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2008年12月3日
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Webマーケティング コラム2002年10月22日 00:00
メールマーケティングの効かせ方
メールマーケティングの効かせ方 鶴本 浩司(つるもと こうじ)メールホーム
マーケティング構成作家。メールマーケティングのコンサルティングやプロデュースを手がける。 近著に、「顧客に選ばれるEメールマーケティング」がある。

賞味期限切れのEメール

国内国内internet.com発の記事
朝の香ばしいコーヒーを片手に、まずは新着メールの中から迷惑メール(スパムメール)の削除作業。最近では慣れたもので、件名欄や差出人欄の最初の2、3文字で瞬時にスパムメールかどうか判別できるようになった。反復学習の賜物かも知れない。スパムにはスパムならではのアイデンティティがあるのだ。

その朝、いつもと変わりなくリズミカルにスパムメールを削除していたところ、ある一通のメールを目にして指が止まった。差出人の欄をみると、有名な上場企業の名前がある。

まさか伝統の大企業がスパムメールなんて、と思いつつ、そのメールを開封してみると、やはり間違いなくその企業。内容はいわゆる電子チラシ型の宣伝メールだ。これで企業名がなければ、他のスパムメールとなんら変わらない。正確に言えば、ちょっと気の利いたスパムのほうがまだ出来がいいけれど。

しばし考え込む。その企業に「配信に同意する」という意思表示、いわゆるオプトインをした記憶もない。ということは、これは上場企業とはいえ、やはりスパムメールではないか。

さっそくその企業のウェブサイトにアクセスしてメールアドレスを探し出し(企業のウェブサイトでは、メールアドレスはそう簡単に見つからない場所に載せていることが多い)、問い合わせのEメールを綴った。

「貴社からこのようなEメールを受信しましたが、私はオプトインした記憶がありません。これはいわゆる迷惑メールではないでしょうか」云々。
私も不肖ながらEメールマーケティングの著書を出版しているプロなわけだから、そのプロに向かってスパムメールとは勇気あるなあ、と心の中で思いつつ。

予想はしていたけれど、一週間しても返事はない。仕方ないので、まずお客様相談室の電話番号を探し出す。これもサイト上のできるだけ見つかりにくい場所に載せることが多い。でもこっちだってプロだ。こっそり載せるとしたらこのあたりだろう、という察しはつく。ほどなく番号は見つかった。

電話に出た担当者は苦情対応の百戦錬磨、きちんと礼儀正しい対応だった。ところがスパムメールのことを説明したところ慌てだした。質問の内容が頭の中の対応マニュアルに載っていなかったに違いない。「申し訳ない、至急調べて連絡する」と電話の向こう側。平身低頭で恐縮している姿が手にとるようにわかる。

ほどなくしてその担当者から電話がきた。先ほどとは態度が一変し、妙に落ち着き自信に満ち溢れた声だった。

「お客様は私どもが10ヶ月前におこなった登録キャンペーンで、ご登録されていますね。そして『最新情報をEメールで希望しますか?』にもチェックされていますね。確認メールもお届けしているはずです」…。

そう言われてみると、おぼろげながら登録したことを思い出す。今度はこちらが平身低頭だ。苦言を呈したのに、その原因は自分の勘違いだったのだから。顔から火が出るぐらい恥ずかしい思いをした。

しかし冷静になって考えると、ひとつの疑問が湧いてくる。どれだけの人間が、1年近く前に、ちょっと興味をもって登録したオプトインのことを覚えているだろうか。

確かに私はEメール配信に同意をした(と思う)。しかしそれは私の一生涯のパーミションを与えたわけではない。その瞬間に興味があっただけのことなのだから。リレーションの構築がなければ、興味も減退する。Eメールのオプトインには賞味期限があるのだ。

ではどうすべきか。まずオプトインがあったら、24時間以内にサンキューメール(確認メール)を送信すること。そしてできれば1週間以内に最初のリレーション構築を開始すること。例えどんなに遅くても1ヶ月以内には、コミュニケーションをもつべきだ。これを超えると、パーミションの賞味期限は切れていると思ったほうがいい。パーミションを一生モノだと考えているとしたら、それは企業の論理でしかない。



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