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須田仁之(すだきみゆき) |
株式会社アエリア 取締役 管理本部長
株式会社アエリアファイナンス 代表取締役社長 M&A仲介も手がける
前職より数社の公開企業に関わり、
2004年12月のアエリア社及び2005年12月のゲームポット社の株式公開なども手がける。
IT ベンチャー企業のインタビュー形式でのご紹介や、ビジネスの現場から見たベンチャー企業の最近の動向をご紹介。新興市場や IPO などに関するコラムも。
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「才能ある若者に活躍の場を提供したい」、フロム・ザ・ストリート金井真澄社長
著者: 須田仁之 プリンター用 記事を転送
▼2006年10月23日 09:30 付の記事
□国内internet.com発の記事
日本初のストリートバスケリーグが始動した。その名は「レジェンド」。手がけるのは設立からわずか一年のベンチャー、株式会社フロム・ザ・ストリートだ。今回は同社代表取締役社長の金井真澄氏に、起業への道筋、レジェンドを立ち上げるに至った経緯を伺った。
須田:金井さんは大手金融会社ご出身で、米国勤務もされて、MBA も取られていて、とても「ストリート」なイメージではないのですね(笑)。なぜ、日本初のストリートバスケのプロリーグ「レジェンド」を立ち上げようと思ったのでしょうか。
金井:そうですか? 自分こそまさに「ストリート」だと思っているのですが(笑)。おそらく日本における「ストリート」のイメージが、元々の意味とは違っているのではないでしょうか。私が学生の頃から好きなビリージョエルの歌にもありますが、何かの理由でステージに立てない優れた才能が、身近な空間で自分を表現する…、これが「ストリート」だと思っています。だから起業というのは極めて「ストリート」ではないかと(笑)。
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| 金井真澄氏
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そもそものきっかけは米国留学でした。小さいころ野球少年だったのでバスケの経験はほとんど無かったのですが、米国で「ストリートバスケ」に出会って衝撃を受けたのです。ストリートバスケが「文化」としてどこにでもあって、老若男女問わず、誰でも楽しめる遊びになっていましたから。
ボールを持って公園に行くと見ず知らずの人に声をかけられて、気づいたら試合に出ている、といった感じで異文化を楽しんでいるうちに、そういえばこんな感じで「大人も自由に遊べる場」「いろんな違いを超えて楽しめる場」って日本にはないなと。日本でもこういう「自由な自己表現と交流」が増えれば楽しいのに、と思ったのが発端ですね。
須田:そこでの感動をビジネスにまでしようと思われたところがすごいですね。米国留学から米国勤務を経て帰国され、ベンチャーキャピタリストとして数年間働かれていましたが、その間はいかがでしたか?
金井:ストリートバスケのビジネスを醸造する期間でしたね(笑)。キャピタリストとしては立上げ間もない会社への投資が多く、ベンチャービジネスを軌道に乗せるプロセスを間接体験することができましたし、その後はベンチャーキャピタルの企画担当として、経営に必要な意思決定に間近で触れることができました。
須田:あとは創業するにあたって、「人との出会い」も重要なファクターですよね。
金井:はい、まさに私の場合も「出会い」があっての起業でした。まずは現在、選手の中心として活躍してくれている AJ との出会いですね。彼は、私がキャピタリストとして働いていた頃に米国やメキシコで生のストリートを体験し、その後自分を輝かせてくれた「ストリート」を日本にも創り出したいという想いで、チームをつくって活動していました。
そこで様々な実績を残して企業のスポンサーも獲得したものの、ストリートだけで生計を立てるのは簡単なことではなく、メンバーも含めて「これが明日につながるのか?」と思い悩んでいた時に、私と出会ったのです。立場も年齢も経験も全く違う二人でしたが、目指す方向は妙に一致しましてね。ならば私がビジネスの大枠を描くからやるか、と。
須田:そこで、プレーヤーの AJ さんと、ビジネスマンである金井さんの融合がされたのですね。
金井:はい。その他にも非常にいい出会いがありました。副社長である秋葉はそれまで大手スポーツメーカーで広報に携わっていた人間です。彼はメーカーの社会貢献活動として代々木公園にバスケコートをつくる、あるいは NPO 法人理事として別のバスケコートの運営管理を自治体から受託するなどの活動を通じて、AJ とすでに面識がありました。初めて会ったその日に、私は彼ならこの事業を具体化できると思い口説いたところ、彼も私を口説こうと思っていたようで(笑)。話が早かったですね。
また現在映像制作を主導してくれている取締役の吉田とも、AJ を通じて出会いました。彼は AJ が作ったチームが DVD をつくる際に撮影、編集、作曲を担当していて、私はその DVD を観ていましたから、会う前からその実力は評価していたのです。当時は大学院を出て就職したてでしたが、こうしてしっかり役者が揃ってやるのなら自分も是非力になりたい、ということで参画してくれました。
須田:なるほど、「人を惹く」力は起業には重要ですよね。IPO についてはどのようにお考えですか?
金井:2010年までには上場したいと考えています。場所を選ばず身近にお届けするリーグ、チームでなく個人の表現を際立たせるリーグ、そして真剣勝負でありながら表現力が問われるリーグであることを前面に出して、スポーツリーグとしては初の上場を狙います。かつてお笑いの分野で吉本興業さんがされたように、我々はストリートというスポーツ、パフォーマンス、アートの分野で新たな世界を切り拓こうと思っています。
最近は Web2.0などと言われるようにインターネットが新たな段階へ進化する中で、これまで情報の受け手に過ぎなかった個人が次々と情報の出し手に変わっています。スポーツ、パフォーマンス、アートの分野でもしかりです。
しかしそんなロングテールの中で誰が本物なのか見極めようと思うと、何らかのフィルターが必要ですよね。それを我々は「大道芸人の魂」に求めました。どこででも、たまたまその場にいる人達を夢中にできるか、という訳です。このストリートの舞台で輝けたなら、その者は本物とみていいのではないかと。ですからこの事業は、ネットとの親和性も非常に高いと考えています。
須田:なるほど。ネットといえば、GyaO さんにもコンテンツ提供をし始めましたね。
金井:おかげさまで順調な滑り出しです。ビジネスとしてみた場合、我々はコンテンツ業界にいると認識しています。世界のどこでもやっていない日本発の「ストリートリーグ」、このコンテンツ力を研ぎ澄ませ、映像で広くお届けしていくつもりです。また近く DVD の発売も予定しています。
今後は日本初かつ日本発であるという「話題性」と、場所や状況を選ばない「柔軟性」をより前面に出して、様々な法人の方々が PR 戦略をお考えになる際に、ご検討頂けるようなリーグにしていきたいと思います。
須田:最後に何か言いたいことはありますか?
金井:今までなかった形のリーグなだけに、是非一度、まずはだまされたと思ってご覧頂ければと思います。そして、そこで展開されている若者の真摯な姿と、表現力の高さにご注目ください。今月から来月にかけていろんな大学の学園祭に参加しますし、11月18日土曜日の夕方から夜にかけては、新木場のアゲハというクラブハウスで、今季の王者を決める最終戦を行います。
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「新たな市場を創造」しようとする金井社長のチャレンジには、大変共感致しました。日本のスポーツビジネスに新たな潮流を巻き起こして欲しいと思います。(須田)
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