中国のデジタルTV放送開始と第5世代液晶工場の誕生(1)2005年から中国でデジタルTV放送が開始
北京清華大学と上海交通大学が推進する2つの放送規格が最終選考段階に 中国政府は2003年7月に中国のデジタルTV放送の導入スケジュールを発表した。発表によると、デジタルテレビ放送の開始は2005年からで、まずは北京や上海、天津、重慶、深センなどの大都市で試験放送を始める。 次いで東部・中部地区に放送エリアを拡大し、2010年までに西部地区などを含めた中国全土に普及させる。そして、2015年にはアナログ信号によるテレビ放送が終了する。 日本では、2003年12月から東京や大阪、名古屋の一部地域に限定し、デジタルTV放送がスタートした。2006年には他都市にも放送エリアが拡大され、2011年にアナログTV放送を終了する。日本の場合、アナログテレビ放送の終了は中国よりも4年早い。 2003年6月、中国情報産業部は中国のフラット パネル ディスプレイ(FPD)技術の標準規格を制定するため、産官学連携による業界団体「中国 FPD 技術標準化グループ」を設立した。同委員会は中国情報産業部がリードし、全国の大学や研究機関、大手テレビメーカーなどがメンバーとなる。 現在実験中の中国のデジタルTV放送規格は、すでに2つにまで絞り込まれている。一つは北京の清華大学が研究をすすめている放送規格で、これには大手テレビメーカーの長虹集団、熊猫電子、康佳集団、TCL がこの規格に連盟している。 もう一つは上海の交通大学が研究をすすめる放送規格で、これには上海広電、上海有線ネットワークなど上海企業が賛同。テレビメーカー各社は、開発段階で他社に先んずることで有利な立場を確保しようとしている。 従来のアナログ放送規格のテレビはデジタル放送を受信できない。そのため、中国でも2005年以降からテレビの買い換え需要が発生し、2010年から2015年にかけてピークに達すると予測されている。中国のデジタルテレビ市場は、今後10年間で1,000億元を超える規模に発展するといわれる。 さらに、デジタルテレビ特需を狙ったハイエンドTV市場の競争も過熱化している。北京市と上海市では中国初の第5世代 TFT 液晶工場の建設が進行中。中国でも第5世代 TFT 液晶の製造が可能なことが証明されれば、日本や韓国、台湾の液晶メーカーの中国市場への見方が変わる。中国の液晶TVビジネスの幕開けは間もなくだ。(記事提供:サイバーブレインズ) ![]()
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