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Webテクノロジー コラム2007年7月19日 17:00
ハードウェアから見たデータベース
ハードウェアから見たデータベース 佐藤剛宣(さとうたけのり)メールホームrss
db4objects, Inc. 日本支社支社長。日本の組み込み開発者に使ってもらえるデータベースを創り上げようと奮闘中。JavaOne2007 でテレマティクス分野での成果を発表するなど、現在はテレマティクスに集中して活動している。

“パソコン利用時のストレス”解消法 その2

国内国内internet.com発の記事
前回のコラムでは、 パソコンが新しくなってもなっても遅く感じる理由を取り上げました。 今回はその具体的な解消法を紹介します。 それは、ディスクの並列処理、です。

ディスクの並列処理は、SCSI で RAID を組む、というやり方で昔から良く知られ、 信頼性のあるソリューションです。 しかし依然としてこのソリューションは高価であり、 自分で取り付けて設定するのは厄介なため、 一般的におすすめできるものではありません。 そこで今回紹介したいのは、eSATA を使ったソリューションです。

eSATA とは、昨年から登場し出した新規格で、 外付けのハードディスクに、 内蔵ハードディスクと同等の性能でデータ転送することを可能にするものです。 これによって、従来の「外付け=遅い」という常識をくつがえし、 より手軽に高速なハードディスク拡張を実現してくれるものです。

さて、eSATA を使ったソリューションの説明に入る前に、 そもそものディスクの並列処理について簡単に説明します。 それは、複数のディスクをあたかも1つのディスクとして処理することです。 これを実現する方法で一般的なのが、 RAID というものです。

さらに並列処理の方式には様々なやり方がありますが、 ここでは読み込み・書き込みで大きな性能向上が実現できるストライピング(RAID0)を取り上げます。 これは、複数のディスクにまんべんなくデータを分散させることで、 データ転送性能を最大限活用できるものです。 2台のディスクを使用した場合、ざっと2倍の性能向上が見込めます。

それではいよいよ eSATA を使ったソリューションの説明に入ります。 eSATA を使って RAID を組む、 という同じような試みをインターネット上でいろいろ見かけますが、 残念ながら思ったほど性能が出ていないようです。 期待した通りに性能を向上させるには、ポイントが2つあります。

1.RAID コントローラ
2.データの転送速度

RAID コントローラーというのは、 「複数のディスクをあたかも1つのディスクにする」コントローラのことで、 SCSI の RAID コントローラは、 単体で5万円前後するような高価なものです。 eSATA インターフェイスの中には、 2つのポートを持ち、 RAID コントローラのように機能するものがあり、 しかも1万円ぐらいと価格は手頃です。

しかし、この RAID コントローラの性能いかんで全体の性能が決まるといってもいいぐらい重要な部分なので、 ここは信頼性のある、 OS によるソフトウェア RAID をおすすめします。 これは OS が RAID コントローラの役割を果たすもので、 Windows/Mac/Linux など基本的にどの OS でも利用可能です。

次にデータの転送速度ですが、 せっかくディスクが複数になっても、 データの転送で渋滞を起こしてしまっては元も子もありません。

そこで、どのインターフェイスであればどれだけのデータ転送に十分かを検討する必要があります。 eSATA の端子がパソコンにない場合、 別売りのインターフェイスを取り付ける必要がありますが、 それは PCI か PCI Express を使用します。

PCI Express の場合は、 eSATA のハードディスク3台が同時にデータを転送しても最大で 450MB/s であり、 理論的に十分な余裕があります。 一方 PCI の場合は、 理論的には eSATA のハードディスク1台の転送量を下回ってしまっています。

ただし、これらの数値はあくまで理論値であり、 実際の性能はハードウェアによってかなり異なる場合がありますので、 ハードディスク自体の性能を考慮し、 十分な転送量を確保できれば問題ありません。

さて、今回使用するのは、バッファーロー社製 250GB のハードディスク2台と、 同じくバッファーロー社製の PCI用 eSATA インターフェイス(2ポート)、 そして Windows XP のダイナミックディスク(ソフトウェア RAID)です。 合わせて約4万円の投資になります。

ここでは低速な PCI を使用しますが、このハードディスクの性能を見ると、 読み込みが 70.1MB/s、 書き込みが 64.7MB/s というベンチマーク結果が出ているので、 同ハードディスク2台であれば PCI でも十分だろうと考えたからです。

余談ですが、実は PCI Express と同性能で、 ノートパソコンで利用可能な ExpressCard タイプの eSATA インターフェイスというのもあり、 当初それを購入しました。 ところが驚いたことに、 ノートパソコンでは Windows のダイナミックディスクが使えないことが判明したのです。ノート派の方々は注意しましょう。

これらによってどれだけパソコンが高速になり、 ストレスが解消されたか、次回はその結果をレポートします。どうぞお楽しみに。

記事提供:db4objects
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