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2011年12月7日 06:00
ライフワイド コンピューティングと情報推薦(1)(1/2)前回の記事では、ライフワイド コンピューティングを紹介し、情報推薦技術と関連があると書きました。 今回は、情報推薦技術の視点からライフワイド コンピューティングを支援するための情報流通について紹介します。
情報推薦とは 情報推薦もしくはレコメンダーシステムは、この15年で急速に普及しました。今では多くの検索エンジンやオンラインショプサイトで使われています。まずは、情報推薦とは一体何なのか、改めて考えてみたいと思います。 情報推薦とは何なのかについては様々な説明がありますが、一般には以下のような説明がされているようです。 - ユーザーに有益な情報を、ユーザーに対して推薦する - 検索キーワードなしにユーザが必要としている情報を選んで提供する わかりやすい説明ですが、実際に応用されているレコメンダーシステムに照らして、必ずしも正確とは言えない部分もあります。レコメンダーが推薦するアイテムを選ぶ基準は、本当にユーザにとっての有益性や必要性でしょうか? そのように設計されたレコメンダーもあるでしょうし、必ずしも当てはまらないものもあると思います。 例えば、ターゲティング広告やオンラインショップでのレコメンド機能では、推薦することでその消費者がそのリンクをクリックすること、ひいてはその商品を購入することがレコメンド機能の目的となります。 こうした情報推薦の結果として、広告主やオンラインショップと消費者の双方が満足するのであれば、双方にとってとても素晴しいことですが、ユーザーに有益な情報であること、ユーザーが必要としている情報であることが推薦の基準であるという捉え方では、実際のレコメンダーシステムの説明としては不足していると思います。 私は、情報推薦のステークホルダーをユーザーのみに限定せず、情報の有益性や必要性をより一般的に捉えることができるように、情報推薦を以下のように捉えています。 - 情報を提供することの意義をデザインし、その情報を提供することによる影響を推定して、より好ましい状況に導くように情報を提供する 情報の有益性とは、必ずしもユーザー(消費者)にとっての有益性とは限りません。レコメンダーは情報システムの一部ですが、その情報システムの目的である「情報を提供することの意義のデザイン」に照らして有益かどうかが問題になります。 そして、このように情報推薦を捉えることによって、従来のオンラインショップでのレコメンドだけでなく、他にも多くの応用を考えることができます。本稿ではそれを「説得としての情報推薦」と「配慮としての情報推薦」という切り口で紹介します。 説得としての情報推薦 従来の、オンラインショップでの商品レコメンドやターゲティング広告は、いわば売り込みのための情報推薦です。例えばスーパーマーケットでサイコロステーキを実演販売するように、商品をユーザーの目に止まるように表示することによって、オンラインショップの売り上げ向上を狙います。 オンラインショップで情報を提供することの意義は - ユーザに購入機会を与えることで、売り上げを向上させる - ユーザに商品情報を見せることで、商品の認知度を向上させる - ユーザにクリックさせることで、オンラインショップでの滞留時間を向上させる - 面白い商品が出てくるという印象をユーザに与えることで、オンラインショップへの再訪率を向上させる ことを含み、それらを一般化すると、ユーザの意思決定に影響を与えることでオンラインショップや広告主にとっての利益を高めています。 つまり、これらの情報推薦は、一種の「説得」であると言えます。 ![]()
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