笑う角には福来る… リピーター獲得のためのコンテンツ作り
著者: 青山 直美 プリンター用 記事を転送
▼2003年8月11日 00:00 付の記事
□国内internet.com発の記事
会社で仕事をしていると、たまに後ろのほうで「くくっ」とか「ぷっ」とか笑いが起きることがある。気になるので、つい、「なになに?」とその人の画面をのぞきこむ。「へえ、おもしろい、その URL 教えて!」となる。また、面白いメルマガがあると、ついつい家族や友人に転送したくなる。笑いには、バイラルな力があるのだ。
息抜きという言葉もあるように、笑いはたまったストレスを「排泄」するのであろう。人間の生理的な排泄行為が習慣的なものであるように、ストレスの排泄にも習慣性があるのか、笑いのコンテンツはリピーターを作りやすい。
つまり、自然発生的な集客力と、習慣的に人を引き寄せる引力に富んでいるのだ。
また、少々抜けた笑いというのは、とりわけ WEB サイトやメルマガのようなPCコミュニケーションと親和性が高いように思われる。常々メディアの種類と受け手の感情には相関性があるように感じており、かなり大雑把ではあるが並べてみたい。
たとえば、映画。
大きな画面、見る側との距離はおおむね10〜20メートル離れている。
完璧な美男美女への羨望。登場する高級車やダイアモンドのネックレスへの憧れ。
受け手からみたコンテンツへの視点の角度は、見上げる感じ。受け手の表情は「はぁ〜っ」「ほう〜っ」と、集中して観る。
そして、テレビ。
部屋の中にある画面には、ほぼリアルの人間と等身大の人間が映り、距離は1〜2メートル。
手を伸ばせば届く感じの自分と同じような人間が映る。
あまり美人過ぎてもいけない。かっこよすぎてもいけない。視点の角度はちょっと見上げるか、もしくはイコール。
最後に、PC。
画面は自分の顔を見るときの鏡に似た大きさ。距離は30センチほど。
等身大よりももっと自分に近い感覚がそこにはある。
また、視点の角度としては、イコールもしくはちょっと下向き。
生活シーンのなかでは、テレビをみながらネットしたり、会社で仕事をしながら電車の中で移動しながら、ちょっとメルマガを読んだりする。
大声で笑ったり、泣いたりというコンテンツには不向きで、「くすり」「にやり」と、抜けたコンテンツが活きる。
ところが、企業の WEB サイトや企業の発行するメルマガに、この“笑い”がなかなかないのが歯がゆい。このコラムを書くために、企業のサイトに笑いがあるかを、かなりの時間を割いて探した。しかし、ない。笑いがない。
「くすり」と笑いが起こるサイト更新日記や、メルマガを最後まで読ませる力になるほっこりするメルマガ編集後記は、テレビ局や雑誌社などメディア系の企業以外には敷居が高いものなのだろうか?
CMには、あれだけ笑えるものが多いのに、どうして WEB サイトやメルマガには、笑いに消極的になるのだろう?
ひとつには、笑わせるというのは実は大変高度な技術がいる。また、持続的に「くすり」とさせるには、かなりのパワーがいる。だから企業は笑いを避けるのであろう。
集客に悩むサイトは多い。懸賞や話題性など様々な仕組みのアイデアはあるが一時的なものが多い。しかし、最高の集客プランとは、一過性ではなく持続的にユーザーを満足させるコンテンツ作りにほかならない。その最高の切り札のひとつが笑いだと思う。「笑いは癖になる」から。
『くすり(笑)は、最高の集客のくすり(薬)』というつまらないギャグでしめたいと思うが、すべるのは目に見えている。ほらごらん。笑いは難しい。(記事提供:株式会社イーライフ)
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