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なぜ勝った? 世界No.1シェアをつかんだ“Windows”

国内国内internet.com発の記事
現在、PC といったら、ほとんどの人が Windows を搭載した PC をイメージするだろう。最近再び人気が上がってきている Mac ユーザーや Linux ユーザーの人には異論もあるだろうが、市場のシェアからみれば、PC=Windows という図式ができあがっているのが現在の状況だ。

Windows を搭載した PC は、日本電気(NEC)や富士通、東芝、ソニー、パナソニック、HP、デルなど、多くのメーカーからも発売されている。

オランダの OneStat.com が2008年8月に実施した調査によると、約9割のユーザーが OS に Windows を使用している。

Operating System Market Share - OneStat.com

これほど普及したWindows PC とは、どこがほかの PC より優れていたのだろうか? またどのようにして誕生したのだろうか。

今回は Windows PC が世界を席巻した秘密やその歴史に迫ってみよう。

■Windows PC はどうして世界ナンバー1の PC になったのか?
●多数派だからこそ、安くて便利
Windows PC は、国内外の多くの PC メーカーから出荷されているだけでなく、PC ショップのオリジナル PC でも販売されている。市場での販売競争が激しいぶん、さまざまな特徴をだしたり低価格化なども進んでいる。

ASUS、実売4万4,800円前後の超小型デスクトップ PC「Eee Box」――PC 初心者にも最適 - RBB TODAY

Windows PC は、生産、販売する企業が多いため、量産効果により低価格な製品を提供できる。また、販売数や利益が得られることから、ユーザーの好みにあって多種多様なモデルを提供できることも大きい。さらに多くにユーザーが利用することで、アプリケーションのデータを共有したり転用したりできる。

たとえば、会社で Windows PC で作成したデータを、自宅の自分の Windows PC で利用することもできる。こうしたデータの共有は、ビジネスの世界では特の重要で、コスト削減や業務の合理化に貢献している。

しかし、Windows PC も、最初から多数派だったわけではない。では、なぜ多数派 PC になれたのであろうか?

Windows PC の誕生から、その秘密を見てみよう。

■MS-DOS から GUI OSへ - Windows 9x系 
Windows は Windows 9x系と Windows NT 系の2系列に大別される。まずは、一般ユーザー向けの OS として登場した Windows 9x系からみてみよう。

●最初は MS-DOS のアプリだった - Winodws 1.0 
Windows PC とは、マイクロソフト社が提供する OS「Microsoft Windows」をプレインストールした PC の総称だ。Windows にはいくつかの種類が存在し、Windows 3.0までがオペレーティング環境、Windows 3.1以降が OS となっている。

今でこそグラフィカルインターフェイス(GUI)OS として定着した Windows だが、1985年11月18日に発売された初期の Windows 1.0は MS-DOS と呼ばれる OS 上で動作するアプリケーションのひとつにすぎなかったのだ。現在の Windows では当たり前のように使えるマルチウィンドウも、Windows 1.0では画面内の表示が分割されるだけで、ウィンドウを重ね合わせすらできなった。画面上のウィンドウの重ねあわせが可能となったのは1987年に発売された Windows 2.0からだ。

その後、1990年5月22日に英語版、1991年1月23日に日本語版の Windows 3.0が発売され、ついに OS となった Windows 3.1の登場となる。

●PC/AT 互換機の日本参入に貢献 - Windows 3.1  
Windows 3.1は Windows 3.0版の改良版として1992年4月6日に英語版、1993年5月12日に NEC 版の日本語版、1993年5月18日にマイクロソフト版の日本語版が発売された。

当時、日本の PC 市場は MS-DOS を OS とそて搭載する国内メーカー製の PC が大半を占め、その中でも NEC の PC-9801シリーズは国民機とも呼ばれるほど国内で普及していた。

折りしも海外では、今日の組立 PC の先駆けとなる PC/AT 互換機の市場が形成しつつあった、PC/AT 互換機は世界中で販売されパーツの互換性により国内の PC に比べ低価格であったが、日本語を表示するための環境がまだ整っていなかった。

