ハートビート:内需系、小型、低バリューの企業群【上】
著者: 鈴木一之 プリンター用 記事を転送
▼2002年8月2日 00:00 付の記事
□Stockcampus発のコラム
【小型株が人気を呼んでいる】
小型株の値動きが堅調である。昨年末からのパフォーマンスは、7月末で、日経平均が-5.8%、TOPIXが-6.2%、TOPIX・大型株指数が-7.2%であるのに対して、TOPIX・中型株指数が+3.5%、TOPIX・小型株指数+3.7%と完全に逆行高を示しており、東証2部株指数は+6.4%になっている。さすがに6-7月の下げ相場では小型株市場も伸び悩んで入るが、大型株指数に比べれば下落率は半分以下にとどまっている。
小型株が優位な理由はいくつか考えられる。
(1)景気の回復局面では売上規模の小さな小型企業の方が業績の変化率が高いこと。東洋経済調べの今期の営業利益の伸び率は、東証1部上場企業で+25.2%、店頭上場企業が+31.4%、来期はそれぞれ+9.2%と+13.5%になる。
(2)小型企業は内需型産業が多い。輸出主導の大型企業に対して、新規上場企業群に代表される小型株は輸出のウェートが総じて低い。為替が円高に振れた場合の抵抗力は小型企業の方が強いと考えられる。
(3)小型企業は外人保有比率が低い。外国人に限らず機関投資家はその運用資金の大きさゆえに大型株指向が強い。そのため、現在のように外国人投資家の本国への資金還流などが一斉に起こると、大型株が集中的に売られ、市場の下落ほどは小型株は傷つかないという現象が起こる。
(4)季節的に夏場から秋口にかけて株式市場のエネルギーが減退しやすく、大型株が動きづらくなり、その分だけ小型株の方が相対的に浮上しやすい。 各社アナリスト諸氏からも小型株、特に内需系小型株を推奨する姿勢がここにきて強まっているように見える。
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