|
ニュース検索
ピックアップ
今週のIT求人情報
|
2009年12月7日 11:00
ネットで職人にモノづくりを頼めるサイト“インテリアファン.com”がオープン■「作り手」と「使い手」の対話によるマーケティング
以前のコラムでも述べたが、「売り手」と「使い手」の対話によるマーケティングの原点を「三河屋」に見ることができる。三河屋は、ひとりひとりの顧客の顔を思い浮かべながら仕入れ、販売時も顧客の家族状況まで把握して、「これ、おいしいよ。お宅のお父ちゃん喜ぶよ」などと顧客と対話しながら商売をしていた。 高度経済成長以降の「効率化」により、「売り手」は大量仕入・大量販売をする「販売業者」となり、「使い手」は画一的な商品を購入する「消費者」となった。小規模な小売業は激減し、「売り手」と「使い手」の対話は消えつつある。こうした中、SNS と EC を融合した「ソーシャルコマース」は、「売り手」と「使い手」の対話という商売の原点に回帰するものと言えるだろう。 一方、「作り手」と「使い手」の対話によるマーケティングの原点は、「職人」に見ることができる。職人は、顧客の漠然とした要望を聞き、「こんな感じでどうですか?」と絵に描いて見せ、顧客の「もうちょっとこうして欲しい」などの意見を聞きながら、ものを作っていく。 しかし、職人も大量生産する「製造業者」に取って代られ、その数は年々減少し、日本のモノづくりは危機的な状況となっている。こうした中、「クラウドソーシング」によって顧客参加型で商品開発を行なう動きがひろがりつつある。「作り手」と「使い手」の対話によるマーケティングの原点回帰とも言えるだろう。 今般、生活空間にこだわりを持つインテリアファンに職人やデザイナーなどの「インテリア職人」を紹介し、アートと職人の技を住まいに取り入れるコンシェルジュサービスを無料で提供するコミュニティサイト「インテリアファン.com」がオープンした。 このサイトは、住宅用内装金物の企画・開発・販売を行っているアトムリビンテック株式会社が運営するものだが、1903年に、花嫁たんすなどの飾り金具の職人が創業し、「住まいの飾り職人」を標榜している同社が、ネットを活用して、職人と一般の生活者を結び付け、「作り手」と「使い手」の対話によるマーケティングを実現しようというものだ。 今後、このサイトと連動して、「インテリア職人ギャラリー展」などのインテリア関連イベントやセミナー・ワークショップなどを同社モデルルームで開催し、日本のモノづくりの技を活用して、理想のライフスタイル実現をサポートしていくという。 今回から数回にわたり、この「インテリアファン.com」の企画開発ストーリーについてレポートすることとしたい。 ■インテリアの難しさ 不況が長引く中、巣籠り消費を積極的に楽しむことに対する関心が高まっており、「ウチ飯」、「ウチ飲み」、「ウチカフェ」などがブームになり、食品を中心とした「ウチ」関連商品の売れ行きも好調だ。 しかしながらインテリアについては、「購買頻度が低く、体験学習による知識が少ない」、「実際に商品を見てみないとわからない」、「インテリアショップを歩き回ったり、膨大なオンライン商品から探し出す時間が無い」、「部屋全体のイメージ作りや他の家具とのコーディネイトが困難」などの難しさがある。 また、インテリアコーディネイターへの依頼やオーダーメイドも高額で敷居が高いイメージがあることから、画一的ではない自分らしい「おウチ作り」の実現は容易でない状況であった。 一方、インテリアメーカーや職人、デザイナーなどはモノづくりに関わる、ノウハウや伝統的な匠の技、最新技術などを持っているものの、従来の大量生産による画一的な商品の供給は限界に達しており、個々人のライフスタイルを実現するためのインテリアを提案することが求められるようになっている。 こうした中、「インテリアファン.com」は、一般のインテリアファンが自分の理想のライフスタイルを見つけて、インテリア製品やコーディネイトについて気軽に相談し、自分の好みに合ったセンスとノウハウを持つメーカーや職人、デザイナーなどと繋がり、インテリアやライフスタイルの夢や想いを実現することができる新しいサービスを目指したのである。 ■「インテリアファン.com」について 「インテリアファン.com」は、インテリアに興味のある一般のユーザー同士はもとより、コンシェルジュサービスを提供する事務局や、インテリアメーカー、職人、デザイナーなどの「インテリア職人」とも自由に交流できる会員制無料コミュニティサイトだ。 一般ユーザーや「インテリア職人」が投稿したインテリアやライフスタイル関連の写真画像をキーとして、以下のようなことを楽しむことができる。 「みつかる」 ユーザーや「インテリア職人」が自分のお気に入りのスタイルや製品の写真画像を投稿する。ユーザーは、様々なスタイルの写真を見ることによって、自分の理想のインテリアやライフスタイルをみつけることができる。また、製品の価格や購入店舗なども登録することができるので、探していた製品をみつけ、どこで購入できるかを知ることもできる。 「つながる」 理想のインテリアやライフスタイルや探していたインテリア製品をみつけたら、自分とセンスや好みが近い写真をアップしているユーザーや「インテリア職人」をみつけて、日記やコミュニティによって、つながることができる。また、事務局に自分の希望やテイストなどの好みを伝えて、自分に合った「インテリア職人」を紹介してもらうコンシェルジュサービスを利用することもできる。 「相談できる」 コミュニティではインテリアに関する質問や悩みについて、写真画像を投稿することによって、より簡単かつ具体的に意見を聞いたり、相談することができる。また「みんなのインテリア相談室」では、ユーザー同士はもとより、コンシェルジュサービスを提供する事務局や各分野におけるプロの「インテリア職人」に相談することも可能である。 「体感する」 メンバーの特典として、アトム CS-TOWER の「住まいの飾り職人ギャラリー」が利用でき、実際に「インテリア職人」の製作する製品を注文したり、職人が製作したこだわりの製品を購入することができる。「インテリア職人ギャラリー展」などのインテリア関連イベントやセミナー・ワークショップなどにも参加し、体感したがらインテリアやライフスタイルについて学ぶこともできる。 ■「インテリア職人」について 「インテリアファン.com」では、ユーザーの要望や価値観を大切にして、より自分らしい、より良い生活の実現を応援するために、技術力やデザイン力を生かした“モノ”を製作できるメーカーやデザイナーなどの「インテリア職人」が参加している。 現在、各分野において下記のような「インテリア職人」が参加しており、今後も様々な分野の「インテリア職人」が参加する予定である。 空間職人(インテリアデザイナー)、アイアン職人(ロートアイアンメーカー)、アクリル職人(アクリルメーカー)、革職人(革メーカー)、モダン畳職人(畳メーカー)、カーテン職人(ファブリックメーカー)、椅子職人(椅子メーカー)、ソファ職人(ソファーメーカー)、収納家具職人(オーダー家具メーカー)。 ■モノづくりの楽しさや喜びの復活を目指して 「職人」と言うと、ややもすると気難しく近寄りがたいイメージがあるが、マイページや製品の写真をキーとして自分のお気に入りの「職人」と出会うことができ、自分の夢や想いを直接伝えることができる。 また、「職人」もユーザーの実際のライフスタイルや生活シーンがよくわからないままに製品を作っていたが、様々なユーザーの生活シーンやお気に入りの製品の写真を見て、ユーザーと対話することにより、ユーザーの夢や想いをカタチにすることができる。 「インテリアファン.com」は、モノだけではなく、人との出会いを大切にして、いつのまにか忘れられてしまった、モノづくりの楽しさや喜びを体感できることを目指している。 執筆:株式会社ワールド・カフェ 代表取締役 笠原 造 監修:株式会社ループス・コミュニケーションズ 代表取締役 斉藤 徹 ![]()
新着ニュース・コラム ホワイトペーパー
|
注目のトピックス 話題の記事
企業の約4割がいまでも IE 6 以前のブラウザを利用 ― Web 広告研究会調査
SNS「非モテ+」、バレンタイン関連ワード投稿を禁止に
Android 版 Chrome ベータ1登場、ただし Android 4.0に限る
さぬきうどんの食べ歩きをサポートするスマホアプリ「Udooon!」が公開
Android アプリを美しくみせる UI デザイン10のヒント
⇒一覧を見る
アクセスランキング
最新コラム一覧
|
||||||||||||||||||||||||