ドメイン名を使いこなす(後編)DNS や Web サーバーの設定に抵抗がなくなると、いろいろ試してみたくなります。「ブラウザ振り分けでイメージアップ!」でご説明した振り分けも、Web サーバーの設定で簡単に実現できます。
●Web サーバーで振り分けよう 今までご説明してきた携帯電話を例に、Web サーバー側で設定をしてみましょう。この方法ではお客さまが打ち込んだURLが変わることなく表示され、さらに、ブラウザに合わせたコンテンツを見せることができます。 もちろん、お客さまにお知らせするのは「http://example.jp/」ただひとつ。それぞれの携帯キャリア用コンテンツは、以下のように設定するとしましょう。 DoCoMo 用のコンテンツの URL http://example.jp/i/index.html AU 用のコンテンツの URL http://example.jp/e/index.html Vodafone 用のコンテンツの URL http://example.jp/v/index.html PC 用のコンテンツの URL http://example.jp/index.html CGI や PHP で設定したときと同じように、基本は User-Agent を判別し、表示するコンテンツを変えること。同じ「http://example.jp/」を打ち込んでも、端末が判別されて転送先が変更されます(図1)。指定していない User-Agent だった場合には、携帯用コンテンツではない「http://example.jp/」を表示しましょう。 (User-Agent の例はこちら。) ![]() (図1) 前回と同様に、Web サーバーの設定ができない方は、この内容を見せてシステム管理部署やホスティング業者さんに相談してみてください。設定ができる方は、Web サーバーの設定ファイルに下記の内容を追記すればOKです。 ・httpd.conf(Apache)の設定
Rewrite は Apache が持つ機能で、ある特定の条件を設定し、その条件を満たすときのみ動作を変える(転送する)ことができます。最初の行にある「RewriteEngine On」というのは、Rewrite の機能を有効にするという宣言です。実際の設定は、“RewriteCond”と“RewriteRule”で行います。見ていただけると分かると思いますが、RewriteCond で条件を設定し、RewriteRule で書き換えルールを記述します。 ここでの記述は、“^/$”(お客様がリクエストとして送ってきた“http://example.jp/”を意味します)を直後で示した URL で置き換える指定になっています。“http:”の後ろのスラッシュがひとつ多いことに注意してください。 同じドメイン名にリダイレクトするなら、DNS の設定は必要ありません。結構、お手軽ですね。 ●ドメイン名で至れり尽くせり Web サイトはもはや特別な誰かのものではありません。大きな会社でなくても Web サイトを持って、メッセージを発信することが一般的。その分、お客さまの目も肥えてきています。ちょっとしたことで期待を裏切ってしまったり、イライラさせたり……。そんなことってたくさんありますよね。 ドメイン名ひとつとっても、お客さまに対する工夫の余地がまだまだあります。美しいデザインや動画に比べ目立たないけれど、ドメイン名は「Web への扉」。目的に到達するための、大切な入り口です。次回からは、注目を集め始めた日本語ドメイン名についてご紹介していきます。 |