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2008年10月11日
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SNSをビジネスに活用しよう
SNSをビジネスに活用しよう 斉藤 徹・福田 浩至(さいとう とおる・ふくだ こうじ)メールホームrss
SNSコミュニティを簡単に構築できるASPサービス Looops を開発。ビジネスへの戦略活用を提案している。

第五十二回 「携帯 SNS が導くケータイコンテンツ 2.0(2)海外の携帯 SNS の動向」

国内国内internet.com発の記事
海外では、日本ほど携帯における広告市場やコンテンツ市場は大きくはないが、やはり携帯 SNS(多くの場合「モバイル ソーシャル コミュニティ」と呼ばれている)が活発化の兆しを見せている。中でも位置情報を活用した携帯 SNS は早くから多くのユーザーを獲得してきた。代表的なものとしては、次のようなものがある。

■ dodgeball

Google によって2005年5月に買収された携帯専用の SNS。携帯を使ってメッセージを送ると、10ブロック以内にいる友人に自動的に配信され、簡単に出会うことができるという機能を持っている。また、レストランなどのスポットの名前を dodgeball に送信すれば、その住所が通知され、友人と共有することもできる。

図1 dodgeball:紹介ページ


■ loopt

シリコンバレーに拠点を置く loopt は、地図サービスとのマッシュアップによって、友人同士で位置情報を共有する機能を実装し、携帯のポータビリティを活かしたサービスを展開している。ユーザーは友人が特定の距離以内に近づいたときにアラートを受け取ることができ、あるいは特定の距離以内に いる友人のグループ全員にメッセージを送ることも可能だ。

図2 loopt:紹介ページ


dodgeball や loopt は位置情報に着目しているが、オーソドックスな携帯 SNS も広く普及している。それらの機能は概して類似しており、主なものとしては、プロフィールの公開、友人関係の構築、コミュニティの作成、チャット、メッセージの送受信、写真の共有、Blog の作成などが挙げられる。オーソドックスな携帯 SNS としては、次のようなものがある。

■ Hookt

オーストラリア、ニュージーランド、アメリカなどに展開する大手キャリア Boost Mobile が加入者向けに提供するモバイル ソーシャル コミュニティ。メッセージ送受信、画像つきプロフィール公開、Blog などを実装している。

10代の若者を中心に普及しており、収集した細かなデモグラフィック属性から、事業者によるきめ細かなマーケティングが可能となっている。30日間の無料期間の後は、ユーザーは利用日一日あたり0.5ドルを支払う。

■ The Lounges 

アメリカ大手携帯キャリアの Sprint Nextel が加入者向けに提供するコミュニティ。内部には大きく分けて三つのコミュニティがあり(スポーツ、ラテン、フレンズ)、ユーザーは若者が多い。インスタントメッセージ、写真つきプロフィール公開、オンライン確認、ユーザー検索などが可能だ。30日間の無料期間の後は、1か月あたり3.99ドルの利用料が課される。  

■ Conexion Latina

北米の100万人を超えるスペイン語ユーザーを対象にした携帯 SNS で、登録から様々な機能の利用まですべてスペイン語で使用することができる。メッセージの送受信や Blog・写真の共有が可能だ。

■ Games Lobby Lounge

Sprint Nextel の携帯ゲームユーザー向けコミュニティ。ユーザーはチャットや Blog 機能を通じて、ゲームの攻略法や使用レビューについての情報を交換することができる。

これらのサービスの収益源としては、データの通信量に応じた課金、スポンサー収入、ユーザー特性に応じてターゲティングした広告などが主軸であり、明確なテーマに基づいたスポンサー集めや、モバイル広告配信事業者との業務提携などが活発に行われている。メロディーや画像などの有料コンテンツ販売も多くの携帯 SNS で行われているようだ。

これらのサービスは、モバイル ソーシャル コミュニティのソリューションベンダーによって開発・提供されているものが多い。ベンダーとしてはカナダの AirG、アメリカの SNS.ac、オーストラリアの Jumbuck などが実績を積んでいる。

■ AirG

世界中にモバイル ソーシャル コミュニティ構築の実績を持つベンダー。前述の Hookt や The Lounge なども手がけている。通常の SNS コミュニティ構築に加えて、インスタントメッセンジャー、動画共有システム、ターゲティング広告用のマーケティング エンジンなどをニーズに応じてビルトインすることが可能だ。

図3 AirG


■ SMS.ac

コミュニティとコマースのシームレスな連携を得意とするソリューションベンダーであり、PC 版コミュニティ・携帯コミュニティのどちらも構築することができる。画像や動画の共有機能も搭載し、決済機能も充実している。

■ Jumbuck

アバターや仮想空間を利用し、マルチユーザーでのチャットが可能なコミュニティを構築している。ユーザーは写真のアップロードや、メッセージの送受信も可能だ。Jumbuck ユーザーは平均して約30分をコミュニティでの交流に費やしているという。コミュニティはアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアなど英語圏を中心に400万人に広がっている。

図4 Jumbuck


これらのベンダーが提供するモバイル ソーシャル コミュニティは、完全に携帯に特化しているものも多い。日本における携帯の普及率の高さゆえに、海外の携帯向けサービスは時に軽視されることもあるが、日本と同等かそれ以上に完成度の高い携帯 SNS が、海外でも活性化し始めているようだ。

次回は、こうした携帯 SNS の普及の背景について考察してみよう。

【当コラム執筆は、Looops Communications 代表である斉藤徹と、同社企画部長の大迫正治が担当しています】


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