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2008年10月12日
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Webファイナンス コラム2003年10月10日 00:00
マーケットからの伝言
マーケットからの伝言 間瀬博行(ませ ひろゆき)メールホーム
複数の海外資本の金融機関で為替や株式などのディーラーを歴任後独立。現在一投資家として市場を見つめる。

お馬鹿な想像

国内国内internet.com発の記事
1980年代中盤、 日本経済は未曾有の円高不況にあえいで、政府日銀は低金利政策を継続していました。インフレへの警戒感はあったものの、NIES 諸国(懐かしいフレーズ)から輸入製品が増えたことや円高傾向でインフレは抑制されました。 円高となったのは、 米国の財政と経常収支のいわゆる「双子の赤字」(これも懐かしいフレーズ)が背景にありました。 円高傾向で海外資本は日本に流入、 資金が資金を呼ぶいわゆる「バブル」状態が発生した大まかな背景です。

ところで2003年、 デフレ傾向で全くインフレ懸念の無いところで円高が進行し、 海外からの資金流入が継続しています。 円高の背景にはやはり米国財政への不信があります。 ASEAN 諸国、 特に中国経済は急発展を遂げて日本に安い製品を供給しています。 企業の血のにじむリストラと IT 技術の発展を背景とした生産性の向上で、 物価は更に下落方向に向かっています。 日銀は超低金利状態を継続、 また度重なる円売り介入で市場に資金がだぶつく傾向となっています。

過去の歴史がそのまま将来のパターンを示唆するものとは思いませんが、 歴史が投資家に何らかの連想を促すとすれば、 現状からの連想はきっと「巨大バブルの前兆」と推測されます。 85年の日経平均は1万2,000前後、 90年には3万9,000円弱をつけています。 バブルの発生から頂点までは5年を要していますが、 株価水準のほぼ同じ現在をこのパターンに当てはめると、 まだ「一合目」といった感じになるでしょうか。

「この不景気に、何をお馬鹿な夢物語を!」 といったお叱りがあろうことは容易に想像されますが、 そんな「馬鹿なこと」が繰り返されるのが株式市場であり、市場経済です。 確率的には何万分の1という確率で発生すべき事柄が頻繁に起きているのです。 「馬鹿な想像」も、しているのとしていないのとでは大違い、 心がけが変わり「バブル」への心の準備が出来てきます。 そしてこういう馬鹿な想像が現実化する時こそ、 勝負に出るチャンスでもあります。

今の市場がバブル発生当時と非常に似ているからといって、 バブルが必ず来るというものではないことは言うまでもありません。 予測のほとんどは、 予測自体が市場に影響を与えてしまって、 全くあたらないものになる可能性が高いからです。 しかし、そうなるかも知れない可能性を幾つか考えておくことは、 投資のみならず全てにおいて有効ではないかと考えます。 「そんな馬鹿な!」はケース想像のレベルでは無用な言葉ではないでしょうか。

(記事執筆:桜井信一郎)

本情報は、投資判断の参考情報の提供を目的としており、投資勧誘を目的にしたものではありません。銘柄の売買判断は必ず自己責任において行ってください。

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