ハートビート:好業績企業の共通項は…(上)
著者: 鈴木一之 プリンター用 記事を転送
▼2002年6月17日 00:00 付の記事
□Stockcampus発のコラム
【株式市場はさえないが、いい企業は山ほど存在する】
冷静に世の中を見わたせば、日本経済の低迷を尻目にひとり順調に業績を伸ばしている企業はきちんと存在する。代表的なところでは医薬品の国内最大手・武田薬品である。
武田は前期の決算で営業利益が10年連続して過去最高、最終利益も8期連続の最高益になった。連結売上高は初めて1兆円の大台を突破し、純利益は+60%も伸びた。
成長の見込めない国内市場よりも、いち早く海外での売上を増やした戦略が功を奏した。売上高に対する経常利益の割合も35%に達しており、まさに日本を代表する高収益企業の座を確保した。
躍進著しい武田の原動力は、圧倒的な新薬開発力に加えて、海外売上高の貢献である。輸出比率は29%にのぼり、エーザイ、藤沢薬品、山之内製薬と並んで武田も「海外市場で稼ぐ薬品メーカー」としての地位を確立した。外人持ち株比率も増加している。
【好業績企業は「内需関連株」に集中】
しかし、高い収益力と業績好調を続ける日本企業の中では、むしろ武田は例外的な存在になってくる。オリックスは5年連続で連結純利益が過去最高益を更新し、花王も12期連続して営業利益が最高益となったが、これらはいずれも日本国内を地盤とする「内需関連企業」である。
2002年3月期の決算数字を使って選んだ、過去5年間連続して売上高、経常利益、純利益が伸びている(最高益でなくてもよい)企業は、全上場企業の中で約40社ある。ぶなしめじとエリンギのトップ企業・ホクト産業、米国テロ事件で活躍した手術キットのホギメディカル、無人駐車場「タイムズ」を展開するパーク24、深夜営業ディスカウント店のドン・キホーテ、持ち帰り弁当のオリジン東秀とプレナス、食品専門スーパーの原信とヤオコー、カタログ販売のベルーナ、ドラッグストアのサンドラッグとツルハ、静岡地盤の学習塾・秀英予備校、ソフトウェアの住商情報システム、富士ソフトエービーシ、日立ソフトウェア、婦人服のインパクト21とリオチェーン、そして武田薬品やヤフー、アコム、ベルシステム24、セブンイレブン、などである。
これらの連続増収・増益企業に共通した特徴は、まず業種では小売業とサービス業に集中している。40社のうちの4分の3は小売とサービスに属する。また、武田薬品以外の残りすべては「輸出比率ゼロ」の企業群である。オリックスや花王と同じく、販売先を海外に求めず国内で業務を展開する、いわゆる内需関連企業である。そしてもうひとつ、どの企業もむやみに多角化を目指すことなく、あくまでコアビジネスに集中。本業一筋を追求しその上で収益を高める工夫を独自に凝らしている。
続きを読む
本情報は、投資判断の参考情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的にしたものではありません。銘柄の売買判断は必ず自己責任において行ってください。
万一、本情報によって何らかの金銭的損害、非金銭的損害、または、その他何らかの支障、不都合が個人や法人等において発生した場合でも、弊社及びその情報提供元であるインフォストックスドットコムは一切の責任を負いません。
弊社の責任範囲に関しましては、ユーザー利用規約の「弊社の責任範囲に関しまして」の項目もあわせて御覧ください。
|