|
任天堂が、大画面の「ニンテンドーDSi LL」を発表。欲しいと思いますか?
|
第五十一回 「携帯 SNS が導くケータイコンテンツ 2.0(1)国内の携帯 SNS の動向」パケット定額制の普及、番号ポータビリティの開始、検索サイト事業者のモバイル進出、端末の機能向上といった一連のモバイルインターネットの進化を受け、携帯向け Web サービスがユーザーを増やしている。中でも急成長を見せているのが携帯 SNS だ。mixi などの PC 版 SNS が成熟しつつある一方で、PC ユーザーと携帯ユーザーの行動特性の違いを捉えた携帯 SNS は、まさに今成長期にある。
今回から数回にわたって、様々な事例から浮かび上がってくる携帯 SNS のユーザー像を分析し、多様化するコミュニケーションと、それに相応しいソーシャルネットワークサービスの姿を考えたい。 まずは国内の携帯 SNS を俯瞰してみよう。 ■mixi モバイル(http://m.mixi.jp/) 言わずと知れた PC 版 SNS の最大手である mixi の携帯版で、ユーザーは20代を中心に主にリアル世界での人間関係を軸として発展した。メッセージ機能、招待機能、QR コード、コミュニティ作成機能などを矢継ぎ早に追加し、今では基本的な機能は PC と同等のものを実装したが、後述の EZ GREE やモバゲータウンが持つような特殊コンテンツはない。月間ページビューは40億を超えており、収益モデルは広告料収入だ。
■EZ GREE(http://m.gree.jp/) PC 版 SNS を持つ点では mixi と共通だが、mixi モバイルとは異なって携帯しか使わないターゲットへの訴求を前提としている。PC 版の機能をほぼ網羅しているが、招待なしで参加でき、無料ゲーム、無料占い、デコレーション、動画、辞書、Q&A、地元掲示板などの各種コンテンツを実装している点が mixi モバイルとは異なるポイントだ。 コンテンツを横断的に利用するためのプラットフォームとして SNS を活用することで「見るケータイから参加するケータイへ」の進化を目指し、将来的には GPS や LISMO との連携も視野に入れている。主な収益源は広告で、将来はアフィリエイト収入や有料サービス利用料も伸ばしていく計画だ。
■モバゲータウン(http://mbga.jp/) PC を利用しない10代の携帯ユーザーの圧倒的な支持を集める携帯 SNS(mixi は18歳未満の利用を禁じている)。ゲームで会員を集め SNS で定着させるモデルが基本となり、これに加えポイント制度やその消費手段としてのアバターの活用が功を奏している。 一見すると韓国のハンゲームにも似ているが、ハンゲームの収益源が会員からの利用料金(アバターなどの購入費用)であるのに対して、モバゲータウンの収益源はバナー広告やメール広告、そしてスポンサーサイトへの送客によるアフィリエイト収入である点が異なる。無料ゲームのクオリティが高いという点もポイントだ。
■Yahoo! Days モバイル(http://days.mobile.yahoo.co.jp/) 同名の PC 版 SNS のモバイル版で、Yahoo! ケータイ利用者・Yahoo! プレミアム会員・Yahoo! BB 会員なら招待なしで利用できる。ソフトバンクモバイルは3キャリアの中では第三世代携帯の普及率が低く、携帯コンテンツに対するユーザーの利用頻度も低いため、上記の3サービスとは活性度に差があるようだ。機能は基本的なもののみ利用可能である。
■オクトモ(http://a.rakuten.co.jp/) 楽天オークションのiモード版で提供される SNS で、オークションに組み込まれており、商品を通じてユーザーのマッチングを自動的に行っている。趣味・嗜好の合うユーザー同士、双方の認証を得たユーザー同士で、出品をメールで通知したりグループを作成したりすることにより、取引を促している。プロフィール欄に出品情報やアバターを表示することも可能だ。
■Gocco(http://gocco.jp/) mixi、GREE と並ぶ携帯 SNS の草分けで、「誰でも」「気軽に」「簡単に」使えるケータイサイトを作る、というコンセプトの下で、「ケータイ名刺」の作成・交換を主軸としてきた。登録制をとっており、ケータイ小説・アイドルオーディション・動画・静止画投稿・地図連動など独自性のある機能を持っている。
■ixen(http://ixen.jp/) CA モバイルが提供する携帯 SNS で、ドコモ公式サイトである。モバゲータウンと類似点が多く、スポンサーサイト登録などによってポイントを獲得し、アバターや着メロ、デコメール素材とポイントを交換できる。機能は盛り沢山といった様相だ。他の公式サイトとの連携によりユーザー増加を図っている。
以上が日本の携帯 SNS における主要プレイヤーだ。どれも他人とのつながりと交流そのものを目的とする純粋な携帯 SNS ではなく、PC 版 SNS の補完的な存在であるか、携帯コンテンツ・携帯コマースと連携したものとなっていると言えよう。 会員数で言えば mixi モバイル(1000万人:PC 版と共通)およびモバゲータウン(500万人)が他を引き離しているが、キャリアとの戦略的な提携により、層の厚いサービス展開を狙う EZ GREE が急速に会員数・知名度を伸ばしている。 次回は海外の携帯 SNS 動向に目を向けてみよう。 【当コラム執筆は、Looops Communications 代表である斉藤徹と、同社企画部長の大迫正治が担当しています】 ![]()
|
|