中国国産携帯停滞でメーカーの業績悪化、3G端末で巻き返しなるか
著者: 株式会社サーチナ 執筆:サーチナ・中村彩 プリンター用 記事を転送
▼2004年11月2日 00:00 付の記事
□国内internet.com発の記事
中国の携帯電話メーカー大手である夏新電子が発表した2004年上半期(1−6月)の業績報告では、売上高が26億9,700万元で、純利益が8,664万元となった。売上高は前年同期から26.08%減、純利益は76.48%のダウンとなった。また、10月15日に発表された第3四半期(7−9月)も減益、1−9月の純利益は前年同期と比べて50%以上減少している。
夏新電子の李暁忠総裁は、減益となった今年1−9月を振り返って、「他社よりも技術面で立ち遅れた」と述べる。同社は新製品の発表も遅く、販売しているのは以前の製品ばかり。しかも在庫がかさんでいるため、値下げが直接利益に影響したという。
停滞が叫ばれて久しい中国国産携帯業界だが、それが企業の業績不振として如実に現われ始めている。携帯電話メーカー最大手である波導(バード)でさえ、2004年6月末までに在庫高が前年同期比56.66%増の20億3,000万元に達し、総資産42億元の約半分を占める結果となった。家電系 IT 企業で携帯電話生産を手がける TCL 集団に関しても、8月の携帯電話販売台数は、前年同月比39.14%減の45万3,277台である。
「国慶節(建国記念日)」で大型連休となった10月初旬、中国国産携帯電話メーカーが
そろって値下げを行ったにも関わらず、3,000万から4,000万台といわれる在庫を解消することができなかった。しかも、生産コストは安くはないのに値下げを敢行したことで、各メーカーの利益は必然的に薄くなっている。2004年下半期(7−12月)も、各メーカーが更に苦しい状況に追い込まれることは間違いない。
これまで中国国産メーカーは、デザインなどで販売を伸ばそうと必死になってきた。その結果技術開発が疎かになり、魅力ある製品を製造することができずに在庫を増やし続けている。しかも、カメラ付き携帯電話やマルチメディア対応の携帯電話開発が遅れたことによるロスは大きい。夏新電子はその典型的な例といえる。
業界関係者は、国産携帯電話業界に必要なのは値下げではなく、研究開発能力であると繰り返し述べる。「中国IT白書2004−2005」(サーチナ、2004年10月)で詳しく述べているように、中国は延びに延びた第3世代(3G)携帯電話が間もなく解禁となる見通しだ。北京市で10月26日から30日まで開催された「2004年北京国際通信展」では、各携帯電話メーカーが揃って3G携帯電話端末を発表。果たして中国国産メーカーは、3G端末という新たな市場でこれまでの教訓を活かすことができるのだろうか。
(執筆:サーチナ・中村彩)
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