PC-9801シリーズに代表される日本の PC の多くは、漢字 ROM と呼ばれる日本語を表示するための特別なハードウェアを搭載することで日本語の利用を可能にしていのだ。そこで PC/AT 互換機は、日本語フォントをソフトウェアで搭載する方法で日本語表示に対応した DOS/V という日本語対応の MS-DOS で対抗していた。

こうした MS-DOS をベースとした状況のなかで、Windows 3.1が登場したのだ。

PC-9801シリーズと PC/AT 互換機は、ハードウェア構成が異なるため、Windows 3.1向けのアプリケーションには PC-9801版と PC/AT 互換機版が存在するという混乱も発生したが、Windows 環境の整備と開発が進むことで、ハードウェアの違いを OS 側で吸収し、今日のように PC の機種に依存することなく、使用することができるようになっていった。

●MS-DOS を葬り、Windows 世界を開く - Windows 95 
Windows 95は1995年、Windows 3.1の後継 OS として登場した。Windows 95では、今まで別製品であった MS-DOS と Windows が統合され、グラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)も、今日の Windows PC の環境に近いベースデザインが採用された。

ネットワーク機能も強化され、インターネット接続に必要な通信プロトコルにも対応し、Windows を使えば手軽にインターネットへ接続できるというイメージが定着したのも、この頃からだ。

●西暦2000年問題に対応 - Windows 98 
Windows 98は1998年に登場。当初は1997年に発売を予定していたので、Windows 97という名称で呼ばれていた。

PC に周辺機器を接続するための共通インターフェイスである USB や IEEE1394も Windows 95 OSR2※から引き継いでいる。ファイルシステムは FAT32に対応し、効率的なハードディスクの管理が行えるようになったことで大容量のハードディスクが利用可能となっている。

※OEM Service Release 2 1999年9月10日には、Windows 98 SE(Second Edition)日本語版が発売された。新たに DVD-ROM ドライブなどに対応し、USB や IEEE 1394への対応の強化、および西暦2000年問題などのバグの修正などが行われた。

●マルチメディア OS へ - Windows Me 
Windows Me(Millennium Edition)は2000年にリリースされた。開発コードネームが「Millennium(ミレニアム)」だったことが名前の由来だ。Windows 9x系は Windows NT 系への統合が計画されていたが、まだ一般ユーザー向きではないとの判断から Windows Me がリリースされた。

Windows Me はビデオカメラの映像を手軽に取り込める「Windows ムービーメーカー」などのマルチメディア機能を全面に押し、ビジネス PC というイメージから楽しめる PC として注目を集めた。USB 機器のバリエーションが一気に増えたのもちょうどこの頃からだ。

■現在の Windows の根幹を確立へ! 業務から個人ユースまで - Windows NT 系 Windows NT は、マイクロソフトが提唱する Windows NT のアーキテクチャをベースに開発された OS の総称だ。DOS をベースに進化した Windows 9x系とは全く異なったシステムを採用することで、MS-DOS の制限から Windows を開放し、新のマルチタスク OS へと進化し、現在の Windows のベースともなっている。

Windows 9x系に比べて安定性や堅牢性に優れた NT カーネルをベースに開発が進められ、Windows 9x系が一般ユーザー向けであるのに対し、当初Windows NT 系は業務ユーザー向けとして登場している。

●業務用として登場したからこその性能 - Windows NT
Windows NT は1994年※、Windows 3.1と同じユーザーインターフェイスを採用した Windows NT 3.1が初期バージョンとして登場した。1994年、メモリー消費量を低減し処理速度を向上させたWindows NT 3.5が発売。ベータ版は雑誌の付録 CD-ROM で配布され、PC ユーザーの注目を集めた。 ※英語版は1993年

1995年に登場した Windows NT 3.51は Windows 95との API との共通化が図られ、ファイルの圧縮機能が追加された。1996年にリリースされた Windwos NT 4.0では、Windows 95の GUI を採用したことで、見た目や操作性が Windows 9x系に近づいた。

