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楽天の海外進出を拡大させるエンジニアたちの活躍とは

Tech総研
2012年3月27日 / 06:10
 
 
楽天の海外進出を拡大させるエンジニアたちの活躍とは
海外有力企業の買収が大きな意味を持つ、楽天のビジネスモデル
 


開発理事 リンクシェア事業 兼
アフィリエイトサービス
開発・運用課 課長
リンクシェア・ジャパン株式会社
取締役

星野 俊介氏
2003年楽天入社。最初に手掛けたのは、PHPのエンジニアとして、今となっては楽天のサービスに不可欠である楽天市場でポイントを利用した買い物ができるシステムの構築。三木谷社長から指定されたあまりの納期の短さに驚愕したが、自分の関わったシステムが立ち上がった直後、1秒間に数十ものアクセスが殺到するダイナミックさに感動。以来、様々なコミュニティ系サービスの立ち上げに関わってきた。
先頃、楽天がカナダの電子書籍事業者であるKobo社を完全子会社とするニュースが飛び込んできた。Kobo社はカナダ、米国、英国、フランス、ドイツ、豪州など100カ国以上にわたるユーザーに電子書籍コンテンツを提供している。すでに日本国内で電子書籍事業をスタートさせていた楽天は、今回の買収で一気にグローバルプレイヤーとなったのである。  このようなM&Aは、短期間での事業進出・拡大を可能にする反面、買収額に見合った成果が得られないケースも少なくない。だが、楽天は国内外でこのような企業買収による事業拡大を次々と成功させてきた。その背景を、リンクシェア事業の開発部門を統括する星野氏に伺った。

「グローバルでアフィリエイト広告サービスを展開する米リンクシェアは、楽天が2005年に買収した企業です。私がバイスプレジデントとしてこのアフィリエイト事業に関わることになったのは2009年からですが、担当してすぐに感じたのは楽天だけの大きなアドバンテージでした。

それは、リンクシェアと他の楽天のECサービスが、ユーザーや参画企業を共有することで、大きな相乗効果が見込めることです。例えば、楽天市場の流通総額は2011年12月に1兆円を超えましたが、それを支えているのは数多くの出店企業様です。その店舗様の利益につながるアフィリエイトサービスを提供するだけでも、楽天全体にとっては大きな意味があるのですね。リンクシェア以外の企業買収で始まったサービスも、同様なアドバンテージを得ているはずです。ただ、そうした仕組みを創り上げるのは簡単なことではありません。膨大なデータを扱う楽天の巨大システムとリンクし、ユーザーに快適なアフィリエイト環境を提供するのはエンジニアたちの力です」
 
グローバルチームによる技術開発で、システムを絶え間なくアップデート
 


Koboの電子書籍リーダー端末・タブレット
星野氏が言うように、楽天の巨大な既存サービスの存在が新事業の大きなアドバンテージになる反面、Web上でスムーズにサービスを連携させていくためのシステムの開発は、容易ではないことが想像できる。そして、楽天はこの開発体制の確立に並々ならぬ力を注いでいる。 「元々、楽天は技術開発に関しては自前主義の方針を採っています。理由は、最先端のWebサービスを自在に展開していくには、自ら技術を持ってハンドリングしなければならないという考えがあるからです。リンクシェアの開発体制も、買収時のままではなく、今日まで強化を続けてきました。

現在では国内の20名のエンジニアによるチームがフロント側の設計を担い、サンフランシスコの15名のエンジニアによるチームが、基盤側を担当。共同で開発テーマを次々にこなしています。今は、海外各国どこでも展開しやすい共通のグローバルプラットフォームの開発を進めています。役割分担はありますが、エンジニア同士のコミュニケーションは電話やメールで頻繁に行われます。最近はみんな、Skypeを使い倒しています。私はサンフランシスコに滞在する日の方が多いですし、チーフクラスのエンジニアは太平洋を挟んで行き来することも多いですね」

サンフランシスコの開発チームのマネジメントを任された当初は、戸惑いもあったと言う星野氏。他社の事例では、買収したまでは良かったものの、マネジメントが上手くいかず、優秀なエンジニアが離反・退職するケースもあると言われる海外開発拠点の運営。それを乗り越えられたのは、楽天の理念が理解されたからだろうと答える。

「まず直面したのは価値観の違いです。一例として、日本のエンジニアはきちんと事前準備を行い、スケジュールを定めて開発をスタートさせようとしますが、米国のエンジニアはすぐに走り始めようとします。ベストエフォートで開発に臨むのです。結果的に米国式の方が早く成果が出るケースも少なくないのですが、他のサービスとの連携スキームなどがありますから、やはり見通しは立てておきたい。

そこで、私は彼らに、楽天が世界一のインターネットサービス企業を目指していること、そのために多様なサービスをスピーディーに拡張し続けていること。その原動力は先端技術に挑むエンジニアだということを訴えました。そこに共感してくれたからこそ、今では彼らは自分たちのスタイルに常にこだわらず、こちらの指示を尊重してくれるようになりました」
 


▼海外サービス展開≒グローバルシステム開発というやりがい!▼


>> 楽天の海外進出を拡大させるエンジニアたちの活躍とは


記事提供:一歩先が見えてくる エンジニアライフ応援サイト【 Tech総研 】

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