Career

キャリア

グリーが構築する「Unity」「Adobe AIR」開発環境とは

Tech総研
2012年6月19日 / 06:10
 
 
グリーが構築する「Unity」「Adobe AIR」開発環境とは
ソーシャルゲームには日本人のスタイルがよく似合う
 


開発本部 エンジニア
芳賀 洋行氏
芳賀洋行氏は、ハイエンド3Dグラフィックスソフト「Maya」の開発に関わってきたエンジニアだ。カナダのAlias wavefront社を経て、その後同社の製品を買収した米Autodesk社で働いてきた。Autodesk社では、米西海岸を拠点に日米を行き来しながら、主にゲーム会社向けに「Maya」「MotionBuilder」「Softimage」などのカスタム開発、コンサルティングを提供してきた。  世界のゲーム業界の動きを、コンサルタントの冷静な視点で分析する。アプリケーションエンジニアとして開発現場をよく知っていることが彼の強みだ。ソーシャルゲームについても、
「初動はやはりアメリカのほうが早かったですね。西海岸で開かれるゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス(GDC)でも、日本で流行る数年前にソーシャルゲームの話題が出ていました。その頃日本のゲーム業界は家庭用ゲーム機に注力。3Dを駆使した次世代ゲーム開発もやっていましたが、なかなか世界に勝てなくなってしまった。そんなとき後れ馳せながら注目されたのが、ソーシャルゲームだったと思います」

ソーシャルゲームの波が日本にやってくると、これは意外と日本人のものづくりのスタイルに合うのではないか、と芳賀氏は思ったという。
「アメリカのゲーム開発は一つの産業であり、分業がしっかりした一種の軍隊組織で行うのが常です。モジュールに分けてそれらを統合する。大規模な開発にはこれがフィットします。その一方で日本は、一人の技術者が何から何までつくってしまう。部品をつなぎ合わせるときもすり合わせのノウハウが重要。これはむしろソーシャルゲームのようなカジュアルなスタイルのゲーム開発に合っています」

最初からすべてを決めてそれらをきっちり統合しようとするアメリカ人。作りながらすり合わせて融合していく日本人。まあ、どっちでもいいじゃないかと達観するフランス人……。Autodeskでも国籍混淆のチームで動いていたので、開発スタイルにもそれぞれの特色が出ることを肌身で感じてきた。
「そもそも、日本人は、小さくて可愛くユニークなものを生み出すのが得意。周囲とのコミュニケーションの取り方も独特のものがあります。ソーシャルゲームを生み出す豊かな土壌はあったと思いますね」
 
拡張性の高いゲームエンジン──Unity採用の理由
 

芳賀氏が今いるグリーの職場も国際色豊かだ。アメリカ、カナダ、フィンランド、中国、バングラディシュ、日本とさまざまなナショナリティを持つエンジニアが六本木に集合し、その個性がぶつかり合う。チームのミッションは、スマートフォンのネイティブアプリゲームの開発基盤の構築だ。スマートフォンゲームの開発を簡単かつスピーディに行うための、ゲームエンジンの評価、選定も重要な任務だ。彼らがゲームエンジンとして注目し、採用したのが米Unity Technologies社の「Unity」である。  Unityのどこが優れているのか。芳賀氏が挙げるポイントを整理してみよう。

1)拡張性が高い

「Unityはそのままでも使えますが、自社のゲーム開発環境に合うような拡張も自在にできます。スマートフォン向けの「GREE SDK」を拡張するにもプラグインを書くだけでいい。C、C++だけでなく、C#、JavaScriptでも拡張ができます」

2)ユーザーベースが大きい

「昨年春の段階で全世界に50万人の利用者がいました。ブログで情報を発信するエンジニアも多いし、コミュニティの活動も活発で、ハッカソン的なイベントもよく行われています。これだけの蓄積があれば、大体の“地雷”は除去されている。安心して開発に取り組むことができます」

3)すぐに使える

「インストールや設定が簡単。誰もがすぐに使い始めることができる。スタンダードのバージョンは、無料で使えます。ゲームに必要な音声、グラフィックスの使い方もスムーズ。PCやMac上でほとんどの開発が完了し、オーサリングしながらプログラミングが行える。しかも一つのプログラムソースで、Android™、iOS、Windows Media Playerなど複数のデバイス向けにアプリを開発できます」

Unityのユーテリティに惚れ込んだ芳賀氏らは、これをスマートフォン向けゲームエンジンとして選定。Unityの利便性をさらに高めた開発フレームワークを社内エンジニア向けに提供してきた。
「例えば、Unityはもともとコンシューマ機の3Dゲーム開発用につくられたもの。しかしソーシャルゲームでは2Dで十分であることも多い。逆にソーシャルの場合は、ソーシャルグラフのデータとの接続は重要。このようにソーシャルゲーム開発に特化、拡張した形で、開発環境のアーキテクチャを洗練させるのも私たちの仕事です」
 


▼オランダ出身のエンジニアが取り組む、AIRによるソーシャルゲームとは?▼


>> グリーが構築する「Unity」「Adobe AIR」開発環境とは


記事提供:一歩先が見えてくる エンジニアライフ応援サイト【 Tech総研 】

New Topics

Special Ad

ウマいもの情報てんこ盛り「えん食べ」
ウマいもの情報てんこ盛り「えん食べ」 「えん食べ」は、エンジョイして食べる、エンターテイメントとして食べものを楽しむための、ニュース、コラム、レシピ、動画などを提供します。 てんこ盛りをエンジョイするのは こちらから

Hot Topics

IT Job

Interviews / Specials

Popular

Access Ranking

Partner Sites