Windowws NT の名称の由来だが、マイクロソフトは公式に発表していないものの、「New Technology(新しい技術)」を略したとの説がもっとも有力だ。

●一般ユーザーにも対応 - Windows 2000 
Windows 2000は Windows NT 4.0の後継 OS にあたり、2000年に発売された。数字の「2000」を「2K」と表現できることから「Win2000」「Win2k」「W2K」と略されることも多い。

Windows 2000は Windows NTで採用されている NTFS に改良を加えた NTFS5(NTFS2000)に対応し、ファイルシステムそのものを暗号化する機能も備えた。またユーザーアカウントごとにハードディスクの容量を制限できるディスククォータ機能も追加された。

コアな PC ユーザーの中には、セキュリティの高さと扱いやすさから今でもWindows 2000を使用している人が多い。

●もっとも成功した Windows - Windows XP 
2001年に発売された Windows XP は数ある Windows シリーズの中でもっともユーザーの多い OS となった。オランダの OneStat.com が2008年8月に実施した調査によると、約7割(69.49%)のユーザーが OS に Windows を使用している。

Operating System Market Share - OneStat.com

Windows XP は、一般向けの Windows としては初めてNTカーネルを採用している。

Windows XP では、ログオフしないでユーザーを切り換えられるユーザーの簡易切り替え機能、ハイパースレッディング・テクノロジーやマルチコアに対応した本格的なマルチプロセッサ機能、インターネットでユーザー認証を行うプロダクトアクティベーション機能などが新たに付加されている。また、Windows が正常に起動しなくなった場合にシステムをある時点の状態に戻すシステム復元機能も Windows XP から搭載された機能だ。

Windows XP の名前の由来だが、「ユーザーの皆さま一人ひとりへ最高のエクスペリエンスを」という意味合いを込めて「experience(体験)」から「XP」という名称となった。

Windows XP Professional : よく寄せられる質問 - マイクロソフト

ちなみに Windows XP をインストールしたときに表示される壁紙の「草原」は、イラストレーターが描いたものではなく、カリフォルニア州にある「ソノマバレー」という場所で撮影された実際の風景だ。

●家庭でも業務でも使える最新OS - Windows Vista
Windows Vista は XP の後継 OS として登場した。2006年11月9日にボリュームライセンス契約者へ、2007年1月30日に全世界のユーザーにリリースされた。開発コードネームは「Longhorn(ロングホーン)」。「Vista」という名前は英語の「view」にあたるイタリア語「vista(眺望)」に由来する。

Windows Vista の数ある新機能の中で目をひく機能は「Windows Aero(エアロ)」だろう。Windows Aero は、Home Basic 以外のすべての Vista が標準搭載する新しいユーザーインターフェイス。CPU だけでなく、ビデオカードの力を借りて半透過型ウィンドウや3次元表示などを可能とする。

Windows Vista は、XP に比べてセキュリティ機能も強化されている。管理者のユーザーであっても管理者権限が必要なときにはダイアログボックスで確認を求める設計となっており、Vista のシステムに変更を与えるアプリケーションの確認ができるようになっている。

Windows Vista は XP に比べ、OS に大幅な変更が加えられているため、今までXPで動作していた一部のアプリケーションや周辺機器を使用できない場合がある。アプリケーションで動作しないものは互換モードで回避できる場合もあるが、周辺機器は各メーカーがVistaに対応したドライバーを用意する必要がある。

そういった事情 から Windows Vista が発売された当初は、Windows XP から Vistaへの乗り換えを敬遠するユーザーが多かったが、Vista 対応のアプリケーションや周辺機器が増えてきたことで状況は解消されつつある。

参考:
Microsoft Windows 1.0 - ウィキペディアによる解説
2.0 | 3.x - ウィキペディアによる解説
95 | 98 - ウィキペディアによる解説
Me - ウィキペディアによる解説
Windows NT系 | Microsoft Windows NT - ウィキペディアによる解説 
2000 | XP | Vista - ウィキペディアによる解説
Microsoft(英文)マイクロソフト

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