中国:IT普及で生活などに大きな変化、課題も山積み中国のハイクラス消費者において、IT はすでに生活、仕事、勉強など各方面に大きな変化をもたらしている。
仕事(勉強)面では、「効率が上がった」と感じている人は6割に達した(複数回答)。
これは、株式会社サーチナが関連会社 である上海新秦信息諮詢有限公司(上海サーチナ) を通じて行った「生活の中の IT に関する調査」 によるもの。 インターネットによる情報収集、メールやチャットなどを利用した情報伝達など、多くの人が業務効率の向上を実感している。 また「業務形態が変わった」とした人も6割近くとなり、特に女性でそう感じる傾向が強い。30代では、「効率が上がった」 に次いで「利便性が増した」の割合が高く、IT が普及する以前を知っている世代にとっては、便利さを率直な感想として 受け入れているようだ。 一方、生活面では「便利になった」「視野が広がった」の二つが6割を超えた。e ガバメント(電子政府)、e ラーニング、 オンラインバンキングなどの普及で、「家にいながら」できる作業が増えたことが、便利さにつながったと考えられる。 インターネットを通じた情報化の波は、中国消費者の対人関係やライフスタイルにも変化を引き起こした。中国社会で は閉鎖的な体制が長く続いたこと、また一部残る規制に対する反動から、インターネットを「自由解放区」として、 情報化社会が加速していった背景がある。情報が自由に氾濫する空間であるだけに、そこには吐け口的な裏の側面が あることも否定できない。 中国サイトの掲示板では、日中両国間で懸案事件が起きれば過激な反日言論が飛び交う。また、若者に圧倒的に支持 される SMS (ショート・メッセージ・サービス)では、ポルノサイトがその人気を支えており、青少年への影響が懸念されている。 情報化社会では避けることができない数々の問題を、中国が如何に克服していくのか。インターネットを含めた IT 業界全体 の発展において大きな課題となる。 調査は、上海サーチナが中国全土に配した自社モニター男女5000人に対して行ったオンラインアンケート方式によるもので、 調査期間は2004年3月5日から15日まで。なお、調査の詳細に関しては、2004年4月26日に 刊行した中国生活者の生活実態−サーチナ中国白書2004-2005−(サーチナ総合研究所編著)に収録されている。 (執筆:サーチナ・吉田雅史) |