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2009年11月7日
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Eメールマーケティング事情
Eメールマーケティング事情 吉田 憲人(よしだ のりと)メールホームrss
米国メールマーケティング事情に精通。メールマーケティングと CMS サイトを連動させる Web マーケティングを展開中。法人中心のコンサルティングを提供するゴヤット LLC 代表。

スパムメールに学ぶ

国内国内internet.com発の記事
私はいつも、スパムメールから学んでいる。

スパムメールの送信者は、 Eメールマーケターと同じことを求めているからだ。 ただし、やり方が受信者の同意を得ていないだけだ。

スパムメールの送信者は、 受信者に指定の行動を取らせようと、 誘惑的件名とコンテンツで特定 URL をクリックさせようとする。

この行為は、 Eメールマーケターがメルマガの読者にさせようとする行為と同じだ。 目的は同じなのだが、送信のやり方が違う。

こんな話がある。

「受信者の望むスパムメールであれば、 そのメールはスパムメールではなく、幸運のメールになる」

Eメールマーケターは、 読者が喜ぶメルマガを配信することで、 読者の信頼を得ようとする。 そのために、読者のニーズを分析し、 それにあった内容のコンテンツを編集し、配信する。

スパムメールの送信者は、 受信者がメールを解除しようがしまいが関係なく、メールをばらまく。 幸運のメールだと思う受信者にヒットすれば、 それで目的は達成される。

どちらもスポンサーがついて利益が転がり込む。 お互いのビジネスルールだけが違うだけだ。 スパムメール送信者のリスクは法の処罰であり、 Eメールマーケターのリスクは読者の解除率だ。

お互いそれぞれのリスクの上で、 メールの受信者に特定の行動に誘導しようとしている。 こう理解したうえで、 最近届いているスパムメールの件名を分析してみたい。

■魅力的な件名のコピー

・仕事しすぎないで!
・お相手はキャリアウーマンのみです
・今平気ですか?
・選ばれた方のみに配信しています
・Re:社長から……
・※再送信です。申し訳ございません。
・お久しぶりです
・お問合せの件
・【ご当選】貴方様に女性より特別優先オファーが入りました
・◆◆トコ夏ダイ企画◆◆高級女性がお相手を探しています。※先着順

仕事でメールを見る機会の多い私にとって、 「お問合せの件」というようなビジネス関連の Keywords があると、 ついついメールを開いてしまう。 「お久しぶりです」とか「今平気ですか?」なんて言葉が件名にあると、 友人からのメールと間違えてしまう。

件名は、実に受信者の関心をもてあそぶようなコピーになっている。 だが、 本文のコンテンツを見ると、 件名ほど感心する内容と編集がなされていない。 この辺が、Eメールマーケターと差が出るところだろう。

■スパムメールのビジネス論理

1,000万通の迷惑メールを配信して、 その中の1%の幸運のメールと思う人にヒットすれば、 ビジネスとして成功する。

1,000万通の同意を得たメルマガを発行して、 1%の読者が期待する行動を起こしてくれれば、 メルマガビジネスとして成功する。

共通するポイントは、 受信者の数がある規模以上であると、 規模が物を言うビジネスができてしまうことだ。

ただ、 スパムメールの送信者は、 敵を多く作り警察に追われる逃亡者の身になり、 Eメールマーケターは、胸を張ってビジネスの成功を味わい、 読者からファンメールを受け取る。

英語に White knight と Black Knight がある。 共通点は、どちらも Knight である。 スパムメールの送信者とEメールマーケターの場合は、メールである。 紙一重の違いで White にもなり、Black にもなる。

従って、お互いに学ぶ点があるのだ。 これからのEメールマーケターは、 敵を知る努力が求められる。 特に、敵のメールと差別化を図るうえで工夫が求められる。 (執筆:吉田憲人 Eメールマーケティング コンサルタント)

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