第五十六回 「SNS 構築パッケージ市場の展望〜2007年度約10億円、前年対比約200%」
著者: 斉藤 徹・大迫 正治 プリンター用 記事を転送
▼2007年7月24日 09:00 付の記事
□国内internet.com発の記事
株式会社ミック経済研究所は6月22日、『UNIX・Windows 対応ミドルウェアパッケージソフトの市場展望【次世代コミュニケーション編】2007年度版』を発刊し、拡大を続けている SNS 構築パッケージ市場の現状を明らかにした。
以下、同資料より適宜抜粋する。
「SNS 構築パッケージ市場は2005年度に立ち上がり、2006年度にはメーカー出荷金額4億7,000万円、前年対比261.1%と急速な成長を遂げた市場であり、mixi や GREE などの無償のコミュニティサイトでの利用から、企業内のコミュニケーションや知識共有ツールとして、企業内での SNS 利用が注目されるようになった。2007年度は大型案件が控えており、メーカー出荷金額9億6,000万円、前年対比204.3%が見込まれる」
また、同資料は、SNS 構築パッケージ市場のシェア動向分析においては、ビートコミュニケーション、ループス・コミュニケーションズ、ケイビーエムジェイの3社を市場を牽引する事業者として紹介している。個々企業に関するコメントは以下の通りである。
・ビート・コミュニケーション
「2005年11月に企業内定者向け SNS サービス『Beat RECRUIT』を開始している。さらに2007年1月より社内向けの SNS サービス『Beat Office』を販売しており、企業向け SNS の販売を強化している」
・ループス・コミュニケーションズ
「2006年より投入した社内イントラ SNS『looops ソーシャルウェア』で、SNS の基本機能を踏襲しながら Blog、Wiki など Web 2.0 のテクノロジーを融合させている」
・ケイビーエムジェイ
「最も販売に力が入っているのが SNS エンジンとポータル構築支援ツールの『レコメンダー』で、1つの製品から派生製品を増やすことによって、販売チャネルを拡大していく」
また、メーカー出荷を基準とした SNS 構築パッケージ出荷金額は次の通りである。数値は資料から引用したものである。
・2005年度の出荷金額は合計1億8,000万円、うちビートコミュニケーションのシェアが91.7%である。
・2006年度の出荷金額は合計4億7,000万円(前年対比261.1%)であり、うちビートコミュニケーション2億2,800万円(シェア48.5%、前年対比138.2%)、ループス・コミュニケーションズ7,000万円(シェア14.9%)、ケイビーエムジェイ5,000万円(シェア10.6%)、サンロフト3,600万円(シェア7.7%)、NTTPC コミュニケーションズ2,700万円(シェア5.7%)、その他5,900万円(シェア12.6%)としている。
・2007年度予測としては、出荷金額合計9億6,000万円(前年対比204.3%)、うちビートコミュニケーション3億4,000万円(シェア35.4%、前年対比149.1%)、ループス・コミュニケーションズ3億1,000万円(シェア32.3%、前年対比442.9%)、ケイビーエムジェイ1億円(シェア10.4%、前年対比200.0%)、サンロフト7,000万円(シェア7.3%、前年対比194.4%)、NTTPC コミュニケーションズ4,000万円(シェア4.2%、前年対比148.1%)、その他1億万円(シェア10.4%、前年対比169.5%)としている。これらの数値には ASP での売上も含まれる。
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図1:2005年度 SNS 構築パッケージ市場
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図2:2006年度 SNS 構築パッケージ市場
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図3:2007年度 SNS 構築パッケージ市場(図はいずれも前述の資料を基に筆者が加工)
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SNS は、共通の趣味や仕事を持つ者同士が意見を交換し合い、新たな友人関係を広げる事を目的に開設された会員制のコミュニティ型 Web サービスである。コンシューマ向けの分野では、単純なコミュニケーション目的のものに加えて、匿名性の強いものや、コマースサイトやコンテンツサイトと融合したマッシュアップ型のものが増えてきている。
企業内利用の分野では、ナレッジマネジメント、プロジェクト推進、業務コミュニケーションの円滑化など、多様な用途が見出され、それぞれに相応しい集合知の活用法が模索されている。
なお、パッケージではない個別開発も含むSNSソフト市場の規模は、2007年度で約50億円(自社独自調査に基づく)と推定されるが、市場が実験段階から成長段階に移行していくにつれ、個別開発は減少し、パッケージ利用が増加するのが今後の傾向と予測する。
【当コラム執筆は、Looops Communications 代表である斉藤徹と、同社企画部長の大迫正治が担当しています】
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