設置補修標準の策定で健全化図る中国フラットテレビ産業中国家用電器維修協会は18日、家庭用フラットテレビの設置・補修サービスに関する技術標準の制定作業を開始したと発表した。創維(スカイワース)のサービス標準を参考に制定され、発表は2007年末になる見込みだ。
情報産業部のデータによると、2006年上半期(1月から6月)の中国のフラットテレビ生産台数は330万台で、カラーテレビ全体の約1割を占めている。生産台数が急増する一方、メンテナンス体制やサービスレベルは各社によって大きな差がみられ、中国家用電器維修協会の劉秀敏・秘書長は、「一刻も早くサービスに関する技術規範を制定し、消費者に安心感を与える必要がある」と、制定に踏み切った理由を語った。 フラットテレビの設置・補修サービスに関する技術標準は、2006年8月に商務部が中国家用電器維修協会に対して制定を承認しており、今後は具体的な制定作業に入っていく予定だ。今回制定される標準には、フラットテレビの設置、補修サービスの品質管理、補修技術の品質指標など、設置・補修サービス全般が含まれる。 フラットテレビ設置に関する技術標準には、他にも2006年3月に中国標準化研究院が制定した「フラットパネル設置サービス標準」がある。だがこの標準は、設置に関する技術しか規定しておらず、補修サービスやアフターサポートなどは含まれていないため、補修サービスを含んだ新たな標準の制定が望まれていた。 また、今回の標準は創維のサービス標準をモデルに制定されるが、これについて関係者は、「創維は5年前に標準化委員会を設立しており、企業標準の制定と推進作業に積極的に取り組んできた実績があるため」としている。創維では1月に「フラットテレビ設置・補修サービス技術規範」を制定・実施しており、こうした経緯もあって白羽の矢が立ったとみられている。 テレビの大手メーカーの中には、中国における2006年のフラットテレビ販売台数が前年の3倍にあたる450万台に達するとみる向きもある。中には500万台と予測するところもあり、各メーカーがフラットテレビ市場の先行きを楽観している。しかし、標準不在で産業が肥大化すると、MP3業界で起こったような、中国企業総崩れという最悪のシナリオも考えられる。既に急速な産業化に入っている中国のフラットテレビ業界を、この標準は規範化できるのか。川上川下の関連業界が見守っている。 |