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2009年11月19日 10:00
今さら聞けない初歩からのアクセス解析
今さら聞けない初歩からのアクセス解析 株式会社デジタルフォレスト(でじたるふぉれすと)メールホームrss
Web 解析ツール「Visionalist(ビジョナリスト)」の開発・販売、Web コンサルティング・Web コンシェルジュ、システム開発を提供し、企業のマーケティング ROI 向上を支援します。

サイトリニューアル前のアクセス解析活用法

株式会社デジタルフォレスト Web コンシェルジュ、杉山です。

基本的なアクセス解析に関する活用法、視点を様々な観点でご紹介してきましたが、今回はサイトのリニューアルを成功させるため、事前にどのような形でアクセス解析を活用すべきかのお話をさせて頂きます。

■サイトリニューアルは何のために行うのか?
リニューアルする理由を伺うと、一番多いのは「数年に一度実施しているから」「新サービス・新商品の発売に合わせて」という回答です。それ自体は決して悪いことではありませんが、本来目標とすべきことは「リニューアルを通じ、現在のサイトをより効率的に目標達成可能な形へ近づける」点ではないでしょうか?

■現状分析により、今いる所を確認する
現在のサイトで何が問題で、より数値を伸ばすためには何を行うべきか?立ち位置を把握し、サイトの目指すべき点が明確でなければ、糸の切れた凧のようにドコへ飛んでいくか分かりません。まずは「目標・Web 戦略」に対し、現在のサイトが正常に機能しているかを把握するための「現状分析」が必要です。

■何から分析すればいいのか
「現状分析」には、個別ユーザーに直接意見を聞くテストもあれば、複数のユーザーに対して行うグループインタビュー、アンケート調査などがあります。皆さんが「現状分析」を行う場合は準備期間や費用の面でお手軽な、アクセス解析を用いた定量的なデータ分析に着手されてみると良いでしょう。

数多の分析視点の中で、どのように分析すれば良いのか?これまでのコラム内容と重複する点もありますが、以下のようにサイト内の役割に応じて分析すると効率的です。

◆ 集客面
…訪問者の興味に応じた集客方法、進入経路に応じた着地ページの設計、各種集客施策への適切な費用配分を行うためのデータを収集することが必要。

【現状分析視点の例】
・進入経路の分析
広告、タイアップ先、自然検索など施策通り集客できているか。費用対効果が出ているか。これらの分析から以後の集客施策で重視すべきポイント、弱点を把握する。

・検索進入状況の分析
どのようなユーザーニーズがあり、どの程度それに応えることが出来ているのか。訪問者が直帰していないか。SEO 対策が充分行われているかを把握する。

・着地ページの分析
広告、自然検索、タイアップ先からの進入に対して想定した玄関ページへ適切に着地することが出来ているかを把握し、複数の玄関ページを持つべきか、絞るべきかなどを検討する。

・ ターゲット分析
新規顧客獲得に成功しているのか、無関係な検索進入が多くないか、などから適切なターゲットを集客出来ているかを把握し、集客の問題を考える。

◆ 回遊面
…ユーザーの閲覧環境、来訪目的に応じた適切な情報設計、レイアウト、導線設計、サイト構造検討のためのデータ収集することが必要。

【現状分析視点の例】
・ナビゲーション機能の確認
主要ナビゲーションが活用されているか、配置における問題はないかを分析し、適切なレイアウトや形式を検討する。

・ページ間遷移状況の分析
主要ルートの遷移状況からニーズやボトルネックを把握し、露出強化すべき導線、回遊性の悪い部分の修正を検討する。相互導線で結ぶべき親和性の高いコンテンツの把握も重要。

・ページ滞在時間の分析
訪問者が情報量に対し妥当な時間滞在しているかを確認し、適切なページ情報量や記述スタイルを検討する。

・情報配置とクリック状況の分析
クリック分布や導線機能の検証によりクリックされやすい配置、スクロール回数、配色、リンクやボタンの並べ方、ページ階層を把握し、以後のレイアウト設計、基本画面サイズを検討する。

◆コンテンツ面
…再訪につながるような、関心を引くコンテンツがあるか。訪問目的を満たすのに充分な情報が用意出来ているかを上記指標から読み取り、注力するまたは省くべき内容を考える。

◆コンバージョン面
…フォームや資料請求ページにおけるコンバージョンロスが発生していないかを把握する。現在使用しているフォーム機能で問題ないのか、項目の量・質は適切か、顕著な離脱ポイントはないかを把握し、リニューアル時にあるべきフォームの姿を模索する。

■惰性のリニューアルは禁物です!
少し難しいお話でしたが、ここに挙げたような項目を「正しく」把握し、より目標を達成しやすいサイトの姿を描き、その姿に近づけるべく適切な改善策をもってリニューアルを行う事が肝となります。

無施策で惰性のリニューアルを行えば費用も時間も無駄にしたあげく、最悪の場合はサイトの離脱率が悪化し、コンバージョンの取れない状況に陥る危険性もあります。サイトごとに見るべきポイントや、良し悪しの判断が分かれる部分もあります。

■サイトリニューアルは実施後も重要
リニューアルを実施しただけで終わってしまっては多くの場合失敗します。ここまでのお話しではまだ道半ば。次回はリニューアル後どのような点に注意し、どのようにアクセス解析を用いてリニューアルを成功させるのかをお話させていただきます。

(執筆:株式会社デジタルフォレスト Web コンシェルジュ 杉山雅春)


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