奮闘記
| 2010年9月21日 / 10:00 |
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与論島にハマった元エンジニアが、全島に光ファイバーを敷くまで
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何の気なしに訪れた与論島。島に暮らす人々が普通に助け合い、明るくあいさつを交わす光景に心が動いた。気付けば週末は東京から往復して交流を深め、2年後には移住していた。この島のために何かできないか。元エンジニアはそう考えて動き出した。
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ふらりと寄った与論島、2年後には移住してしまう
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![]() 植田佳樹さん NPO法人e-Ok 事務局長 植田佳樹さん(44歳) 与論島IT化の中心人物。気さくな人柄で島の方々からの人望も厚い。夏は島外からの友人が多く訪れ、自宅は「民宿 植田」になるとか。 「興味本位で初めて行ったのですが、素晴らしい島ですし、何より人が暖かい。その後は頻繁に通うようになりました。徹夜明けで嫁さんに荷物を持ってきてもらい、与論に飛んで土日を過ごし、戻って月曜に出社するような日々です。島人たちと交流して、楽しさだけでなく与論島の大変さが見えてくると、私なりに応援したくなりました」 会社の仕事は順調だった。技術営業として主に動画配信の企画などを担当する中で、理系出身の植田さんは技術に「目覚めて」いく。技術部門の同僚たちと交流を深め、知識を増やした。同社にいた1 年半ほどの間に、独学でネットワークスペシャリスト、デジタル1種工事担任者(当時)、初級システムアドミニストレータの資格を取得するほどだった。 「仕事に必要ではなかったのですが、技術の中身を知らないとお客さんと話せませんし、提案もできません。何より技術を学ぶのは楽しいですし、なんとなく資格を受けたら受かってしまいました(笑)」 2000年1月にはシステム一式を用意して与論島に設置し、「与論健康村」活動の一環としてパソコン教室を開講する。講師は現地の方々に依頼。その後も与論町の地域インターネット導入促進事業に外部スタッフとして参加するなどし、「古きよき社会が残るこの島を、情報の力で維持・発展させたい」と、2001 年4月に退職して与論島に移住する。 |
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島の情報化を進める「いい仲間」がADSLへと動き出す
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| 与論島に居を構えた植田さんは「オフィスY&Y」を起業。収入の道を得るとともに、10月には民間と行政の共同による「e-Ok(イーマルケー)」を結成した。「マルケー」は与論の方言で「いい仲間」を表す。 「10 年に一度の中期計画に『情報の島づくり』が盛り込まれ、情報化推進母体として民間団体を立ち上げてほしいという依頼がありました。e-Okには元エンジニアなど10人が集まり、パソコンの相談室や修理事業を新たに進めながら、ADSLによる全島のブロードバンド化に取り組んだのです。それぞれが仕事を持ちながらの活動です」 果樹園やインターネットカフェを経営するなど、メンバーの仕事はさまざま。植田さんも本業はWebデザイン、サイト構築、PCのメンテナンス、印刷物の制作などで、島のガイドブックも彼の手によるものだ。 島内で徐々にADSL化の計画を進めてNTTと交渉すると、「200軒以上の希望」で可能とわかる。植田さんたちはアンケートと署名活動で300軒以上を集め、2003年7月にADSLサービスがスタートした。既に温めていた計画により9月には早速「与論情報サイト」を立ち上げ、「十五夜踊り」のインターネットライブも中継した。 彼らの成功は周辺の地域を驚かせた。「与論にできるならうちでもできる」という意識が広まり、奄美大島全域でADSLが引かれ、鹿児島県へと「上陸」していくのである。 |
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