|
|
 |
株式会社サイバーブレインズ |
急激な変化と地域格差、そして特異な商習慣、統計データの不足といったキーワードに代表される中国を、正確に把握するための最新のデータをご提供いたします。
|
|
|
|
|

 |
中国:人材難に悩む広告業界
著者: 株式会社サイバーブレインズ 谷本 秀一 プリンター用 記事を転送
▼2004年8月13日 00:00 付の記事
□国内internet.com発の記事
中国におけるモノやサービスの消費市場が拡大を続ける中で、広告業界も急速成長している。広告売上額はここ数年毎年30%近い伸び率を記録し、2003年には1,000億元を突破、2004年も引き続きこのペースを維持すると見られている。業界専門家たちは、広告市場は当分の間飽和期を迎えることはなく、2008年には2,000億元、2010年には2,500億元を突破すると予測する。
この巨大市場のプレイヤーである広告会社は、現在、全国に約6万社以上存在するといわれているが、その多くは全国各地に根を張った地元の中小広告会社である。これらの会社の多くは巨大な資金力を背景にもつわけでもなく、社員の知恵と行動力で自社のネットワークを構築し、激しい市場競争を戦っている。
一方で、広告市場の急速成長と、広告会社の急激な増加により、広告業界では人材不足が大きな問題となりつつある。
統計によれば、全国の広告関連企業の就業人数は60〜70万人に達し、上海市だけでも約4万人が広告業界で働いている。しかし、このうち、広告に関する正規の教育、もしくは研修を受けたことのある人数は、約5,000分の1にとどまり、ましてや中小企業が多くを占める業界のなかで、会社に入ってからきちんと学ぶ機会もないため、優秀な人材が育ちにくい状況が存在している。
現在特に不足しているといわれるのは、広告デザイナーと広告会社のマネージャークラスの人材である。
広告デザイナーに対するニーズは高く、優秀なデザイナーをめぐっては、広告会社間で激しい争奪戦が繰り広げられている。例えば、上海では平均の転職頻度は2〜3年に1回であるが、広告デザイナーは1年に1回の頻度で職場を変えているといわれる。同時に、優秀なデザイナーの給与額は上昇し、年収10万元に達する例も少なくないという。(1元=約13円)
広告会社のマネージャークラスの人材は、特に外資系広告会社においてニーズが高まっている。外資系広告会社の多くは中国進出後、現地で中間管理層の人材集めに苦労している。外資であるがゆえに、国外で自社が提供するのと同様のサービスを中国市場においても提供することが求められるが、そのような体制を構築し、運営していける人材が中国国内ではまだ極端に不足している。
人材市場が売り手市場であるため、広告会社の経営者は、常に自社の優秀な人材が他社へ流出するのを恐れ、一方、優秀な人材に恵まれない経営者は、経営者としての業務のほかに、自らデザイナーやマネージャーの業務を兼務し、かろうじて経営を維持している例も少なくない。
広告産業は、知識集約型の産業であり、デザイナーのような専門的な業務を行う人材に特別な知識や技能が必要なのはもちろんのこと、市場に対する洞察力をもち斬新なアイディアを提案する能力、マーケティングやプロモーションに関する知識など、高度で多元的な能力をもった人材を幅広く必要とする業界である。ある業界関係者は、人材の不足が各広告会社のサービスの質の低下を招き、中国広告業界全体の発展阻害要因となることを懸念している。
中国広告業界に必要なのは、業界を担い得るだけの知恵と能力をもった人材を継続的に育成・供給できる体制を早急に作り上げることである。(記事提供:サイバーブレインズ)
|

 |
|