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最新コラム

3分で理解する Blog (2)

著者: (株)ネットエイジ melpod 開発チーム プリンター用 記事を転送
2004年1月22日 00:00 付の記事
国内internet.com発の記事

前回は Blog の特徴を中心に説明しましたがいかがでしたでしょうか。さて、今回はコンテンツを組織化するための仕組みである RSS(RDF Site Summary)について技術系以外の読者の方でも RSS を理解できるように説明していきたいと思います。

■RSS の生い立ち

まずは簡単に RSS の生い立ちを振り返ってみたいと思います。

RSS は、Netscape 社が自社サイトである My NetScape に掲載される記事の見出し一覧を配信するために開発し1999年3月 RSS バージョン 0.9 を公開しました。その後、仕様改変により独自の XML (eXtensible Markup Language) を採用した RSS 0.91 が1999年7月に公開されました。

さらに、WWW が浸透することにより RSS 利用のニーズが高まってきたことから、RSS-DEV ワーキンググループが XML 名前空間を利用した仕様に変更した RSS1.0 を2000年12月にリリースしました。しかし RSS 0.9/0.91 の仕様が息づいており、その延長として RSS1.0 とは互換性のない RSS2.0 が 2002年8月に策定されています。

■情報の意味

数年前は情報の宝庫と云われた WWW ですが、現在の WWW を飛び交う情報は、宝庫を通り越して情報のインフレーション状態となっています。あふれる情報を選別し自分に必要な情報を得るためにみなさんは苦労しているのでないでしょうか?

それらの情報を検索する手段として頻繁に利用しているのが google などのキーワード サーチ エンジンです。キーワード サーチ エンジンは HTML に記述されているコンテンツをもとにワードのインデックスを行っていますが、Web を表現するための言語である HTML はコンテンツの見栄えなどの体裁を記述することに特化した記述言語のため、残念ながらコンテンツがもつ意味や内容などをサマリーとして表現することには向いていません。

最近はキーワード サーチ エンジンも賢くなってきましたが、ちょっと込み入った情報を検索しようとすると、キーワード サーチの結果から、さらに必要な情報を選別しなければならないことが多々あります。

たとえば、米国アップルコンピューターの CEO である Steve Jobs が、新型の iPod に関して自らアピールした情報を知りたく、 google で "Steve Jobs" "iPod"といったキーワードで検索を行ったとしましょう。

その結果の中は Steve Jobs および iPod に関して第3者が評した記事であったり、検索結果の Web ページ内に Steve Jobs と iPod それぞれ個別の記事が掲載されていたりするために本当に必要な情報にたどり着くには、検索結果さらに記事の内容を確認しなければなりません。

■メタデータってなんだ?

必要な情報をより精度よく検索するためには、コンテンツ情報を一定のルールに基づいたサマリーとして記述したデータがあれば非常に便利です。これを一般的に “メタデータ”と称して、“データのためのデータ”と定義されることが多いのですが、カタカナ文字でメタデータといってもなかなかピンとこない思います。

それでは、メタデータの概念をわかりやすく説明するため、みなさんが馴染み深い図書館の蔵書を例にとりましょう。

図書館の蔵書では決まって本の背表紙に張られてるラベルがあります。このラベルには、“ジャンル・書名の頭文字・シリーズ番号” などが記載されています。これにより図書館の職員は蔵書を手に取っただけで、その本がどのようなジャンルの本であるかが概ね想像できます。つまり、このラベルは本の内容ではなくその本の分類情報を表す情報であり、これが正にメタデータです。

たとえば、ご存じ宮本武蔵の “五輪書”を XML で独自のタグを定義しメタデータとして記述すると以下のようになります。

 <図書 書名="五輪書">
  <作者>宮本 武蔵</作者>
  <ジャンル>学術書</ジャンル>
 </図書>

このように RSS は、コンテンツの内容をサマリーとして XML 形式で記述することで表現されます。これにより、RSS を参照するだけで、コンテンツに掲載されている内容がある程度明確になるため、情報を検索・選別するという観点から見ると、コンテンツに大きな付加価値を与えることとなります。

■これが RSS だ

それでは前述のメタデータの概念をもとに RSS の実体を少しだけ覗いてみましょう。ここでは、RSS1.0 に注目し説明します。

RSS では基本情報を channel 要素として記述します。さらに channel 要素の中に記述する必須要素型には以下のようなものがあります。

要素名 意味
title channel のタイトル
link channel 対象とするサイトの URI
description channel の内容、機能、ソースなどの概要
items リソースの目次に相当


具体的な例を示すと以下のようになります。

<channel rdf:about="http://www.melpod.com/rss.rdf">
<title>melpod 概要</title>
<link>http://www.melpod.com</link>
<description>企業向けメーリングリストソフトウェア</description>
<items>
...中略...
</items>
</channel>


■もっと詳しく RSS

前回も説明しましたが、ここ最近 Blog サイトに限らず RSS を公開する Web サイトが非常に増えてきました。RSS を公開している代表的な Web サイトは rss-jp.net に掲載されています。また、RSS について詳しく説明されている Web サイトとして The Web Kanzakiセマンティック ウェブのコンシェルジュなどがあります。

■RSS の応用

さらに、RSS を応用した仕組みとして RSS ベースのアンテナならびに人と人を結びつける仕組みの FOAF(Friend Of A Friend)のマネジメント環境を統合した「RNA」を用いた semblog (Semantic Weblog)などがあり WWW でのコンテンツの組織化や人の組織化は今後急速に進んでいくことでしょう。

ここまで、RSS の仕組みについて簡単に見てきましたが、ご理解いただけたでしょうか。次回は Blog の利用方法や今後どのような方向に進むのかを見ていきたいと思います。

(執筆:後藤 康成)




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