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中国サッカー事情 〜 生まれ変わった中国プロサッカーは盛り上がるか
著者: 株式会社サイバーブレインズ 谷本 秀一 プリンター用 記事を転送
▼2004年8月6日 00:00 付の記事
□国内internet.com発の記事
現在アジアカップが行われている中国では、熱狂的なサッカーファンが多い。
中国のいわゆる総合新聞のスポーツ欄においては、サッカー関連記事が4分の1から5分の1を占めると言われている。この数字は、膨大な人口を抱え、日本のように流行に関するステレオタイプ的な価値観がまだそれほど植え付けられていない中国において、サッカー人気がいかに高いかを物語っていると言える。
ポルトガルで開催された欧州選手権の開催期間中には、サッカー関連記事の占有率は、2分の1から3分の2に達したとも言われている。
中国は2002年の日韓大会でワールドカップに初出場を果たしているが、1998年に日本が初出場したときと同じく、3戦全敗で予選敗退を喫している。1993年のプロサッカーリーグ発足以来、徐々に実力をつけてワールドカップに臨んだものの、あっさりと世界の壁に跳ね返されてしまったのである。
国内のメディア、サッカーファンともにこの結果には大いに落胆し、多くのサッカー論者が、中国代表の力のなさの理由として、国内プロリーグのレベルの低さを指摘した。
中国のプロサッカーリーグは、発足から2004年の4月までは、「甲A(ジアエー)」というリーグ名で親しまれてきた。2004年4月にはシーメンスがメインスポンサーとなってリーグ名を一新、「中超聯賽(ジョンチャオリエンサイ:中国スーパーリーグ)として生まれ変わった。甲A時代には、平均3〜4%だったテレビ視聴率は、中国スーパーリーグとなってから約6〜7%に上がったという。
とはいえ、欧州選手権や各国のプロリーグなど、世界的なサッカーイベントが開催されている期間中は、中国プロサッカーに対する注目度は極端に低くなるのが現状である。中国プロサッカーの人気が比較的高い上海地域においてさえ、国内のテレビ放映には目もくれず、海外のプロサッカーリーグにチャンネルを合わせるサッカーファンの方が多いというデータもある。
上海においては、スポーツ番組の視聴者構成は、「中国プロサッカー(約27%)」、「海外プロサッカー(約43%)」、「その他スポーツ(約30%)」となっている(2003年のデータ)。他都市では中国プロサッカーの人気はさらに低く、大連では無料で試合のチケットを配るなどの方法で人気をつなぎとめているという実態である。
人気の低迷には様々な原因が考えられるが、やはり前述の「レベルの低さ」が主要な原因のひとつである。ボールひとつあればどこでもゲームが始められるサッカーというスポーツの特性もあり、中国におけるサッカー競技人口は多く、目の肥えたサッカーファンも多い。
いきおい、レベルの高いゲームを見たいと考えるファンが多く、まだレベルの低い中国プロサッカーの人気が、なかなか上がらないのも当然であるともいえる。
中国プロサッカーの人気底上げの重要なファクターとして、選手個々の実力、及びゲームレベルの底上げが重要な課題である、とはいえ、同じプロスポーツでも、今年発足したばかりのプロ野球に比べれば、スポーツとしてのサッカーへの認知度は非常に高く、楽観視はできないものの、その将来性には大きな期待がもてる。
また、巨大なサッカー人気を背景にした企業のプロモーション活動の舞台としても、中国プロサッカーは大きな潜在力を秘めているといえる。(記事提供:サイバーブレインズ)
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