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齋藤浩一(さいとうこういち) |
(株)サーチナ・メディア事業部所属
中国専門ポータルサイト「中国情報局」の編集など
「中国IT白書」の編集にも参画
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中国3大ポータルめぐる中国ネット事情を探る(5)
著者: 株式会社サーチナ 執筆:有田 直矢 プリンター用 記事を転送
▼2003年11月18日 00:00 付の記事
□国内internet.com発の記事
米ナスダックに上場する中国の三大ポータルサイト、新浪網(SINA)、捜孤(SOHU)、網易(NETEASE)の各社が今年第3四半期(7-9月)の決算を発表した。同期間中は各社ともに好調を維持、新浪網は売上高3190万ドルで過去最高となり、純利益は1,170万ドルを計上。捜孤は売上高2,210万ドル、網易は売上高1,770万ドルで純利益では1020万ドルと増収増益となった。
それでも若干心配な要素が生まれてきている。例えば、網易ではショート・メッセージ・サービス(SMS)などによる収益が確実に下がっているのだ。10月13日の時点で、米ナスダックにおける網易の終値は70ドル、11月10日前後では45ドルまで下げた。この株価下落は決算発表に伴う SMS 事業のかげりが要因と見られるが、なぜ SMS 事業が不振なのか、そのあたりまだ不明であるものの、SMS の料金代理徴収業務の停止による影響も考えられる。
とにもかくにも中国ポータルサイトが全滅するといわれた2001年当時に比べれば、驚くべき復調だ。当時、中国三大ポータルサイトの株価は軒並み1ドル前後、上場廃止の危機となったほどだ。現在でも中国三大ポータルサイトは「中国インターネットビジネスの天気予報」といわれている。快晴が続くか、不意の嵐に襲われるのか、SMS やオンラインゲームなど、「金のなる木」を抱えつつ、リスキーではあるものの、今後も注目に値する。
ところで、中国の一般消費者は三大ポータルサイトのことをどのようにとらえているのか? 「中国IT白書2003-2004」(2003年10月 株式会社サーチナ編著)によれば、中国のインターネット利用者は今年6月末までで6,800万、このうち、三大ポータルサイトをよく使うというユーザーは7-9割を占めていると思われる。換言すれば、中国ネチズンが三大ポータルをどのように考えているかが、中国ネットビジネスのエンドユーザー志向を図る上ではこの上なく重要な要素の一つになる。
株式会社サーチナの関連会社である上海新秦信息諮詢有限公司(上海サーチナ)では、傘下サイト「新秦調査」でオンラインモニターを利用したポータルサイトを含む IT 製品やサービスのブランドに関するマーケティング調査を行った。今回の調査は2003年9月10日から9月12日まで、中国全土を対象に主力消費者層24歳以上の男女それぞれ300名ずつから回答を得た。有効回答件数は計600。
中国の一般消費者がウェブサイトにアクセスするときに重視するポイントを聞いてみたところ(複数回答)、「情報の更新スピード」が8割近くを占めて最も多くなった。次いで多かったのが「情報の質」で、全体の約4分の3を占めた。「情報の量」への回答が半数程度であったことから考えると、量より質の考え方が徹底していることがうかがえる。
中国の主要ポータルサイト5社に対して、それぞれの項目で最も優れているものを聞いたところ、中国の一般消費者がウェブサイトにアクセスするときに最も重視する「情報の更新スピード」については、新浪網が39%を占めて第1位。次いで多かったのが捜狐の22%、1ポイント差で網易が追随している。 YAHOO !中国は9%だった。
「情報の質」では、第1位はやはり新浪網で4割近くを占めた。第2位は網易で25%。捜狐は15%程度にとどまった。 YAHOO ! 中国は10%程度。「表示速度の速さ」はやはり新浪網が3割を超え、次いで網易が25%、捜狐は2割弱にとどまった。 YAHOO ! 中国は、この項目に関しては比較的高い水準となって、13%となった。
「オンラインコミュニケーション」サービスが最も優れているサイトについて、網易が27%で第1位。第2位は新浪網で25%。捜狐は15%程度、YAHOO ! 中国は10%を切った。「オンラインショッピング」でも網易が強さを発揮、3割以上を占めて第1位。新浪網は2割を切って、この分野では網易の強さが光る結果となった。「オンラインゲーム」でも網易は新浪網を凌駕、新浪網が20%程度にとどまったのに対し、22%を占めた。捜狐は15%程度。「メールや SMS 」でも網易が30%に対して、新浪網は27%。
「情報」という基礎的インフラでは新浪網が圧倒的だが、オンライン付加価値サービスの分野では激戦で、むしろ成長著しい網易が新浪網よりもより多くの中国の一般消費者の支持を得ていることが明らかになっている。
(執筆:有田直矢)
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